Practice
MotoGP 2022
Round 17

マルク・マルケス6番手とまずまずのスタートを切る

th Chang International Circuit

3連戦最後の戦いとなる第17戦タイGPのフリー走行は、台風接近の影響で開幕前日まで雨が降り続きました。開幕初日になって台風は遠ざかりましたが、依然として雨の多い不安定な天候となり、難しいコンディションの中でFP1とFP2が行われました。

マルク・マルケス6番手とまずまずのスタートを切る

幸いにも、MotoGPクラスのフリー走行は、2セッションともにドライコンディションとなり、トップから1秒差に19台という厳しい戦いの中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は6番手でした。

FP1でマルク・マルケスは、3コーナーで軽い転倒を喫しましたが、1分30秒281をマークしてトップタイムをマーク。FP2では1分30秒714とFP1のタイムを更新できず4番手へと後退しましたが、1分31秒台で連続ラップを刻み、まずまずの初日となりました。

2日目のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では前戦日本GPのPPに続き、上位を目指します。

ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、この数戦、リアのトラクション不足に苦しんでいますが、今大会もその状況に変化はありませんでした。FP1では、トップのマルク・マルケスから0.484秒差の14番手。FP2ではタイムを更新できずFP1のタイムで総合17番手へとポジションを落としました。2日目のFP3では、ダイレクトでのQ2進出に向けてトップ10を目指します。

アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、RC213Vでチャーン・インターナショナル・サーキットを走るのが初めてとなります。両セッションともにドライコンディションになりましたが、午前、午後ともに、先に行われたMoto3クラスがウエットコンディションとなり、その後に行われたMoto2クラスとMotoGPクラスのセッションがドライコンディションになるという不安定な一日でした。

そうした状況の中で、FP1で21番手だったアレックス・マルケスは、FP2では兄マルク・マルケスを追走し、FP1の1分31秒655から、FP2では1分31秒113までタイムを短縮して19番手でした。2日目のFP3では、トップ10を目指します。

3連戦最初のレースとなった第15戦アラゴンGPの決勝でマルク・マルケスと接触して転倒、右手小指と薬指を負傷した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、日本GPでは20位と完走しましたが、右手の状態が良くないため、今大会を欠場しました。代役には、日本GPにTeam HRCからワイルドカードで出場した長島哲太を起用しました。長島は、Moto2時代にチャーン・インターナショナル・サーキットを経験していますが、RC213Vで走るのは初めてとなります。FP1では、トップのマルク・マルケスから2.550秒差の1分33秒073で24番手でしたが、FP2では1分31秒927までタイムを短縮。トップとの差を1.640秒まで縮めました。2日目のFP3、そして予選では、さらにタイム短縮とポジションアップに挑みます。


Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
今日はとてもうれしいです。レースをこなす毎に自分自身がもっと前進したいという目標を達成したからです。今日は日本GPのときよりもよかったです。日本ではアラゴンのときよりよかったし、一歩一歩前進しています。新品タイヤとユーズドタイヤの両方で強さがあって、確実に前進しています。今日はエネルギーをかなり使いました。週末は少し雨が降りそうな予報です。雨が降った方が僕にはいいのですが、ドライでも強さを感じています。今日は来年のカレンダーを興味深く見ました。新しい開催地がとても楽しみです。インドはすべてのマニュファクチャラーにとって重要な場所です。特にHondaにとってはそうです。インドでMotoGPファンに会えるのが楽しみです

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
僕たちの状況はこれまでとかなり似ていて今日もグリップを探していました。明日のタイムアタックと予選では新品タイヤのフィーリングをもっとよくしなければなりません。グリップがもっとあれば速く走れるので、グリップを見つけなければなりません。もし明日がウエットになったら一歩前進できると思うので様子を見たいと思います

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
タイ初日の午前中は、セットアップと電気系に少し苦戦しました。このサーキットへ来たのは2019年以来です。MotoGPマシンでこのサーキットを走るのは初めてなので電子制御のマッピングを担当するスタッフも初めての経験でした。そのため午前中はすべてが少し難しい状況でした。でも午後はかなり大きく前進することができました。もっと改善しなければなりませんが、フィーリングはとてもよくなりました。明日の午前中はいいラップを刻めるようにがんばります。すべてをうまくまとめて、ベースも改善できるようにがんばります。完ぺきな日ではありませんでしたが、全体的にポジティブでした

Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 45
LCR Honda IDEMITSU
今日の仕事はかなりポジティブでした。LCR Teamと一緒に仕事ができてとてもうれしいです。彼らは今日とてもいい仕事をしてくれましたし、とてもフレンドリーです。FP1とFP2のポジションはあまりよくありませんが、フィーリングはよかったです。自分のライディングスタイルを調整することに集中しなければなりません。でもよくなってきています。明日はなにができるか考えていきたいと思います。明日も今日のようないい天気になり、雨が降らないことを願っています



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