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MotoGP 2022
Round 9

バルセロナでポル・エスパルガロ、アレックス・マルケスがホームグランプリに挑む

es-ct Circuit de Barcelona-Catalunya

第9戦カタルニアGPが、6月3日(金)~5日(日)の3日間、スペイン・バルセロナ郊外のカタルニア・サーキットで開催されます。このサーキットでグランプリが開催されるのは今年で31回目。カタルニアGPとしては27回目を迎えます(1992~95年はヨーロッパGPとして開催)。過去2年は新型コロナウイルスの感染拡大でWGPの日程が大幅に変更となりましたが、カタルニアGPは休みなく開催を続けてきました。20年は9月に第9戦として開催され、昨年は例年通り6月に第7戦として開催されました。

バルセロナでポル・エスパルガロ、アレックス・マルケスがホームグランプリに挑む

過去バルセロナでは、1950年代と60年代に市内のモンジュイックで公道を利用したスペインGPが開催されました。61年には、125ccクラスでトム・フィリスがHondaのグランプリ初優勝を達成しました。Hondaにとってバルセロナは、グランプリにおける栄光の第一歩を踏み出した記念すべき場所となりました。

2001年には、この年の開幕戦日本GP(鈴鹿サーキット)で達成したHondaグランプリ通算500勝の祝賀会がバルセロナで行われました。その後、15年のインディアナポリスGPでは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)による勝利で通算700勝目を達成。20年10月のアラゴンGPでは、Moto3クラスでハウメ・マシアが800勝を達成しました。

スペインでは、スペインGP(ヘレス)、カタルニアGP(バルセロナ)、アラゴンGP(アルカニス)、バレンシアGP(バレンシア)と、年間4戦が行われています。その中でカタルニア・サーキットは長い伝統を誇ります。コースも度々改修されて、16年までは一周4.727kmでしたが、17年にコース終盤のレイアウトが変更されて4.655kmに短縮。さらに、19年に最終セクションの安全性を高める改修工事で4.627kmに変更となり、昨年は10コーナーが改修されて4.657kmになりました。

カタルニアGPの開催されるバルセロナは、Repsol Honda Teamのヨーロッパにおける拠点となっており、今大会は今季ベストを目指します。

カタルニア・サーキットの隣町グラノレス出身のポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)にとっては、大勢のファンや家族、友人たちの前でレースを戦うのが待ちきれません。子どものころは「サーキットから聞こえるエンジン音を聞いてバイクのレーサーになることを夢見た」と語っています。過去カタルニアでは、125cc時代の08年に2位、10年に3位表彰台に立っています。Moto2時代は13年に優勝して、この年のタイトルを獲得。Repsol Honda Teamに移籍した昨年は、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず転倒リタイア。前戦イタリアGPも転倒に終わっており、今大会はその悔しさをぶつけ、今季2回目の表彰台獲得と初優勝に挑みます。

今大会、Repsol Honda Teamは、マルク・マルケスの代役としてテストライダーのステファン・ブラドルが挑みます。マルク・マルケスは、20年スペインGPで骨折した右腕上腕骨の矯正手術を米国で受けるため、しばらくの間、欠場します。復帰の時期などは未定ですが、それまでブラドルが代役を務めます。

ブラドルは、マルク・マルケスがケガをした20年、そして21年と、たびたび代役として出場し、代役ライダーとしての責任を果たすだけなく、マシン開発に大きな貢献を果たしました。今年もマルク・マルケスが欠場した第3戦アルゼンチンで19位、ワイルドカードで出場した第6戦スペインGPは転倒リタイアに終わっていますが、今大会からはRepsol Honda Teamのライダーとして重責を担います。

8戦を終えて総合13位の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ヨーロッパラウンドに入ってから調子を上げており、第6戦スペインGP、第7戦フランスGPと連続7位でフィニッシュ、前戦イタリアGPでは、Honda勢トップの8位でした。今大会は過去3戦の好調を活かし、さらに上位を目指します。

バルセロナは中上がグランプリへの参戦を開始して以来、ヨーロッパラウンドの活動拠点にしている場所で、第2のホームGPとなります。これまでカタルニアでは、Moto2時代の16年に3位になっています。MotoGPでは、20年に表彰台争いを視野に入れる大接戦の中で7位。昨年はトラックリミットのペナルティーなどで13位に終わりました。今年は、今季ベストと念願の初表彰台獲得に挑みます。

アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)がホームGPで今季ベストに挑みます。ここカタルニアでは、Moto3時代の14年に優勝、16年2位。Moto2クラスでは17年優勝、18年2位、19年優勝とすばらしい成績を残しています。Repsol Honda TeamからMotoGPクラスにデビューした20年はタイヤの選択に苦労し、決勝13位と苦戦。LCR Honda CASTROLのライダーとして出場した昨年は11位とわずかにポジションを上げましたが、納得できる内容ではありませんでした。今年は8戦を終えて第5戦ポルトガルGPの予選、決勝7位がベストです。今年はこれまでの経験を生かし、2年ぶりの表彰台獲得と初優勝に挑みます。


Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今週末はホームのファンから大きなエネルギーをもらえます。今年はたいへんなレースがいくつもありましたが、本来のポジションに戻るためにも今回のレースは重要です。モチベーションは上がっていますし、これまで以上に集中しています。FP1から目標を達成できるようにがんばって取り組みます。まだレースはたくさん残っています。最近のレースで得られた多くのことは、シーズン後半に向けてかなり役に立つと思います。月曜日のテストでは、そういったことを理解するためにも、マシンに取り組みたいです

Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
まずはマルクの手術の成功と回復を願っています。僕はマルクが戻ってくるまでHRCとRepsol Honda Teamが必要とするものすべてを提供したいです。MotoGPのレベルを見てきているので、私たちの前にあるチャレンジの厳しさは分かっています。でもHondaやチームと一緒に取り組めば、何かを達成できる自信があります。どのような週末になるか楽しみです。重要なことはたくさん周回し、月曜日のテストに向けて準備を進めることです

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
モンメロは僕にとって第二のホームGPとなります。シーズン中はサーキットの近くに住んでいるからです。それを念頭に置き、今週末はムジェロのようにいいレースウイークにしたいと思います。ムジェロでは前進できました。レース中のパフォーマンスには満足しています。このサーキットはとても好きなので、今週末の目標はHonda勢トップでフィニッシュすることです。それを達成できるようにがんばります

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
ホームGPです。このサーキットは大好きです。すべてのファンが作り上げる雰囲気が大好きです。感動が多い週末になると思います。僕にとっては特別なイベントです。このサーキットでは2度優勝したことがあるので、引き続きパッケージを改善できるようにがんばります。月曜日にはとても重要なテストもあるので、とても重要な週末になります。でもまずは暑いコンディションの中で前進し、速くなれるようにがんばります。いつものように110%の力を出して、ポケットの中のものをすべて使いきりたいです。ホームファンの力であとコンマ数秒速くなれることを願っています。そうすれば力強い走りを楽しめると思います

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