Practice
MotoGP 2022
Round 16

マルク・マルケス6番手、ポル・エスパルガロ7番手で初日を終える。

jp Mobility Resort Motegi

前戦アラゴンGPからの連戦となった第16戦日本GPは、カーゴの到着遅れが予想されたことから金曜日は午後だけの走行となり、MotoGPクラスは75分間のフリー走行が行われました。

マルク・マルケス6番手、ポル・エスパルガロ7番手で初日を終える。

今週は台風の接近で雨天が続くことが予想されました。フリー走行初日は、雲が多く断続的に小雨が降りましたが、ドライコンディションで行われ、復帰2戦目のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が6番手、チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が7番手と両選手ともにまずまずのスタートを切りました。

前戦アラゴンGPで7戦ぶりに復帰したマルク・マルケスは、フリー走行、予選とまずまずのスタートを切りましたが、決勝レースはオープニングラップに他車と接触するアクシデントで、一周を終えてリタイア。その接触事故の影響で大きく遅れたポル・エスパルガロは15位に終わりましたが、連戦となった日本GPは、Repsol Honda Teamとしては、久しぶりに両選手がトップ10で終えるスタートとなりました。

走り出しからフィーリングがよかったというマルク・マルケスは、土曜日が雨になることが予想されるためにトップ10入りを目標に走行。チームメートのポル・エスパルガロも、マルク・マルケスと同じようにトップ10を目指して7番手タイムをマークし、土曜日が雨になった場合にはダイレクトでQ2進出を果たせる位置につけました。

今大会は、両選手ともに路面とタイヤのマッチングがよく順調にタイムを短縮。75分間のFP1を有意義に使うことができました。土曜日のフリー走行、予選でRepsol Honda Teamの2人がどんな走りをするのか。3年ぶりの日本GPを楽しみにしていた日本のファンの期待に応える意気込みです。

前戦アラゴンGPで転倒し、右手小指と薬指を負傷した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、月曜日にバルセロナ市内で手術を行い、予定より一日遅れの水曜日に帰国しました。そして、痛みを押して挑んだフリー走行では12番手。惜しくもトップ10を逃しましたが、思っていた以上のパフォーマンスに手応えを感じ取っていました。

過去2年、大会がキャンセルされたため、MotoGPクラスで3年目のシーズンを迎えるアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、RC213Vでもてぎを走るのは初めての経験でした。そのため、もてぎを攻略するために75分間を費やすことになり20番手に終わりました。初日のフリー走行の課題はフロントのフィーリングで、2日目に行われるFP2とFP3と予選では、セットアップの改善につとめます。

今大会、ワイルドカードでMotoGPクラスにデビューとなった長島哲太(Team HRC)は22番手でした。昨年からRC213Vの開発ライダーとしてもてぎを走行してきた長島ですが、3年ぶりの大会でも好ペースを見せるレギュラーライダーの順応性に驚くことになりました。長島もテストとほぼ同じタイムで周回しましたが、2日目のフリー走行と予選では、テストでマークしている自己ベストを更新する意気込み。今大会の経験は、マシンの開発に大きく役立つことは間違いありません。


Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
最初からとてもいいフィーリングがありました。いつもなら少し苦戦するパートも、今回はそれ程でもなく、すべてをうまくコントロールすることができました。今日は全力でアタックしました。なぜなら今日はセッションが1回しかなく、明日は雨が降るかもしれないので、トップ10に入ることが重要だったからです。明日がどうなるか様子を見たいと思いますが、正直、雨が降って欲しいです。なぜならすでにトップ10に入っているからです。新品タイヤのフィーリングはとてもよく、ユーズドタイヤもとてもいいフィーリングがあります 

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
ほかのサーキットでは、ミディアムタイヤを使うとかなり苦戦してきたのですが、ここではとてもパフォーマンスがよくてとても驚きました。エッジグリップとトラクションがとてもよく、すべてが順調で思ったような走りができました。今日はとてもよかったです。明日以降の天気予報は不安定ですが、引き続きスピードアップできると思います。再び戦闘的な走りができるようになったので、とても元気がもらえました。しかもHondaのホームファンの前でそれができてとてもうれしいです。これからすべてをしっかり分析して、準備を整え、明日のセッションに挑みます 

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
厳しいセッションでしたが、ポテンシャルは高く、スピードある走りができました。セッション中にはトップ10に入ることができました。最終的にはいくつか順位を下げて12番手でしたが、トップからはわずか0.3秒差でした。今日の自分のパフォーマンスは信じられないほどでした。本当によかったと思います。正直なところ、この速さは期待していませんでした。もちろん、指には少し違和感があり、繊細な操作ができませんでしたが、ファンの方々がたくさんのエネルギーを与えてくれました。今日はできるだけ休んで2日目に挑みます 

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
MotoGPで3年目のシーズンですが、もてぎをMotoGPマシンで走るのは初めてだったので難しい一日でした。1時間半という短い時間のなかで、すべてを理解するのは簡単なことではありませんでした。またマシンのセッティングにも満足できず、フロントエンドに課題を抱えました。今日はベストを尽くしましたが、ラップタイムを上げることはできませんでした。でもまだ改善できる余地はあるので、これからです。明日は一日中、雨の予報なので集中しなければなりません。もしドライで走るチャンスがあれば、もっともっと改善して一歩前進したいです。日曜日がドライになれば、多くのデータを得ることができると思います 

Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 45
Team HRC
MotoGPクラスのデビュー戦をもてぎで果たすことになり、本当にすばらしい気分です。でも、レギュラーライダーたちと一緒に走ると、そのレベルの高さに驚かされました。正直なところ、MotoGPに乗るのが僕の夢だったので、少し緊張していました。そのため今日は思い通りのライディングはできませんでしたが、マルケスがいくつかアドバイスをしてくれたので、明日からはそれを活かしたいと思います。明日以降もプッシュしていきます 



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