Practice
MotoGP 2022
Round 10

Honda勢苦戦の一日。トップは12番手の中上貴晶

de Sachsenring

第10戦ドイツGPのフリー走行は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、好タイムが続出。2019年の大会でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がマークした1分20秒195のサーキットベストタイムを上位2選手がブレイク。さらに、1分20秒台に17選手が名前を連ねる大接戦となりました。

Honda勢苦戦の一日。トップは12番手の中上貴晶

その中でHonda勢は、今大会も厳しい戦いを強いられ、トップ10に入ることができませんでした。Honda勢最上位につけた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、トップから0.598秒差の12番手。FP1で5番手と好調なスタートを切り、FP2では1.044秒タイムを更新しましたが、12番手へとポジションを落とす厳しい戦いでした。中上は、前戦カタルニアGPで転倒リタイア。その際に右肩を痛め、万全の状態ではありません。痛みをこらえての走行となっていますが、フィーリングはよく、2日目のFP3、そして予選では上位を目指します。

初日14番手につけたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、FP1で2度の転倒を喫し、12番手と厳しいスタートになりました。この転倒でポル・エスパルガロは左のろっ骨などを痛め、医務室でメディカルチェックを受けました。ドクターの出走許可が下りてFP2に挑みましたが、左コーナーで満足に息ができず厳しい走りを強いられ、トップから0.798秒差の14番手でした。厳しい体調で全力を尽くしたポル・エスパルガロは、2日目のFP3、予選に向けて身体を休め、FP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では上位を目指します。

アレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1は1分21秒772をマークして10番手とまずまずのスタートを切りました。そして、FP2では1分21秒053と0.719秒タイムを短縮しましたが、厳しい接戦の中で18番手へとポジションを落としました。ザクセンリンクではMoto2時代に優勝経験があります。明日のFP3と予選では上位を目指します。

右腕上腕の再手術のため欠場しているマルク・マルケスの代役として出場のステファン・ブラドルは、地元ファンの声援を受け、20番手でした。FP1では1分22秒654でしたが、FP2では1分21秒117と1.537秒と大幅にタイムを短縮しました。明日のFP3、予選では、1分20秒台を目標に全力を尽くします。


Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
今日はポジティブでした。午後のFP2でかなり大きなステップを刻むことができました。レースペースはすでによいと思います。FP2の最後に初めてリアにソフトを入れてトライしました。かなりグリップはありましたが、明日の予選に向けて、もっと改善しなければなりません。電気系のいろいろな部分を改善し、セットアップを進めたいです。身体の調子はまだベストではありませんが、僕は大丈夫です。明日が楽しみです

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日は厳しい一日となりました。最初の転倒はそれほど悪くありませんでしたが、2回目の転倒はとても驚きました。そして、かなり強く体を打ちました。手首とヒジ、そして左のろっ骨を痛めました。いま、もっとも痛いのは左のろっ骨です。深く息をすることができません。すべての左コーナーでかなり痛く、厳しい走りになりました。今夜は休んで、炎症を抑える薬を飲みます。このような状況でも昨年より速いタイムでした。今大会のペースはとても速く、明日のQ2へ向けて仕事に取り組まなければなりません。今日は限界でしたが、まだ僕の中にはマージンがあります

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
FP1は、フィーリングもよく、新しいことを試すなど、とてもいいセッションになりました。ペースもよかったです。午後のFP2はリアにハード・コンパウンドを試しました。しかし、全体的にグリップがなく、かなり苦労しました。そこでソフトコンパウンドを入れる前にミディアムコンパウンドで1周したのですが、リズムもラップタイムもすべてが向上したので、この方向で調整していく予定です。明日もマシンの改良を続け、Q2を目指します。いつも通りベストを尽くします

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
今日は一歩前進することができたので満足しています。FP1では少し苦戦しましたが、午後のFP2で前進することができました。今日のパフォーマンスには満足しています。なぜならマシンだけではなく、僕のライディングもよくなったからです。まだ改善しなければならない部分があります。特にタイムアタックのタイミングと自分への自信です。あとコンマ数秒タイムを縮めたいです。明日の目標はリアにソフトタイヤを入れたときに前進することです。目標は1分20秒台に入ることです


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