Honda勢で唯一完走したブラドルは、地元ファンの声援を受けて18番グリッドから決勝に挑みましたが、熱のためにフロントブレーキを思うようにコントロールできなくなり、さらに右足にも火傷を負うなど、体力的に限界走行となり、ポジションを落としました。右手の熱の問題は、他者のスリップに入ったときに起きたもので、右足の火傷も、次戦に向けて問題の解決に挑みます。地元ファンの前で快走を見せられなかったブラドルですが、最後まで熱走を見せたブラドルには、ファンから大きな拍手が送られていました。
ポル・エスパルガロは、22周を終えてピットに戻り、レースを終了しました。今大会は、金曜日のフリー走行で転倒を喫し、左のろっ骨などを痛めました。土曜日の予選は痛みを堪えて13番グリッドを獲得。30周で行われた決勝もレース中盤まで11番手を走行しましたが、ろっ骨の痛みがひどく、18周目に12番手、19周目の13番手とポジションを落とし、22周を終えてピットに戻る決断をしました。
16番グリッドから決勝に挑んだアレックス・マルケスは、スタート直後にテクニカルな問題が発生し、6周を終えてピットに戻りリタイアとなりました。
予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶は、オープニングラップ9番手と好スタートを切り、2周目以降も10番手を走行しましたが、7周目の8コーナーで転倒を喫しリタイアに終わりました。今大会は、前戦カタルニアGPの転倒で右肩を痛め、万全な状態ではありませんでしたが、フリー走行、予選、そして決勝と熱走を見せました。
Repsol Honda Teamは、ザクセンリンクでは、過去11回連続で大会を制覇してきました。その記録を更新することはできませんでしたが、再び、優勝を目指し全力を尽くします。