今年はこれまで12戦を戦い終え、Honda勢は苦戦のレースが続いています。Repsol Honda Teamで2年目のシーズン。レッドブル・リンクで3回目の大会となるポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、開幕戦カタールGPで3位になりましたが、それ以降、転倒やケガなどもあり苦戦が続いています。
前戦イギリスGPでもフリー走行、予選のフィーリングのよさがなかなかタイムにつながらず予選19番手。一つ繰り上がり18番グリッドから決勝に挑みましたが、大接戦の中で14位がやっとでした。
レッドブル・リンクでは、イギリスGPの反省点を生かす、予選で上位のグリッドを目指し、追い上げのレースにする意気込みです。ポル・エスパルガロは、20年のスティリアGPで3位表彰台に立っています。今大会はRC213Vのパフォーマンスとポル・エスパルガロ自身の実力をしっかり引き出し、今季2回目の表彰台獲得を目指します。
右腕上腕の手術のためレースを欠場しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として、第9戦カタルニアGPから代役として出場しているステファン・ブラドルは5戦連続、その他ワイルドカードの出場を含め、今季7回目の参戦となります。
今季はこれまでポイント獲得圏内に迫るレースが続いていますが、まだポイント獲得はなく、厳しい戦いが続いています。マシン開発という重責の中で実戦に挑んでいるブラドルですが、マシン開発に大きく貢献しています。昨年はレッドブル・リンクで出場の機会はありませんでしたが、19年の大会では13位、20年の2大会では17位&18位という結果でした。今大会は今季ベストとポイント獲得に挑みます。
12戦を終えて総合16位の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は今季ベストに挑みます。今年は思うような走りができず、予選、決勝ともに苦戦しています。今季これまでのベストは第7戦フランスGPと第8戦イタリアGPの7位ですが、シーズン中盤戦に入ってからは、Honda勢全体が苦戦する中でHonda勢の首位でゴールしています。
過去レッドブル・リンクでは、20年のスティリアGPで予選2番手。決勝は7位でしたが、赤旗中断がなければ確実に表彰台に立てたレースでした。昨年の大会もスティリアGPでもし烈な4位争いの中、5位でフィニッシュしています。今年は今季ベストを目指します。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、12戦を終えて総合18位。第5戦ポルトガルGPの7位を最高位に苦戦が続いています。前戦イギリスGPでは予選、決勝ともに17位。決勝は電子制御にトラブルがありタイムをロスしましたが、今大会はその雪辱に挑みます。昨年の大会では、これまで課題になっているタイヤのパフォーマンスをうまく引き出し、スティリアGP、オーストリアGPともに9位でフィニッシュしています。今大会はポルトガルGPの7位をしのぐリザルトと2年ぶりの表彰台獲得に挑みます。
また、復帰に向けて右腕上腕のリハビリを行っているマルク・マルケスがレッドブル・リンクを訪れる予定です。チームスタッフや2022年型RC213Vの性能向上に励んでいるホンダのエンジニアと久しぶりに会い、情報交換をする予定です。