一方、11番手から決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、序盤にやや出遅れ、さらに加速でタイムをロスして11位、21番グリッドのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)はロングラップ・ペナルティーなど苦しいレースとなりましたが14位でフィニッシュと、Honda勢全員がポイントを獲得しました。
Honda勢最上位のマルク・マルケスは、予選を終えたときに「決勝はセカンドグループで戦いたい」とコメントしていましたが、ほぼその通りの展開となりました。中盤までは、激しく順位が入れ替わりましたが、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、中上らを従えて7番手を走行しました。その後、先行するジョアン・ミル(スズキ)、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)らが転倒してポジションを上げますが、ザルコに抜かれ一つポジションを落とし6番手を走行。そのまま6番手をキープしたままチェッカーを受けました。
今大会は高い気温と路面温度にタイヤがマッチングせず本来の走りができませんでした。決勝は気温28℃、路面温度36℃とウイークを通してもっとも気温も路面温度も上がりましたが、厳しい条件の中で最後までベストを尽くしました。こうした条件の中で多くのデータを収集。次戦の巻き返しに期待されます。
マルク・マルケスを視野に中上が2戦連続で今季ベストリザルトタイとなる7位でフィニッシュしました。4列目から好スタートを切った中上は、オープニングラップの2コーナーで4番手につけましたが、その後、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と接触してポジションを落とし、追い上げてきたザルコにも抜かれましたが、先行するライダーの転倒などでポジションを上げて7位でチェッカーを受けました。
今大会のマルク・マルケスとの差は約1.5秒。前戦スペインGPは約2.2秒差と、内容でも手応えあるレースとなりました。
一方、マルク・マルケスと中上の間からスタートしたエスパルガロは、序盤13番手と出遅れたことが影響して苦戦。加えて、高い気温と路面温度にタイヤのパフォーマンスを活かし切れず11位でした。また、21番手と後方からスタートしたアレックス・マルケスは思うようにタイムを上げられず、加えて、ロングラップペナルティーもあり厳しいレースとなりましたが14位でフィニッシュしました。
24台が出場して7台が転倒リタイアという難しいレースでしたが、その厳しいレースの中でHonda勢はすべてポイントを獲得しました。