土曜日のフリー走行で転倒し、予選を走行できず最後尾25番手からのスタートになったアレックス・マルケスは、オープニングラップ17番手につけると、その後、着実にポジションを上げ、レース中盤にはミゲル・オリベイラ(KTM)に続いて10番手に浮上しました。その後もオリベイラを追撃する形で24周のレースを走り抜き、トップ10を果たしました。
今大会は、フリー走行、予選と厳しい内容でした。予選前のFP4では激しく転倒し、左手首、右腕、背中、首などに痛みを抱えていましたが、決勝では地元ファンの声援を受けての熱走でした。
ホームGPを迎えたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、Honda勢最上位の10番グリッドから決勝に挑み、序盤は5番手までポジションを上げましたが、その後、タイヤのグリップに苦しみ、最終的に17番手までポジションを落としました。ホームGPで今季ベスト、そして今季2回目の表彰台獲得を目標に全力を尽くしましたが、思うようなレースにはなりませんでした。
予選12番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、スタート直後の1コーナーで転倒し、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)を巻き込む多重クラッシュとなりました。4列目から好スタートを切っただけに残念な結果でした。
サーキット内の医務室に運ばれた中上は、その後、カタルニア総合病院に搬送されました。全身をスキャンした結果、骨折などはありませんでした。経過をみるために1日入院し月曜日には退院する予定です。この日、カタルニア・サーキットで行われる公式テストはキャンセルすることになりました。
予選21番手のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)もオープニングラップの10コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わりました。
Honda勢にとっては、厳しい内容の大会となりましたが、月曜日には、今季2回目となるシーズン中の公式テストが行われます。これまでの課題を解消するために、Honda勢は開発テストに取り組みます。