幸いにも、MotoGPクラスのフリー走行は、2セッションともにドライコンディションとなり、トップから1秒差に19台という厳しい戦いの中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は6番手でした。
FP1でマルク・マルケスは、3コーナーで軽い転倒を喫しましたが、1分30秒281をマークしてトップタイムをマーク。FP2では1分30秒714とFP1のタイムを更新できず4番手へと後退しましたが、1分31秒台で連続ラップを刻み、まずまずの初日となりました。
2日目のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では前戦日本GPのPPに続き、上位を目指します。
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、この数戦、リアのトラクション不足に苦しんでいますが、今大会もその状況に変化はありませんでした。FP1では、トップのマルク・マルケスから0.484秒差の14番手。FP2ではタイムを更新できずFP1のタイムで総合17番手へとポジションを落としました。2日目のFP3では、ダイレクトでのQ2進出に向けてトップ10を目指します。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、RC213Vでチャーン・インターナショナル・サーキットを走るのが初めてとなります。両セッションともにドライコンディションになりましたが、午前、午後ともに、先に行われたMoto3クラスがウエットコンディションとなり、その後に行われたMoto2クラスとMotoGPクラスのセッションがドライコンディションになるという不安定な一日でした。
そうした状況の中で、FP1で21番手だったアレックス・マルケスは、FP2では兄マルク・マルケスを追走し、FP1の1分31秒655から、FP2では1分31秒113までタイムを短縮して19番手でした。2日目のFP3では、トップ10を目指します。
3連戦最初のレースとなった第15戦アラゴンGPの決勝でマルク・マルケスと接触して転倒、右手小指と薬指を負傷した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、日本GPでは20位と完走しましたが、右手の状態が良くないため、今大会を欠場しました。代役には、日本GPにTeam HRCからワイルドカードで出場した長島哲太を起用しました。長島は、Moto2時代にチャーン・インターナショナル・サーキットを経験していますが、RC213Vで走るのは初めてとなります。FP1では、トップのマルク・マルケスから2.550秒差の1分33秒073で24番手でしたが、FP2では1分31秒927までタイムを短縮。トップとの差を1.640秒まで縮めました。2日目のFP3、そして予選では、さらにタイム短縮とポジションアップに挑みます。