Race
MotoGP 2022
Round 13

Honda勢苦戦の一日。アレックス・マルケス14位でポイント獲得もポル・エスパルガロ、ステファン・ブラドルはポイント獲得できず。中上貴晶は転倒リタイアに終わる

at Red Bull Ring - Spielberg

第13戦オーストリアGPは、Honda勢にとっては、厳しい一日となりました。Honda勢ベストは、予選で転倒を喫し、最後尾25番手から決勝に挑んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)で、好スタートを切ってオープニングラップに17番手へ。その後、転倒者などでポジションを上げることに成功し、14位でフィニッシュしました。

Honda勢苦戦の一日。アレックス・マルケス14位でポイント獲得もポル・エスパルガロ、ステファン・ブラドルはポイント獲得できず。中上貴晶は転倒リタイアに終わる

今大会はフリー走行、予選と大接戦となり、アレックス・マルケスは、ワンミスが最後尾グリッドになるという厳しい戦いでした。レース中もブレーキングでリアのムービングに苦戦しましたが、粘り強い走りでポイントを獲得しました。 

その後方では、15番グリッドからスタートしたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が16位でフィニッシュしました。 

レッドブル・リンクは、シーズンを通して、ハードブレーキングのポイントが多いサーキットです。今大会、フリー走行、予選でトラクション不足に苦戦したポル・エスパルガロは、決勝レースでもコーナーの立ち上がりで苦戦します。そのため結果的にブレーキングもハードになり、腕上がりの症状にも苦しみました。レッドブル・リンク用として、硬めのケーシングでドライブグリップがやや落ちるタイヤが供給されたこともHonda勢にとっては、マシンコントロールを難しいものにしました。 

右腕を手術して戦列を離れているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役を務めるステファン・ブラドルは、ポル・エスパルガロから数秒遅れの17位でフィニッシュしました。ポイントは獲得できませんでしたが、今大会で得たデータは、RC213Vの性能向上に役立つはずです。 

予選でHonda勢トップの14番グリッドから決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、オープニングラップは15番手と一つポジションを落としただけでしたが、大混戦の中で2周目には18番手まで順位を落としました。 

中上に先行するのはチームメートのアレックス・マルケスで、それから8周に渡りランデブー走行を続けましたが、10周目の7コーナーでフロントからスリップダウンを喫し、リタイアに終わりました。 

朝のウォームアップで、最後の調整に挑みたかった中上ですが、小雨が断続的に降るコンディションとなり、決勝に向けてのセットアップが進みませんでした。加えて、アレックス・マルケスをピタリとマークしたことでフロントタイヤのオーバーヒートでフィーリングが変わり、ブレーキングに問題を抱える苦しい戦いでした。 

今大会もRC213Vのパフォーマンスを存分に引き出すことはできませんでしたが、次戦サンマリノGPでは、この厳しい状況を抜け出し、再び、トップを目指す意気込みです。


Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
後方からのスタートとなり、長いレースでした。今日はスタートがよく、第1コーナーの進入もよかったので、最初から全力でプッシュしました。プラクティスのラップタイムと同じ1分30秒台から31秒台で走行し、最後までタイヤを温存することに努めました。14位という結果には満足していませんが、僕らがやってきたことには満足しています。土曜日は本当にたいへんでした。今日はしっかりマシンをコントロールすることができました。この調子でマシンを改善していきたいです 

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日は正直とても難しいレースでした。トラクション不足と減速に苦しみました。また少し腕上りの症状もあり、ベストなライディングができず、このような結果になりました。次の戦いに向けて気持ちを切り替え、引き続き、仕事に集中しなければなりません。来週のミサノは全くキャラクターの違うサーキットなので、昨年のように週末を楽しめることを願っています。今年はまだたくさんレースが残っているので最後までがんばらなければなりません 

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
今日のスタートはあまりうまく行きませんでしたが、そのあと少し追い上げることができました。自分の仕事には満足していますが、レースの結果には、少しフラストレーションがたまります。でも引き続き仕事に取り組まなければなりません。今はそのために仕事に取り組み、そして、今できることを学んでいます。厳しい週末でしたが、前進していかなければなりません。これからが楽しみです 

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
今日はいいスタートを切ることができず、レース序盤に少しポジションを落してしまいました。その後、チームメートのアレックスを追う展開となり、次第にフロントタイヤのフィーリングが変わってきました。もしかすると空気圧の問題からかもしれません。そのためコーナーの減速がとても難しくなり、7コーナーの進入でフロントエンドから転倒し、僕のレースは終わってしまいました。とても残念です。チームに謝りたいです。幸い、ケガはありませんでした。次のミサノへ向けて引き続きがんばります 


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