午前中に行われたFP3は、気温16℃、路面温度17℃で、このコンディションではマルク・マルケス4番手、中上7番手、ポル・エスパルガロ9番手と3人ともにトップ10入りを果たしダイレクトでQ2進出を果たしました。しかし、気温27℃、路面温度が35℃まで上昇したQ2では、3選手ともにFP3のベストタイムを更新できず、ポジションを落としました。
Honda勢トップのマルク・マルケスは、前戦スペインGPから引き続き、まだ完全ではない右腕と右肩のパワーを温存するための走りとしていますが、FP3ではファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)をピタリとマークしてベストタイムを更新し、決勝に向けて期待を膨らませました。
しかし、FP4で転倒を喫し、その結果、予選Q2では、一台のマシンしか使えず、加えて、高い気温と路面温度のためにタイヤのパフォーマンスを十分に発揮できず、完ぺきな予選とはなりませんでした。前戦スペインGPでマルク・マルケスは、予選5番手から3位争いのグループに加わって4位でフィニッシュしています。今大会も予選10番手から表彰台獲得を目指し全力を尽くします。
マルク・マルケスに僅差で続いたポル・エスパルガロもFP3で転倒を喫し、ややリズムを崩しました。そして、気温と路面温度が上がった予選Q2ではタイヤのパフォーマンスを十分に活かすことができず、セッション終盤にはスロー走行していたライダーと接触したことで思うようにタイム短縮を果たせませんでした。
中上もフリー走行では7番手タイムをマークしましたが、気温と路面温度が上がったQ2ではリアタイヤのサイドグリップに苦しんで思うようにタイムを更新できませんでした。
中上は、前戦スペインGPでは今季ベストの7位でフィニッシュしましたが、その後に行われた公式テストで転倒して左ヒザを負傷。今大会は完全な体調ではありませんが、ダイレクトでQ2進出を果たし、12番グリッドを獲得する熱走を見せました。
チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、フリー走行では22番手。予選Q1では今大会ベストの1分31秒763をマークしましたが、セッション11番手に終わり、21番グリッドが確定しました。決勝日は雨の予報なので、雨のレースに強いアレックス・マルケスの追い上げが期待されます。