Qualifying
MotoGP 2022
Round 8

不安定な天候となった予選で中上貴晶がHonda勢トップの8番手

it Autodromo Internazionale del Mugello

イタリアGPの予選は、予報通り、午後になって雨雲が空を覆い、MotoGPクラスのQ1はウエット、Q2はところどころウエットパッチが残るも辛うじてドライコンディションとなり、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が8番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が9番手でともに3列目グリッドを獲得しました。

不安定な天候となった予選で中上貴晶がHonda勢トップの8番手

金曜日のフリー走行は、終日青空が広がり、FP1が26℃、FP2は33℃まで気温が上昇。FP1でトップタイムをマークした中上は、高い気温と路面温度の中でリアタイヤのグリップに苦戦し、FP2では13番手へとポジションを落としました。しかし、2日目の午前中に行われたFP3は気温が26℃と、FP1とほぼ同じコンディションの中で初日のベストタイムを更新して総合9番手へと浮上しました。そして、ダイレクトで進出したQ2では、ところどころウエットパッチが残る難しい路面ンコンディションの中で果敢にアタックを敢行、トップから0.405秒差の8番手につけました。

初日10番手のポル・エスパルガロは、FP3でタイムを更新し、総合8番手でダイレクトでQ2進出を果たしました。予選Q2は、ドライコンディションとなりますが、時折、小雨がぱらつく不安定なコンディションとなり、トップから0.511秒差の9番手でした。初日は、FP1とFP2で気温と路面温度が大きく変わり、セットアップに苦戦しました。2日目も、FP3、FP4、そしてQ2とめまぐるしくコンディションが変わる難しい一日となりましたが、安定した走りで3列目を獲得しました。決勝では、開幕戦カタールGP以来の表彰台獲得と初優勝に挑みます。

初日のフリー走行で12番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP3で初日のタイムを更新しますが21番手へとポジションを落としました。その結果、Q1から予選に挑むことになり、Q1では断続的に小雨が降り続く中、スリックタイヤでコースインし、2番手タイムをマークしQ2進出を果たしました。しかし、ウエットからドライへと変化したQ2ではアウトラップの2コーナーでウエットパッチに乗って転倒を喫しました。そのため、残りのセッションは、ウエット仕様になっていたマシンで走行しなくてはならず、Q2最下位の12番手に終わりましたが、決勝はホルヘ・マルティン(ドゥカティ)のペナルティーで11番グリッドから決勝に挑みます。

セッション終了後、マルク・マルケスは、今月下旬にアメリカに渡り、2020年のスペインGPで骨折した右腕上腕の手術を受けることを表明しました。21年4月にマルク・マルケスは、3度の手術を行いポルトガルGPに復帰を果たしましたが、依然として完調ではなく、4度目の手術を行うことを決断しました。復帰の時期については未定ですが、MotoGPクラスで6回のタイトルを獲得、59勝というすばらしいリザルトを残してきたライディングを取り戻すことにマルク・マルケスは全力を尽くします。

初日18番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、FP3で17番手へとポジションを上げましたが、Q1からの予選となりました。Q1はセッション開始直後にウエットコンディションとなりましたが、雨量が少なかったため、スリックタイヤでセッションに挑みました。その判断は正しく、快調にラップを刻み、Q2進出のチャンスをつかみかけましたが、乾いたライン上にレインタイヤを装着したライダーが2人いたことで、大幅にタイムロス。16台中8番手に終わり、18番グリッドが確定しました。


Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
今日はとてもいい日でした。午前中のFP3はとても重要なセッションでしたが、いいラップタイムを刻むことができ、9番手タイムでQ2に進むことができました。午後は天候がとても不安定で、路面もトリッキーでした。予選は難しいコンディションでしたが、戦闘的な走りができて、3列目8番グリッドを獲得することができました。Honda勢トップになることができたのはチームと僕にとってとても重要なことです。全体的にはいい日となりました。とてもうれしいです。日曜日のレースでいい結果を残したいと思います

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日のコンディションを考慮すれば、9番手という結果はそれほど悪くはありません。とても転倒しやすく、周回するのがたいへんだったからです。今日の結果は、残念だとは思いませんが、喜ぶこともできないという複雑な気持ちです。明日はレースです。今日のように気温が低いコンディションになることを願っています。そうすればいいレースができるかもしれません。今大会、ブレーキングが強いので、全力を尽くしライバルと戦いたいです

Marc Marquez
Marc Marquez 93
Repsol Honda Team
今日も難しい日でしたが、FP4でマシンを調整したらフィーリングがよくなりました。Q1とQ2は正直クレイジーでした。特にQ1はすでに雨が降っていたので、スリックタイヤで走るのはかなりリスクがありました。Q2もリスクはありましたが、結果がついてきませんでした。1周目にミスをして転倒してしまいました。ドライになることを願っていましたが、完全にウエットでした。転倒したことで、最終的にセットアップを少し変えたウエット用のマシンでタイムアタックするしかありませんでした。明日のレースがどうなるか楽しみです。Hondaのために100%でがんばります

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
今日の順位は、僕らの本当のポテンシャルを表していません。午前中のセッションでは、かなり前進することができました。それがもっとも重要な出来事でした。そして予選では100%の力を出しきりましたが、ファステストラップ中に渋滞に巻き込まれてタイムをロスしました。前の2台はウエットタイヤで、僕はスリックタイヤだったからです。スピード差がありすぎてあっという間に追いついてしまいました。今日はQ2に進出するチャンスがあったのでとても残念です。しかし、明日に向けてポジティブに考えたいです


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