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MotoGP 2022
Round 12

シルバーストーンでのMotoGP再スタートに向け準備万端

gb Silverstone Circuit

第12戦イギリスGPが、8月5日(金)~7日(日)の3日間、ノーザンプトン郊外のシルバーストーン・サーキットで開催されます。6月下旬に開催された第11戦オランダGPから5週間のインターバル。当初、予定されていたフィンランドGPがキャンセルになったため、今年は約一カ月という長い夏休みとなりました。この長い夏休みを利用し、シーズン前半戦、ケガの多かったHonda勢は、万全の体調で後半戦のスタートを切ります。

シルバーストーンでのMotoGP再スタートに向け準備万端

イギリスGPは、1949年から1976年までは「Tourist Trophy」として、マン島の公道コースで開催されていました。マン島は、Hondaが世界に初挑戦した舞台で、最高峰クラスでは、1966年と67年にマイク・ヘイルウッドが優勝しています。その後、77年~86年の10年間はシルバーストーンへと舞台を移し、84年にはランディ・マモラ、85年にはフレディ・スペンサー、そして86年にワイン・ガードナーとグランプリの歴史に名を刻んだ名選手たちが、Hondaのマシンで優勝しました。
87年~2009年の23年間は、ドニントンパークで開催されました。ドニントパークでHondaは、ガードナー、ミック・ドゥーハン、バレンティーノ・ロッシ、マックス・ビアッジ、ダニ・ペドロサ、アンドレア・ドヴィツィオーゾらが通算11勝を挙げています。そして、グランプリのカレンダーに復活した10年からは、11年にケーシー・ストーナー、14年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝しました。シルバーストーンは10年に大会が復活してから11回(18年は雨の影響で決勝が中止。20年はコロナ感染拡大で大会中止)の決勝レースで8人のウイナーが誕生する難コースとして知られています。その理由は、シルバーストーンは不安定な天候になることが多く、不安定な天候に加えて、スリップストリームの使い合い、タイヤ選択の難しさなどシーズンを通してもっとも予測の難しいサーキットだからです。
シルバーストーンは、1周5.9km。現在、グランプリが開催されているサーキットでは、最も長いコースです。アベレージスピードは時速175km前後。オーストリアGPのレッドブル・リンク、イタリアGPの開催地であるムジェロ、オーストラリアGPが行われるフィリップアイランドと並び、カレンダー屈指の高速サーキットです。

昨年の大会でPPを獲得し、決勝でも序盤トップを走り、トップと4秒差の5位になったポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が、後半戦のスタートとなるシルバーストーンに闘志をかきたてています。ポル・エスパルガロは、6月に行われた第10戦ドイツGPのフリー走行で転倒を喫し、左のろっ骨を骨折しました。そのためドイツGPは決勝レースをリタイア、連戦となった第11戦オランダGPも、初日のフリー走行を終えて、完全に体調が回復していないことから欠場しました。

これまでシルバーストーンでは、125ccに出場していた10年に2位、Moto2では12年に優勝しています。1か月間の夏休みで体調が万全に戻ったポル・エスパルガロは、昨年以上のパフォーマンスを発揮し、開幕戦カタールGP以来の表彰台と初優勝に挑みます。
6月に右腕の手術を行い、シーズン中盤戦から欠場しているマルク・マルケスは順調に回復しており、7月中旬からは軽いリハビリを開始しています。マルク・マルケスの代役として出場しているステファン・ブラドルは、15年以来、7年ぶりにシルバーストーンとなります。今大会は後半戦に向けて重要な一戦。マシンの開発を担当するブラドルは、RC213Vのセットアップとパフォーマンスを引き出すことに集中します。
MotoGP5年目を迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、シーズンを通じてもっとも得意とするシルバーストーンに闘志をかきたてています。Moto2時代は、13年2位、16年3位、17年優勝と3回の表彰台に立っています。中上は第9戦カタルニアGPで転倒した影響で、第10戦ドイツGPは転倒リタイア、第11戦オランダGPは12位でした。前半戦を終えて総合16位。フラストレーションをためるレースが多かった中上は、この夏休み期間中に体調をしっかり整え、後半戦の巻き返しに挑みます。昨年の大会は、タイヤの消耗に苦戦して13位。今年は今季ベストを目指します。
チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、シルバーストーンでRC213Vを走らせるのは2年目となります。シーズン前半戦は、マシンのセットアップに苦戦して総合18位でした。
アレックス・マルケスは、これまでシルバーストーンでは、Moto3時代の13年に3位、14年に2位になり、この年はMoto3チャンピオンを獲得しました。Moto2クラスでは、15年の4位が最高位で19年にはタイトルを獲得しています。アレックス・マルケスは、第9戦カタルニアGPの転倒以来、体調が100%ではありませんでしたが、この夏休みで体調も回復、今大会は今季ベストと2年ぶりの表彰台獲得に挑みます。


Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
LCR Honda IDEMITSU
夏休みはとてもよかったです。シーズン後半へ向けてたくさんトレーニングをしました。体調はいいです。今週末のシルバーストーンへ向けて、モチベーションは上がっています。チャンピオンシップの後半がスタートするのがとても楽しみです

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
いい夏休みでした。ドイツで骨折したろっ骨も回復し、トレーニングに戻ることができました。昨年はシルバーストーンですばらしい週末を過ごすことができました。同じような結果をまた達成できるように一生懸命がんばります。でもやらなければならない仕事があります。昨年の大会は、マシンとサーキットの相性がよく、今年もこれからの後半戦に向けて、いいスタートを切れることを願っています。この一カ月、すばらしい休みでした。レースとRepsol Honda Teamに戻る準備ができています

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
夏休みが終わり、チームとともに再びレースをするのが楽しみです。気分をリセットするためにも、モンメロ(カタルニアGP)の転倒から体を回復させるためにも夏休みは必要でした。休み前の数レースは100%の状態ではありませんでした。今は100%の状態に戻ることができたし、メンタルも万全です。いい形でシーズン後半のスタートを切る準備ができています。シルバーストーンは高速サーキットなので、正確な走りが必要になります。シルバーストーンでマシンに乗るのが楽しみです。ファンに会えるのも楽しみです

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
いい夏休みを過ごしレースに戻ってきました。シルバーストーンで最後にレースをしてから少し時間が経っているので、最初の仕事は以前のスピードを取り戻し、それから本来の仕事に取り組みたいと考えています。とにかく、こうしてまたレースに戻ることができてうれしいです。いい夏休みでしたが、MotoGPでは、レースほど楽しいものはありません

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