Honda勢最上位につけた中上は、初日のフリー走行で12番手でしたが、午前中に行われたFP3で9番手タイムをマークし、ダイレクトでQ2進出を果たしました。このセッションは28℃、路面温度38℃と絶好のコンディションとなり、セッション終盤には、さらにタイム更新が期待されましたが、惜しくも1コーナーで転倒を喫しました。そして迎えた予選Q2は、気温も路面温度も上昇。猛烈な暑さの中で熱戦が繰り広げられ、中上はセッション終盤に再び転倒を喫し、タイム更新のチャンスを逃しましたが、10番グリッドを獲得しました。
今大会のQ2は、PPを獲得したフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)から中上までのタイム差が0.631秒。Q2に進出した12人のタイム差が0.801秒という厳しい戦いでした。
初日、2度の転倒で左のろっ骨などを痛め苦しい走りを強いられているポル・エスパルガロは、FP3でタイムを更新しましたが、トップから1秒差に20台という厳しい戦いの中で14番手でした。その結果、Q1からの予選となり、Q1では3番手タイムをマークしますが、わずか0.004秒差でQ2進出を果たせませでした。もう一晩、身体を休め、決勝は13番グリッドから追い上げのレースに挑みます。
初日18番手のアレックス・マルケスは、タイム短縮とポジションアップに挑んだFP3で転倒を喫し、18番手から23番手に後退しました。Q1では、クリアラップが取れず、フラストレーションのたまる走りとなり6番手に終わり、16番グリッドが確定しました。フリー走行、予選と思うような走りができなかったアレックス・マルケスですが、決勝に向けて重要なセッションとなるFP4ではアベレージもよく、決勝の追い上げが期待されます。
マルク・マルケスの代役として出場のステファン・ブラドルは、初日20番手からFP3では今大会の目標だった1分20秒台へとタイムを更新しますが、全体的にタイムが上がったことで、21番手へと後退する厳しい戦いでした。Q1では13台中8番手。決勝では、地元ファンの声援を受けて18番グリッドからポイント獲得に挑みます。