Honda勢最上位の中上は、初日のフリー走行で5番手とまずまずのスタートを切りましたが、その後、思うようにペースがあがらず、予選は21番手。決勝はステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)のグリッド降格のペナルティーで20番グリッドからスタートを切り、序盤は大混戦の中で着実にポジションを上げました。中盤は、チームメートのアレックス・マルケス、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)らとグループを形成し、後半に入ると中上は、アレックス・マルケスをパス、終盤は背後に迫るポル・エスパルガロを抑えきって13位でフィニッシュしました。
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)も、ブラドルのグリッド降格で18番グリッド(予選は19番手)から決勝に挑み14位でフィニッシュしました。序盤はペースを上げられず、中盤以降は、中上を激しく追撃しましたが、抜くことができませんでした。
昨年の大会は、ポールポジションを獲得し、決勝でも表彰台争いを繰り広げて5位という結果でした。シーズン前半戦のケガの影響もあり、過去2戦は決勝をキャンセル。今大会も昨年の大会の再現は果たせませんでしたが、復活に向けて一歩前進のレースとなりました。
予選でHonda勢トップの17番グリッドから決勝に挑んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、好スタートを切ると序盤は13番手までポジションを上げますが、その後、電子制御のミスもあり、思うようにペースを上げられませんでした。中盤は、中上、ポル・エスパルガロの2人を従えてHonda勢3台の戦いとなりましたが、終盤はペースを落とし17位でした。
予選18番手も予選のペナルティーで21番グリッドから決勝に挑んだステファン・ブラドルは、レース中にコースアウトを喫し、そのため再度ロングラップ・ペナルティーが科せられ19位とフラストレーションのたまるレースでした。
今大会は、中上とポル・エスパルガロがポイントを獲得。ポイント獲得を果たせずも、アレックス・マルケスとステファン・ブラドルも着実に前進しました。次戦オーストリアGPのHonda勢の走りに注目です。