この日のマルク・マルケスは、ウエットコンディションとなったFP3で転倒を喫し総合5番手へとポジションを落とします。しかし、ダイレクトでQ2に挑み、ドライコンディションでも順調にタイムを短縮しました。セッション終盤には、最終的に4番手タイムに相当するベストラップを刻みますが、イエローフラッグが出ていたことでタイムがキャンセルとなり9番手に終わりました。しかし、ウエットでもドライでもいい走りができているだけに、決勝では今季初表彰台、初優勝が期待されます。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)も、初日2番手と好調なスタートを切りましたが、FP3ではタイムを更新できず、総合6番手で挑んだQ2でも転倒を喫し、10番手でした。しかし、ポル・エスパルガロのペースは、ウエットでもドライでも悪くはなく、決勝では4列目から追い上げと、今季2回目の表彰台獲得と初優勝が期待されます。
この日、26歳の誕生日を迎えたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が、ベストグリッドとなる7番手を獲得しました。このサーキットを得意とするアレックス・マルケスは、フリー走行で転倒を喫し総合15位。Q1からの予選となりましたが、Q1をトップで通過すると、Q2でも快調にラップを刻みました。昨年11月に開催されたアルガルベGPでは、3位争いを繰り広げて惜しくも4位でした。今大会も不安定な天候の中で積極的な走りを見せており、明日の決勝では、今季初表彰台、そしてMotoGPクラス初優勝の期待も膨らみます。
チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP3でタイムを更新できず初日17番手から20番手へとポジションを落とし、Q1でもタイヤ選択が決まらず、17番手グリッドに終わりました。Q1は、タイヤの選択が難しい微妙なコンディションでした。その中で中上はスリックタイヤを選択してコースインしましたが、スリックでは走行が難しく、ピットに戻りレインタイヤにチェンジするなど、15分間を効率的に使えませんでした。しかし、中上もアルガルベは得意とするサーキットの一つ。追い上げが期待されます。