今週は、金曜日、土曜日のフリー走行がウエットコンディションの中で行われ、予選はウエットからドライへと急速に路面が乾く難しいセッションとなりました。そして決勝日は、ウォームアップ、決勝ともにドライコンディションとなり、タイヤの選択とセットアップを合わせるのが難しく、転倒者が多いレースとなりました。その中でHonda勢は、表彰台を獲得することはできませんでしたが、着実に走り切って3選手がシングルフィニッシュを果たしました。
Honda勢トップでゴールのマルク・マルケスは、予選9番手から猛烈な追い上げが期待されましたが、序盤からいいフィーリングがなく苦戦のレースとなりました。終盤は、6番手を走る弟のアレックス・マルケスとの差を着実に縮め、最終ラップにパスして6位でフィニッシュしました。チームメートのポル・エスパルガロも思うようなペースで走ることができず、苦戦のレースとなりました。連戦となる次戦スペインGPでは、ともに雪辱を果たす意気込みです。
ベストグリッドの7番手から決勝に挑んだアレックス・マルケスは、兄のマルクに抜かれましたが、ポル・エスパルガロ、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)などの追撃を寄せ付けず、今季ベストリザルトを獲得しました。
アレックス・マルケスのチームメートで予選17番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、好スタートを切ってオープニングラップ12番手までポジションを上げますが、11周目の13コーナーで他者と接触して転倒。最後尾22番手から再スタート切ると、16位でチェッカーを受けました。惜しくもポイントは獲得できませんでしたが、連戦となる第6戦スペインGPに向けて手応えある走りとなりました。