Race
MotoGP 2022
Round 9

アレックス・マルケス最後尾から追い上げて10位。ポル・エスパルガロは17位と苦戦する

es-ct Circuit de Barcelona-Catalunya

第9戦カタルニアGPは、ホームGPに闘志を燃やすアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が、最後尾25番グリッドからすばらしい追い上げを見せて10位でフィニッシュしました。

アレックス・マルケス最後尾から追い上げて10位。ポル・エスパルガロは17位と苦戦する

土曜日のフリー走行で転倒し、予選を走行できず最後尾25番手からのスタートになったアレックス・マルケスは、オープニングラップ17番手につけると、その後、着実にポジションを上げ、レース中盤にはミゲル・オリベイラ(KTM)に続いて10番手に浮上しました。その後もオリベイラを追撃する形で24周のレースを走り抜き、トップ10を果たしました。

今大会は、フリー走行、予選と厳しい内容でした。予選前のFP4では激しく転倒し、左手首、右腕、背中、首などに痛みを抱えていましたが、決勝では地元ファンの声援を受けての熱走でした。

ホームGPを迎えたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、Honda勢最上位の10番グリッドから決勝に挑み、序盤は5番手までポジションを上げましたが、その後、タイヤのグリップに苦しみ、最終的に17番手までポジションを落としました。ホームGPで今季ベスト、そして今季2回目の表彰台獲得を目標に全力を尽くしましたが、思うようなレースにはなりませんでした。

予選12番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、スタート直後の1コーナーで転倒し、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)を巻き込む多重クラッシュとなりました。4列目から好スタートを切っただけに残念な結果でした。

サーキット内の医務室に運ばれた中上は、その後、カタルニア総合病院に搬送されました。全身をスキャンした結果、骨折などはありませんでした。経過をみるために1日入院し月曜日には退院する予定です。この日、カタルニア・サーキットで行われる公式テストはキャンセルすることになりました。

予選21番手のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)もオープニングラップの10コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わりました。

Honda勢にとっては、厳しい内容の大会となりましたが、月曜日には、今季2回目となるシーズン中の公式テストが行われます。これまでの課題を解消するために、Honda勢は開発テストに取り組みます。


Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
今日は最後尾からの決勝になりましたが、本当にいいスタートを切ることができました。ポジションをばん回しようとスタートでベストを尽くしましたが、1コーナーで(中上)タカアキとアレックス(リンス)のアクシデントがあり、スタートで獲得したポジションを失ってしまいました。でも、あきらめず、可能性を信じ、プッシュし続けました。今日はソフト・コンパウンドのタイヤを選択したので、コントロールが難しくなりましたが、ミスをしないように、スムーズに走ることを心がけました。でも、まだ問題は残っているので、それを解決するために前進し続けなければなりません。明日のテストは本当に重要です。昨日のフリー走行の転倒で少し痛みがありますが、でも、大丈夫です

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日は残念ながら前のセッションに比べたらグリップが足りませんでした。すばらしいスタートを切ることができましたし、トップグループで走行できたのでとても残念です。明日は重要なテストがあります。とても忙しくなると思います。シーズン後半へ向けてきちんと準備をしたいと思います。タカが無事なことを願っています。僕の目の前で大きな転倒をしていました

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
残念なレースウイークになりました。とてもいいスタートを切ることができ、ライディングもよかったと思います。そして、ポジションを上げて、ポイント圏に近いところでバトルをしているときに10コーナーでリアがスライドし始め、転倒してしまいました。かなり大きな衝撃で、少し痛みがありますが、大きなケガはありません。今日はポイント圏内でバトルができたはずなのでとても残念です。月曜日のテストへ向けてこれから準備をします



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