午前中は青空が広がりましたが、午後2時にスタートが切られたMotoGPクラスは、雲の多い天候となりました。気温も22℃と涼しく、タイヤの選択が分かれました。
中上は、フロントにミディアム、リアにソフトを選択し、好スタートを切ってオープニングラップ8番手に浮上しました。5周目には3番手を走行していたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が転倒し、2番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)に接触してコースアウト。ともに再スタートを切りましたが、このアクシデントで中上は6番手に浮上しました。
その後、ジャック・ミラー(ドゥカティ)に抜かれ7番手を走行しますが、後半に入った16周目にトラックリミットの違反でロングラップ・ペナルティーを科せられ11番手にポジションダウン。終盤には、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)にかわされ12位でチェッカーを受けました。
過去2戦、転倒リタイアが続いていた中上は、前半戦締めくくりのレースで、スペインGPの7位をしのぐ今季ベストに闘志を燃やしていましたが、惜しくも果たせませんでした。
チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、21番グリッドから好スタートを切って、その後、13番手までポジションを上げますが、後半はリアタイヤの消耗に苦しみ15位でチェッカーを受けました。シーズン前半戦はマシンのセットアップに苦戦しましたが、今大会もブレーキングと切り返しに課題を抱えました。後半戦は問題を解消して2年ぶりの表彰台と初優勝を目指します。
右上腕の再手術のため欠場しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、18番グリッドから好スタートを決め、序盤は17番手につけました。その後、ブラドルはスズキ勢の2人を視界に捉えながら、しばらく、そのポジションをキープ。中盤からはルカ・マリーニ(ドゥカティ)を追撃する展開となり、26周のレースで18位でチェッカーを受けました。
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、前戦ドイツGPで痛めたろっ骨を今大会の初日のフリー走行で再度痛め、今大会の欠場を決めました。これから一カ月の夏休みに入りますが、この期間を利用してしっかり体調を整え、万全の状態で後半戦に挑みます。