連日、好天に恵まれたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)ですが、土曜日のフリー走行と予選は、気温が上がり、さらに、午後にかけて強い風が吹く難しいコンディションとなりました。その中でライバルのドゥカティ勢が躍進。Honda勢もフリー走行では2分2秒台の好タイムをマークしましたが、予選ではタイムを伸ばせず、ポジションを落としました。
今大会が復帰戦となったマルク・マルケスは、FP3では着実にタイムを更新して2分2秒490のベストタイムで総合4番手。予選ではフロントローとポールポジション(PP)が期待されましたが、予選Q2では、2分3秒038がベストタイムとなり9番手へとダウンしました。マルク・マルケスは、最後のアタックでミスをしてタイム更新を果たせませんでした。しかし、COTAでは圧倒的な強さを発揮してきただけに、決勝では3列目からの追い上げが期待されます。
初日17番手と出遅れた中上貴晶は、FP3で2分2秒908までタイムを短縮して総合9番手に浮上。ダイレクトでQ2進出を果たし10番グリッドを獲得しました。初日はフロントのフィーリングに苦しみました。この日も完全ではありませんでしたが、決勝日朝のウォームアップでさらにセットアップを進め、決勝に挑みます。
初日、体調を崩し12番手だったポル・エスパルガロは、2日目のフリー走行で2分2秒798までタイムを上げて総合7番手に浮上。ダイレクトでQ2進出を果たしました。そして迎えた予選では、トラックリミットでタイムがキャンセルになるなど不運が続き、再び、12番手へと後退しましたが、「走りの内容は2列目以内」と語り、マルク・マルケスとともに追い上げのレースが期待されます。
初日16番手のアレックス・マルケスは、FP3でタイムを更新できず18番手に後退。そして迎えた予選Q1では1本目の新品タイヤのアタックで転倒を喫し、初日にマークした2分3秒795を更新できず23番グリッドとなりました。アレックス・マルケスは、ほぼ最後尾からのスタートになりますが、決勝レースに強いアレックス・マルケスの追い上げに期待されます。