過去2大会、自身のベストリザルトとなる4位でフィニッシュしている中上は、FP1で6番手、FP2では1分37秒581と0.877短縮し5番手へと一つポジションを上げました。昨年11月にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでは2日間の公式テストが行われています。そのデータをしっかり活かした中上は、FP1、FP2ともに快調にラップを重ねました。2日目のフリー走行ではトップ10をキープし、ダイレクトでQ2進出を目指し、予選Q2では、第3戦アルゼンチンGPの10位をしのぐ、今季ベストグリッドを目指します。
ポル・エスパルガロは、FP1で8番手、FP2では1分37秒590と0.931秒タイムを短縮し7番手へと一つポジションを上げました。前戦ポルトガルGPでは、不安定な天候に苦戦し、予選10番手、決勝9位という結果でしたが、連戦となったスペインGPでは、今季2回目の表彰台獲得に気合を入れており、トップから1秒差に16台という接戦の中でまずまずのスタートを切りました。明日のFP3ではトップ10をキープし、予選では今季初フロントロー獲得に挑みます。
前戦ポルトガルGPでベストグリッドの7番手から今季ベストの7位でフィニッシュしたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、16番手でした。FP1ではトップから0.174秒差の3番手と好調なスタートを切り、午後のFP2では1分37秒027と0.341秒タイムを短縮しましたが、大接戦の中で16番手へとポジションを落としました。FP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、前戦ポルトガルGPの今季ベストの7番グリッドを更新する意気込みです。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、19番手と大きく出遅れました。FP1は11番手。FP2では1分38秒200と0.606秒短縮しましたが、2度の転倒を喫し、それ以上のタイム更新は果たせませんでした。開幕戦カタールGPからマシンのセットアップが完全に決まらず、第2戦インドネシアGPのウォームアップで転倒し、モノが二重に見える状態になり、インドネシアGPと次戦アルゼンチンGPを欠場しました。復帰して今大会が3戦目となりますが、今年はまだ表彰台に立っていません。2日目のフリー走行と予選でのポジション回復が期待されます。
今大会は、テストライダーのステファン・ブラドル(Team HRC)がワイルドカードで出場し、1分38秒322で総合22位。2日目のフリー走行と予選でさらに上位を目指します。