その中でケガからの復帰戦となったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1は5番手でしたが、セッション途中までトップタイムをマークし周囲を驚かせました。そして午後のFP2ではFP1のタイムを1.428秒短縮し6番手。復帰初日としては上々のスタートとなりました。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でこれまで7回優勝しているM・マルケスは、2015年に2分2秒135をマーク。これが現在もCOTAのベストタイムとなっています。今年は路面が大幅に改修されたことで上位4番手までが2分2秒台と好タイムをマーク。M・マルケスも2分3秒041をマークしているだけに、2日目のFP3、そして予選では、M・マルケスのアメリカズGP8回目のポールポジション(PP)とアメリカズGP9大会連続フロントロー獲得が期待されます。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、体調を崩し、思うような走りができませんでした。
エスパルガロは、朝から腹痛に襲われ、午前中は「まだなんとか走れた」と語り、トップから0.574秒差の6番手。5番手につけたM・マルケスと0.112秒差でしたが、午後は腹痛のために体力が消耗し、力を出し切れませんでした。それでも2分3秒438をマーク、午前中より1秒143秒タイムを短縮するがんばりをみせました。2日目は、M・マルケスとともにPPとフロントロー獲得が期待されます。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、初日16番手でしたが、さまざまなセッティングにトライし、収穫ある1日となりました。課題はフロントのフィーリングの改善と、高速セクションでのマシンの切り返し重さを解消することです。COTAはハイスピードでの切り返しが多く、体力の負担が大きいサーキットです。これをいかに軽減するかが決勝レースに大きく影響するだけに、2日目は、そのポイントの改善に集中します。
昨年の大会で予選5番手につけた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、17番手と厳しいスタートになりました。FP1はトップから0.737秒差の9番手とまずまずのスタートを切りましたが、気温も路面温度も上昇したFP2はフロントのフィーリングに苦しんで思うようにタイムを上げることができませんでした。2日目のFP3と予選では、問題を解消し、上位を狙います。