Practice
MotoGP 2022
Round 11

不安定なコンディションとなったフリー走行でHonda勢は苦戦

nl TT Circuit Assen

ドイツGPからの連戦となった第11戦オランダGPのフリー走行は、午前中はフルウエット。午後はウエットからドライへと変化する難しいコンディションとなりました。その中でHonda勢は、ウエットコンディションではまずまずでしたが、ドライコンディションでは思うようにタイムを伸ばせず、厳しいスタートとなりました。

不安定なコンディションとなったフリー走行でHonda勢は苦戦

Honda勢トップは、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の11番手。ウエットコンディションとなったFP1では16番手でしたが、ウエットからドライへと変化したFP2は11番手へとポジションを上げました。猛暑となった前戦ドイツGPは、タイヤ選択に悩み、決勝では思うような走りができず転倒リタイアに終わりました。オランダGPでは、昨年、予選4番手。決勝では2番手までポジションを上げました。しかし、コースアウトを喫し9位でフィニッシュしています。今年はその雪辱に挑みます。

チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、ウエットコンディションで4番手と好調な走りを見せましたが、ウエットからドライへと変化したFP2では13番手へとポジションを落としました。前戦ドイツGPは、メカニカルトラブルでリタイアに終わっています。今大会は、その問題を究明し、万全の状態で挑んでいます。ウエットコンディションで快走を見せるアレックス・マルケス。土曜日の予選、日曜日の決勝と、アレックス・マルケスの走りに大きな期待が膨らみます。

前戦ドイツGPでは、フリー走行の転倒で痛めたろっ骨の影響でリタイアしたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)ですが、今大会のFP1は3番手と好調なスタートを切りました。しかし、ウエットからドライへと変化したFP2は、痛めたろっ骨の影響で思うようにタイムを伸ばせず18番手へと大きくポジションを落としました。

ウエットコンディションでは、ペースが遅くなるため、痛めたろっ骨には追い風となりましたが、ドライコンディションではマシンの切り返しなどで体力が必要となります。体調が十分ではないエスパルガロは、ドライコンディションでは、背中に痛みがあり、呼吸困難な状態での走行となりました。ドライコンディションでは依然として厳しい走行を強いられています。今大会は、天候とコンディションが、リザルトに大きく影響しそうです。

右腕上腕の手術で欠場しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として3戦目を迎えるステファン・ブラドルは、ウエットコンディションとなったFP1では18番手、ウエットからドライへと変化したFP2では転倒を喫し23番手でした。前戦ドイツGPは猛暑の中で厳しい走りを強いられましたが、今大会はウエットコンディションの中で、マシンのセットアップとマシン開発に全力を注いでいます。


Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
今日は天候が不安定で、かなりトリッキーなコンディションでした。FP1はウエットコンディション。FP2はミックスコンディションでしたが、セッション終盤はほぼドライとなり、スリックタイヤで走行することができました。ドライ&スリックは、いい感じでしたが、セクター3と4でクリアラップが取れず、ラップタイムを上げることができませんでした。しかし、マシンのフィーリングには満足しています。ドライのペースはよかったと思います。アッセンはいつも天候が不安定ですが、明日もどのようなコンディションになってもいいように準備を進めます

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
今日のパフォーマンスにはかなり満足しています。ウエットではいいフィーリングがあり5番手以内に入ることができました。本当によかったです。FP2のウエットではトップにも浮上することができました。うれしかったです。その後、ドライコンディションへと変化してからは思うようにタイムを短縮できなかったので、その部分については、改善したいと思います。今日は、どちらのセッションも走り出しから悪くなかったので、明日は自信を持って挑みたいです。予報では、FP3はドライ。予選はどうなるか分かりませんが、決勝に向けていいグリッドを獲得したいです

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
午前中のFP1は、いい仕事ができました。ウエットでは体力をそれほど使わないので、いい走りができました。おかげであまり痛みを感じることもなく、速いペースで走行することができ、最終的に3番手タイムを出すことができました。午後のFP2はセッション前半のウエットではいい走りができましたが、路面が乾き、ペースが上がるにつれて、ろっ骨と背中の痛みがひどくなり、いい結果を残せませんでした。これほど痛みがあるとは思いませんでした。今週末のレースへ向けて今夜できることはすべてやる必要があります

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
今日は9コーナーで転倒してしまいました。全体的にあまりよくありませんでした。午前中は正直それほど悪くなく、自分のスピードにも満足していました。しかし、午後のFP2では、路面が乾き始めたときに、少しプッシュしたのですが、フロントから転倒してしまいました。幸い、ケガはありません。でも、なぜ転倒したのかよく分からないのでフラストレーションがたまります。明日は天気がよくなりそうなので、引き続き仕事に取り組み、もっと速くなれるようにがんばります


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