前日、セットアップに苦戦したマルケスは、フリー走行で1.275秒タイムを短縮して一気に総合4番手に浮上しました。これでダイレクトにQ2進出を果たしたマルケスは、FP4ではさらにセットアップに集中し、決勝に向けて準備を進めました。そして予選では、完全な状態ではありませんでしたが、全力でプッシュして5番手タイムをマーク。2列目から決勝に挑みます。
今年はシーズン序盤の第2戦インドネシアGPのウォームアップの転倒でモノが二重に見える複視状態になり、インドネシアGPと第3戦アルゼンチンGPを欠場しました。その後、第4戦アメリカズGPで6位、第5戦ポルトガルGPで6位と着実に走ってポイントを獲得しました。今大会は、ウォームアップで最後の調整に挑み、今季初表彰台を視野に全力を尽くします。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、初日7番手とまずまずのスタートを切りましたが、FP3で転倒を喫し、17番手へとポジションを落としたことでQ1からの予選となりました。
そのQ1では、Q2進出となるトップ2入りの戦いを繰り広げていましたが、最後の最後に3番手にダウン。2番手とわずか0.003秒差でQ2進出を逃し、13番グリッドが確定しました。
この日、転倒を喫したポル・エスパルガロは、スピードある走りをなかなか結果につなげられずフラストレーションを抱えました。明日のウォームアップで最後の調整を行い、ホームGPで今季2回目の表彰台獲得に挑みます。
初日5番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP3で3番手に浮上しました。そして、ダイレクトで進出したQ2では、FP3より、気温も路面温度も上昇したことでやや苦戦。FP3のタイムを更新できませんでしたが、今季ベストの7番グリッドを獲得しました。スペインGPでは、過去2年自己ベストとなる4位でフィニッシュしています。今大会は念願の初表彰台獲得に挑みます。
RC213Vの開発ライダーをつとめるステファン・ブラドル(Team HRC)は、いくつかのテストメニューをこなしながらFP3では、初日22番手から21番手へと一つポジションを上げると、Q1では10番手。20番グリッドが確定しました。今大会を終えると、月曜日は公式テストが行われます。今回のワイルドカードの出場は、月曜日に行うテストのためにも重要なもので、フリー走行、予選と大きな成果を挙げました。
初日16番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、ポル・エスパルガロ同様、FP3で転倒を喫しタイムを更新できず、22番手へと後退しました。そして、Q1から挑んだ予選では、転倒の影響でフィーリングを取り戻せず、セッショントップから1.011秒差の12番手に終わり、22番グリッドから決勝に挑みます。