初日は不安定な天候でしたが、この日は完全なドライコンディション。午前中に行われた3回目のフリー走行は、予想通り、一気にタイムは上がり、トップから1秒差に19台という大接戦となりました。その接戦の中でHonda勢はトップ10に入れず、Q1からQ2を目指すことになりました。
しかし、15台が出走したQ1もトップから8番手までが0.5秒差という大接戦。その中で中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がトップから0.159秒差の4番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が0.244秒差の5番手、そして8番手には、トップから0.578秒差でステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)、Q1でセッション開始早々に転倒したアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は最下位15番手という結果でした。
Q1からQ2に進出するためには上位2番手までに入らなくてはならず、この時点でHonda勢のグリッドは確定しました。中上14番手、ポル・エスパルガロ15番手、ステファン・ブラドル18番手、アレックス・マルケスは25番手。Honda勢にとっては、今大会も厳しい予選となりましたが、Honda勢は限界まで挑み、ベストを尽くしました。
苦戦した要因の一つは、コーナーの立ち上がりでスピニングに苦しんだこと。この区間のタイムロスがポジションに影響しました。
その中でHonda勢トップの中上は、3回目のフリー走行では一時4番手までポジションを上げましたが、セッション終盤には12番手までポジションダウン。その結果、Q1からの予選となり、Q1では15台中4番手。Q2進出には、わずか0.040秒届きませんでした。中上は明日のウォームアップで最後の調整を行い、今季ベストに挑みます。
エスパルガロもQ2進出まで0.125秒届かず。今年の厳しい戦いを実感させるQ1となりました。そして今季ベストの18番手につけたブラドルも、Q2進出まで0.459秒差。最下位25番グリッドに終わったアレックス・マルケスは、決勝に向けて重要なセッションとなるFP4で13番手につけているだけに、他のHonda勢同様、追い上げのレースが期待されます。