その中でHonda勢は、今大会も厳しい戦いを強いられ、トップ10に入ることができませんでした。Honda勢最上位につけた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、トップから0.598秒差の12番手。FP1で5番手と好調なスタートを切り、FP2では1.044秒タイムを更新しましたが、12番手へとポジションを落とす厳しい戦いでした。中上は、前戦カタルニアGPで転倒リタイア。その際に右肩を痛め、万全の状態ではありません。痛みをこらえての走行となっていますが、フィーリングはよく、2日目のFP3、そして予選では上位を目指します。
初日14番手につけたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、FP1で2度の転倒を喫し、12番手と厳しいスタートになりました。この転倒でポル・エスパルガロは左のろっ骨などを痛め、医務室でメディカルチェックを受けました。ドクターの出走許可が下りてFP2に挑みましたが、左コーナーで満足に息ができず厳しい走りを強いられ、トップから0.798秒差の14番手でした。厳しい体調で全力を尽くしたポル・エスパルガロは、2日目のFP3、予選に向けて身体を休め、FP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では上位を目指します。
アレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1は1分21秒772をマークして10番手とまずまずのスタートを切りました。そして、FP2では1分21秒053と0.719秒タイムを短縮しましたが、厳しい接戦の中で18番手へとポジションを落としました。ザクセンリンクではMoto2時代に優勝経験があります。明日のFP3と予選では上位を目指します。
右腕上腕の再手術のため欠場しているマルク・マルケスの代役として出場のステファン・ブラドルは、地元ファンの声援を受け、20番手でした。FP1では1分22秒654でしたが、FP2では1分21秒117と1.537秒と大幅にタイムを短縮しました。明日のFP3、予選では、1分20秒台を目標に全力を尽くします。