Honda勢は、予選8番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が8位。予選12番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)のグリッド降格で11番グリッドから決勝に挑み10位、予選18番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が14位でフィニッシュと、それぞれポイントを獲得しました。予選9番手(ホルヘ・マルティンのグリッド降格のペナルティーで8番グリッド)のポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、5周目に転倒を喫し、リタイアに終わりました。
Honda勢最上位の8位でフィニッシュした中上は、序盤12番手までポジションを落としますが、中盤には11番手を走るマルク・マルケスの背後に迫りました。その後、13周目にマルク・マルケスをかわし、11番手へ。その後、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が転倒、さらにファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、ミゲル・オリベイラ(KTM)も抜き、8位争いのグループの先頭でフィニッシュしました。
11番グリッドから好スタートを切って、序盤9番手までポジションを上げたマルク・マルケスは、5台に膨れあがった8位争いの集団の中で好走を見せますが、その後、ペースを落とし、中上、オリベイラに先行を許します。終盤に入るとディ・ジャンアントニオを抜き、後方から追い上げてきたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)を抑えて10位でチェッカーを受けました。
マルク・マルケスは、このレースを終えて、2020年のスペインGPで骨折した右腕上腕の再手術のため、31日に渡米します。ミネソタ州ロチェスターにあるマヨ・クリニックで手術を受けた後、術後の回復期間を終えた時点でスペインに戻り、リハビリを開始します。マルク・マルケスは、右腕上腕を骨折して以来、本来のライディングができず苦戦してきました。今回の手術は、ケガをする前のライディングを取り戻すための手術となりますが、復帰の時期は未定です。
予選18番手から決勝に挑んだアレックス・マルケスは、好スタートを切って、オープニングラップ13番手に浮上しました。その後、15番手へとポジションを落としますが、最終的に14位でフィニッシュしました。期待した結果ではありませんでしたが、すべてのラップで100%の走りができたことで、次戦につながるレースとなりました。
9番グリッドから決勝に挑んだポル・エスパルガロは、スタートに失敗、さらに大混戦の中で序盤に16番手までポジションを落としました。その後、全力で追い上げましたが、5周目に転倒を喫しリタイアに終わりました。
今大会も厳しい戦いとなったHonda勢ですが、連戦となる第9戦カタロニアGPでは、今季初優勝を目標に全力を尽くします。