Race
MotoGP 2022
Round 8

中上貴晶8位。マルク・マルケス10位。アレックス・マルケス14位でポイント獲得。ポル・エスパルガロは転倒リタイア

it Autodromo Internazionale del Mugello

朝方まで降った雨の影響で、ウォームアップはウエットパッチが残る微妙なコンディションでしたが、午後は青空が広がり、決勝レースは完全なドライコンディションで行われました。

中上貴晶8位。マルク・マルケス10位。アレックス・マルケス14位でポイント獲得。ポル・エスパルガロは転倒リタイア

Honda勢は、予選8番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が8位。予選12番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)のグリッド降格で11番グリッドから決勝に挑み10位、予選18番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が14位でフィニッシュと、それぞれポイントを獲得しました。予選9番手(ホルヘ・マルティンのグリッド降格のペナルティーで8番グリッド)のポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、5周目に転倒を喫し、リタイアに終わりました。

Honda勢最上位の8位でフィニッシュした中上は、序盤12番手までポジションを落としますが、中盤には11番手を走るマルク・マルケスの背後に迫りました。その後、13周目にマルク・マルケスをかわし、11番手へ。その後、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が転倒、さらにファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、ミゲル・オリベイラ(KTM)も抜き、8位争いのグループの先頭でフィニッシュしました。

11番グリッドから好スタートを切って、序盤9番手までポジションを上げたマルク・マルケスは、5台に膨れあがった8位争いの集団の中で好走を見せますが、その後、ペースを落とし、中上、オリベイラに先行を許します。終盤に入るとディ・ジャンアントニオを抜き、後方から追い上げてきたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)を抑えて10位でチェッカーを受けました。

マルク・マルケスは、このレースを終えて、2020年のスペインGPで骨折した右腕上腕の再手術のため、31日に渡米します。ミネソタ州ロチェスターにあるマヨ・クリニックで手術を受けた後、術後の回復期間を終えた時点でスペインに戻り、リハビリを開始します。マルク・マルケスは、右腕上腕を骨折して以来、本来のライディングができず苦戦してきました。今回の手術は、ケガをする前のライディングを取り戻すための手術となりますが、復帰の時期は未定です。

予選18番手から決勝に挑んだアレックス・マルケスは、好スタートを切って、オープニングラップ13番手に浮上しました。その後、15番手へとポジションを落としますが、最終的に14位でフィニッシュしました。期待した結果ではありませんでしたが、すべてのラップで100%の走りができたことで、次戦につながるレースとなりました。

9番グリッドから決勝に挑んだポル・エスパルガロは、スタートに失敗、さらに大混戦の中で序盤に16番手までポジションを落としました。その後、全力で追い上げましたが、5周目に転倒を喫しリタイアに終わりました。

今大会も厳しい戦いとなったHonda勢ですが、連戦となる第9戦カタロニアGPでは、今季初優勝を目標に全力を尽くします。


Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
とても厳しいレースでした。特に序盤はスピードを見つけられず、いくつかポジションを落して、12番手まで下がってしまいました。そのあとマルク、ディ・ジャンアントニオ、そしてオリベイラをパスしました。その時の2ラップはとてもいいライディングができたと思います。そして最終的に8位でフィニッシュ。Hondaのトップでチェッカーを受けました。とてもいい結果ですが、もっとマシンのパフォーマンスを改善していかなければなりません。次のモンメロでどのようなレースができるか楽しみです

Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
思っていた通り厳しいレースになりました。最初の7周は全力を尽くし、上位のライダーたちと同じスピードが出せるか様子を見ました。ペースは悪くありませんでしたが、その後、体調に苦しみ始めました。落ち着いて快適なリズムで走行し、ほかのマシンと比べてどこでタイムを落しているのか理解しようとしました。目標はチームのために建設的なコメントを残すことで、その目標は達成できました。来週は今シーズン最も重要な『レース』です。来週は僕のキャリアのために最も重要な週になることが分かっていましたが、集中するのが難しい状況でした。今回のレースを終えることができて誇りに思います。またみんなにすぐ会えることを願っています

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
全体的に悪くはありませんでした。もっと前進しなければなりませんが、今の状況は悪くありません。13番手争いをして14位になりました。すべてのラップを100%で走りました。最初から集中して真剣に取り組みました。もっといい結果を残したかったです。上位のライダーたちのようなペースはまだありませんが、今回のレースはこれまでよりよかったです。ポジティブな点を持って僕の大好きなバルセロナのホームGPへ向かいたいと思います。モチベーションは上がっています。全力を尽くします。最後に、今週末のチームの仕事に感謝したいと思います

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
転倒しましたがケガはありません。愚かなミスでした。スタートでたくさんポジションを落してしまい、序盤はみんなとたくさんのバトルをしました。そのためかなりタイムを落してしまいました。オーバーテイクし、オーバーテイクされました。もっと速くなれると分かっていましたが、リズムをつかむのに苦しみました。そして、一生懸命がんばっていたときにフロントから転倒してしまいました。レース序盤の転倒でした。本当に残念です。次はバルセロナです。気を取り直しがんばります。それが今やるべきことです。マルクのライディングはとても参考になり、すばらしいライバルです。彼の幸運を願っています



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