Practice
MotoGP 2022
Round 1

マルク・マルケスが初日2番手と好スタート。ポル・エスパルガロは9番手

qa Lusail International Circuit

2022年の第1戦カタールGPが3月4日、ドーハ郊外のルサイル・インターナショナル・サーキットで開幕しました。今年はタイムスケジュールを2時間早め、Moto3クラスのフリー走行が11時50分に始まり、最後のセッションとなるMotoGPクラスのFP2の終了時間が18時45分となりました。フリー走行初日は夕方にやや強い風が吹きましたが、終日青空が広がる絶好のコンディションでした。

マルク・マルケスが初日2番手と好スタート。ポル・エスパルガロは9番手

今大会の注目は、昨年のシーズン終盤に右目を負傷して2レースを欠場、その後も治療のために2カ月間トレーニングから遠ざかっていたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の走りでした。2月にマレーシア・セパン、インドネシア・マンダリカで行われた公式テストでフィジカル面の遅れを取り戻し、着実にタイムを上げていたマルケス。そして迎えた開幕戦カタールGPのフリー走行、FP1では17ラップをこなし9番手タイムをマーク。路面コンディションがよくなりタイムが上がったFP2も17ラップをこなし、一気に2番手に浮上しました。

マルケスは、1分54秒台から55秒台で周回し、セッション終盤には前後ソフトを装着して2度のタイムアタックを行い、1分53秒467をマークしました。20年シーズンは右上腕を骨折して欠場。昨年は第3戦ポルトガルGPからの復帰となりましたが、今年は開幕戦からシーズンに挑みます。2日目のFP3ではタイヤテストなど決勝に向けて準備を進め、予選ではフロントロー、ポールポジション獲得が期待されます。

チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、トップから0.531秒差の9番手につけました。FP1は17ラップをこなし4番手。FP2は14ラップをこなし9番手、総合でも9番手で初日を終えました。

この日は路面コンディションがよくなるにつれて全体的にタイムも上がりました。ウインターテストでも好調だったポル・エスパルガロは、前後ソフトを装着して2度のアタックを行いましたが、2度目のアタックがうまくいかず、1分53秒963で9番手でした。

初日は、1分53秒台に10人がひしめく大接戦となりました。2日目のFP3では、さらにタイムが上がることが予想されるだけに、FP3でダイレクトでQ2進出を果たし、マルク・マルケスとともにフロントロー、PPを狙います。

中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)はトップから0.606秒差の12番手でした。FP1は快調にタイムを短縮し、1分54秒907で2番手と好調なスタートを切りました。そしてFP2でも1分54秒038までタイムを短縮しましたが、接戦の中で12番手へとポジションを落としました。FP1は30℃という暑さ。ナイトセッションのFP2では23℃まで気温が下がり、そのコンディションの違いに苦戦しました。今年もタイムが接近するMotoGPクラスですが、2日目のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では上位を狙います。ルサイル・インターナショナル・サーキットを得意とする中上の走りに注目です。

チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、FP1ではトップから0.534秒差の9番手。さらに上位を狙ったFP2ですが、最後のアタックで転倒を喫し、16番手へとポジションを落としました。しかし、FP2の連続ラップでは1分55秒台をマークするなど、相変わらずレース用タイヤで速さを発揮しているだけに、2日目のばん回に期待されます。明日は、これまでの課題となっている一発のタイム改善に挑みます。


Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
全体的には思っていたよりもいいポジションでした。明日の目標は2列以内に入ることです。もう少しトップとの差を縮めたいので、リズムを改善しなくてはいけません。そのためには何が必要なのか考えたいです。今日はかなりクリーンなライディングをしていたと思います。新しいマシンのフロントのフィーリングを理解できるように取り組んでいます。そのため、まだ「マルケススタイル」のライディングではありません。ラップタイムはよくなってきていますが、我慢することも大事です。まだシーズンは始まったばかりです。いつもだったらルサイルは少し苦戦するサーキットです。まだ金曜日で、レースウイークは始まったばかりです。今日はプッシュしました。明日もプッシュします

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日はいいフィーリングがありました。カタールのようなサーキットではいつも、もう少し苦戦します。FP2では1本目のタイヤでいい走りができましたが、2本目では少し問題があったため、全力でプッシュできませんでした。1本目のタイヤでトップ10に入れたのはよかったです。昨年はトップ10に入るためにかなりプッシュしなければならなかったし、1年で大きく前進できました。明日は忙しくなります。いろいろなことにトライし、1周のタイムを速くしなければなりません。またレースでも速くなれるように考えたいです

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
FP1で2番手タイムを出すことができました。すばらしいスタートになりました。日中のフィーリングはとてもよかったのですが、FP2は夜間走行になったため、コンディションは全く違いました。でもトップ10に入るためのタイム差はわずか0.1秒でした。マシンのフィーリングはいいですが、まだ改善の余地がたくさんあります。これはとても重要です。今日の仕事にはとても満足しています。引き続きプッシュして、チームと一生懸命仕事に取り組みます。明日の走行が楽しみです

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
FP1はとてもうまくいきました。マシンに自信もありました。そして、FP2の最初はとてもよかったのですが、そのあとソフトタイヤで2度もミスをしてしまいました。チームに謝罪しました。それでもほかのタイヤで再び速いタイムを出すことができました。でもQ2へ直接進めるほどではありませんでした。明日はいいFP3にしたいです。再び自信を取り戻し、FP4とQ1で速くなれることを願っています。ベストを尽くします。できる限り強くなれるようにがんばります



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