ポル・エスパルガロは、第12戦イギリスGPでは予選19番手、第13戦オーストリアGPでは予選15番手と厳しい結果に終わっています。決勝でも14位、16位と全く不本意なリザルトでしたが、今大会は復活に向けて一歩前進したことを感じさせました。
昨年の大会は、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)に続いて2位でフィニッシュし、Repsol Honda Teamは1、2フィニッシュを達成しました。その戦いの中でポル・エスパルガロのベストタイムは1分32秒577でしたが、初日のフリー走行で1分32秒301をマークして昨年の大会の自己ベストを更新しました。11番手と決して満足のいく順位ではありませんが、土曜日のフリー走行、予選に向けて期待を膨らませる内容でした。
前戦オーストリアGPでHonda勢でただひとりポイントを獲得したアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)はトップから1秒差に15台という接戦の中で15番手でした。FP1ではトップから1秒差以内につけて14番手、FP2では0.835秒タイムを短縮しましたが、全体的にタイムが向上したことで15番手へと一つポジションを落としました。しかし、1分32秒台でラップを刻み、安定した走りを見せました。
ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリを得意とする中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)はFP1、FP2ともに満足のいく走りができませんでした。中高速コーナーでうまくスピードを乗せられず、ブレーキングでもやや苦戦して16番手に終わりました。しかし、FP2では、2台のマシンを異なるセッティングにして方向性を見いだすことに成功、土曜日のフリー走行と予選に期待が膨らみました。
マルク・マルケスの代役として出場のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、トップから1.461秒差の21番手でした。FP1、FP2ともに21番手でしたが、セットアップに集中し、FP1からFP2で0.877秒タイムを短縮しました。2日目も引き続きセットアップに集中し、タイム短縮とポジションアップに挑みます。
初日のフリー走行では、Honda勢はトップ10入りすることができませんでしたが、2日目のフリー走行、予選で上位を目指します。