Qualifying
MotoGP 2022
Round 12

思うようにタイムが伸びず、Honda勢にとっては苦戦の一日となる

gb Silverstone Circuit

イギリスGPの予選は、Honda勢にとって厳しい結果に終わりました。今大会は、連日、好天に恵まれたこともあり、上位8選手が、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が持っていた1分58秒168のサーキットベストタイムをブレイクするという記録ラッシュとなりました。一方、Honda勢は、マルク・マルケスが19年にマークしたタイムに届かず、昨年、ポールポジションを獲得したポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)の1分58秒889にも届かないという苦戦の一日となりました。

思うようにタイムが伸びず、Honda勢にとっては苦戦の一日となる

Honda勢トップは、前日のフリー走行に続き、1分59秒288をマークしたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)で17番手でした。FP3では1分59秒110をマークして15番手。Q2進出を目指した予選Q1では1分58秒台を目指しましたが、自己ベストを更新できず、ポジションも落としました。昨年の大会は、予選17番手から決勝で8位までポジションをばん回しています。明日の決勝では、再び、追い上げのレースに挑みます。

アレックス・マルケスに続き、マルク・マルケスの代役として出場のステファン・ブラドルは予選18番手でしたが、グリッドペナルティーを受け21番手スタートとなりました。ブラドルは6年ぶりに走るシルバーストーンで初日15番手とまずまずのスタートを切り、2日目のFP3ではタイムを更新できず22番手へとポジションを落としましたが、予選Q1では1分59秒339と今大会の自己ベストをマークして15番手に浮上しました。RC213Vの開発を担当するブラドルは、決勝では、引き続き、RC213Vが抱える問題解消に取り組みます。

初日16番手と出遅れたポル・エスパルガロは、2日目も思うようにタイムを更新できず、今季ワーストの18番グリッドとなりました。午前中のFP3では1分59秒225で16番手。予選Q1では、ハイサイドになるなど満足のいく走りができず19番手へとポジションを落としました。昨年の大会では1分58秒台でポールポジションを獲得しているだけに、ポル・エスパルガロにとっては苦悩の一日となりました。決勝日のウォームアップで最後の調整に挑み、決勝では追い上げのレースに挑みます。

初日ソフトタイヤのアタックがうまくいかず21番手と低迷した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選でも21番手という結果に終わりました。中上は、午前中のFP3で20番手。思うようにポジションを上げられずQ1からの予選となり、Q1でも大きく前進することができず、ブラドルのペナルティーで20番グリッドから決勝に挑むことになりました。

Hondaは、マシンのパフォーマンス向上に全力を尽くしていますが、今大会のフリー走行と予選では思うように結果につなげることができませんでした。今大会、Honda勢の4選手は後方グリッドからのスタートとなりますが、決勝では一つでも上のポジションを目指します。


Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
今日はHonda勢トップで終わることができましたが、17番手という結果はとてもハッピーとは言えません。今日はQ1で転倒してしまいました。そのためフィーリングが悪くなり、その後のアタックではコンマ何秒かロスしたと思います。しかし、今日のマシンはとてもよかったし、いい仕事ができました。明日もこの調子で全力を尽くし、10位以内を目標にします。しかし、厳しい戦いになることは間違いありません。明日はベストを尽くしチェッカーを受けるようにがんばります

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日はとても厳しい一日でした。最初の走行では電気系の問題があり、ピットに入らなければなりませんでした。2回目の走行では危うくハイサイドになり大きくタイムロスするなど、ほぼすべてがうまく行きませんでした。昨年に比べたら今年のラップタイムは全体的に大きな進歩があり、僕のポールタイムでさえも挑戦するには十分ではありません。今日は満足のいく予選ではありませんでしたが、レースペースでは、ほかのライダーたちに接近しています。明日はポジションを上げ、安定したレースに挑みます。どうやってもっと速くなれるか考えなければなりません

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
今日は厳しい2日目になってしまいました。今朝はフィーリングがつかめず、レースペースにも苦戦しました。さらに予選では、いいラップタイムを刻めず、順位を落としてしまいました。もちろん、僕らのパフォーマンスにはがっかりしています。確かに厳しい状況ですが、明日のレースを楽しみにしています。シルバーストーンの20ラップは長いので、いいスタートを切ってトップ10フィニッシュを目指したいです

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
今日のパフォーマンスには満足しています。予選はクリアラップが取れず少し難しい状況でしたが、予選は18番手でした。まずまずの結果であり、満足しています。しかし、そのあと3グリッド降格のペナルティーを科せられました。この裁定を受け入れるのは難しいものでしたが、ペナルティーは(マルコ)ベッゼッキ(ドゥカティ)との間で起きたもので、自分のミスを受け入れました。明日はもっとペースをつかみ、前のライダーたちについて行かれるようにしなければなりません


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