金曜日のフリー走行は、終日青空が広がり、FP1が26℃、FP2は33℃まで気温が上昇。FP1でトップタイムをマークした中上は、高い気温と路面温度の中でリアタイヤのグリップに苦戦し、FP2では13番手へとポジションを落としました。しかし、2日目の午前中に行われたFP3は気温が26℃と、FP1とほぼ同じコンディションの中で初日のベストタイムを更新して総合9番手へと浮上しました。そして、ダイレクトで進出したQ2では、ところどころウエットパッチが残る難しい路面ンコンディションの中で果敢にアタックを敢行、トップから0.405秒差の8番手につけました。
初日10番手のポル・エスパルガロは、FP3でタイムを更新し、総合8番手でダイレクトでQ2進出を果たしました。予選Q2は、ドライコンディションとなりますが、時折、小雨がぱらつく不安定なコンディションとなり、トップから0.511秒差の9番手でした。初日は、FP1とFP2で気温と路面温度が大きく変わり、セットアップに苦戦しました。2日目も、FP3、FP4、そしてQ2とめまぐるしくコンディションが変わる難しい一日となりましたが、安定した走りで3列目を獲得しました。決勝では、開幕戦カタールGP以来の表彰台獲得と初優勝に挑みます。
初日のフリー走行で12番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP3で初日のタイムを更新しますが21番手へとポジションを落としました。その結果、Q1から予選に挑むことになり、Q1では断続的に小雨が降り続く中、スリックタイヤでコースインし、2番手タイムをマークしQ2進出を果たしました。しかし、ウエットからドライへと変化したQ2ではアウトラップの2コーナーでウエットパッチに乗って転倒を喫しました。そのため、残りのセッションは、ウエット仕様になっていたマシンで走行しなくてはならず、Q2最下位の12番手に終わりましたが、決勝はホルヘ・マルティン(ドゥカティ)のペナルティーで11番グリッドから決勝に挑みます。
セッション終了後、マルク・マルケスは、今月下旬にアメリカに渡り、2020年のスペインGPで骨折した右腕上腕の手術を受けることを表明しました。21年4月にマルク・マルケスは、3度の手術を行いポルトガルGPに復帰を果たしましたが、依然として完調ではなく、4度目の手術を行うことを決断しました。復帰の時期については未定ですが、MotoGPクラスで6回のタイトルを獲得、59勝というすばらしいリザルトを残してきたライディングを取り戻すことにマルク・マルケスは全力を尽くします。
初日18番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、FP3で17番手へとポジションを上げましたが、Q1からの予選となりました。Q1はセッション開始直後にウエットコンディションとなりましたが、雨量が少なかったため、スリックタイヤでセッションに挑みました。その判断は正しく、快調にラップを刻み、Q2進出のチャンスをつかみかけましたが、乾いたライン上にレインタイヤを装着したライダーが2人いたことで、大幅にタイムロス。16台中8番手に終わり、18番グリッドが確定しました。