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MotoGP 2022
Round 8

イタリアGP2014年以来の優勝と今季初優勝に挑む

it Autodromo Internazionale del Mugello

第8戦イタリアGPが、5月27日(金)~5月29日(日)までの3日間、フィレンツェ近郊のムジェロ・サーキットで開催されます。イタリアGPは、コロナ禍の中で2020年はキャンセルされましたが、21年は例年通り5月に開催され、今年も5月下旬に開催されます。

イタリアGP2014年以来の優勝と今季初優勝に挑む

ムジェロで初めてグランプリが開催されたのは1976年。以降、イモラ、モンツァなど、複数のサーキットでイタリアGPが開催されてきましたが、1991年にサーキットの全面改修を受けてからは、ムジェロがイタリアGPの舞台として定着しました。

91年はサンマリノGP、92年はイタリアGP、そして93年は再びサンマリノGPとして開催され、94年以降はイタリアGPの舞台となり、今年で28回目の開催。91年から93年の3大会を加えるとムジェロでは31回目のグランプリ開催となります。

Hondaは、93年のサンマリノGP以来、ムジェロで13勝を挙げています。93年から98年までミック・ドゥーハンが6年連続優勝(イタリアGPとしては5年連続)。以降、アレックス・クリビーレ、ロリス・カピロッシ、アレックス・バロス、バレンティーノ・ロッシがHondaで優勝。そして、Repsol Honda Teamとしてはダニ・ペドロサが10年、マルク・マルケスが14年に優勝しています。それ以降は、マルク・マルケスが16年に2位、19年はマルク・マルケスがダニーロ・ペトルッチ(当時ドゥカティ)とし烈な優勝争いを繰り広げ、わずか0.043秒差で惜しくも優勝を逃しましたが、レースファンを魅了しました。2年ぶりに開催された昨年の大会でHonda勢は苦戦を強いられましたが、今年はイタリアGPで8年ぶりの優勝と今季初優勝に挑みます。

ムジェロは、一周5.245kmのハイスピードコースで、グランプリが開催されるサーキットでは、オーストラリアのフィリップアイランドに次いでアベレージスピードの高いコースです。下り勾配の最終コーナーから約1.1kmのロングストレートで繰り広げられる超高速バトルが最大の見どころで、見ている観客を興奮させます。ムジェロは全体的にパッシングポイントが多く、目まぐるしくポジションを入れ替える競り合いになることがしばしばで、選手からも観客からも評価の高いサーキットになっています。

この季節のムジェロは、好天の日が多く、09年のウエットレースを最後に10年から19年まで、そして21年と天候に恵まれました。この時期は30℃を超える猛暑になることが多く、ハイスピードコースのムジェロはタイヤに厳しい戦いとなります。そのためタイヤの選択がリザルトに影響することも多く、フリー走行、予選でのセットアップが重要になります。

昨年、イタリアGPで転倒を喫したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、今季、その雪辱に挑みます。マルケスは、125cc時代の10年にムジェロでグランプリ初優勝を達成しました。その後Moto2クラスでは11年、MotoGPクラスでは14年に優勝しています。今年は、イタリアGPで今季初表彰台、初優勝に挑みます。

Repsol Honda Teamで2年目のシーズンを迎えるポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、開幕戦カタールGP以来の表彰台獲得に挑みます。今年はウインターテストから好調で、開幕戦カタールGPで3位表彰台に立ちましたが、それ以降は不安定な天候などでしっかり実力を発揮することができませんでした。これまでムジェロでは、125cc時代の08年と10年に3位、Moto2クラスでは12年に2位、MotoGPクラスでは14年の5位がベストリザルト。昨年はトラブルもあり12位に終わりましたが、今大会は開幕戦以来の表彰台獲得が期待されます。

過去2戦連続で7位になり、調子を上げている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が念願の初表彰台、初優勝に挑みます。過去2年、表彰台獲得にあと一歩の4位がベストリザルトの中上にとって、今季ここまで7位というベストリザルトは数字上では満足のいくものではありませんが、大接戦での7位という結果は評価の高いものです。昨年の大会は転倒リタイアに終わっていますが、得意とするムジェロに闘志を燃やしています。

今季、ここまでいま一つ調子の上がらないアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が、今季ベストに挑みます。今年は7戦を終えて第5戦ポルトガルGPの7位を最高位に5大会でポイントを獲得していますが、納得のいくレースはここまでありません。ムジェロは攻略の難しいサーキットの一つですが、Moto2時代の17年に3位、Moto2でタイトルを獲得した19年には優勝しています。MotoGPクラスで初レースとなった昨年は14位でしたが、得意のコースで2年ぶりの表彰台獲得と初優勝に挑みます。


Marc Marquez
Marc Marquez 93
Repsol Honda Team
高速サーキットのムジェロは、すばらしいサーキットです。MotoGPマシンでストレートをプッシュしているときはすばらしい気分になります。今年は状況を見ながらできることを考えたいと思います。チームとHondaと仕事を続けていけば、ポテンシャルを発揮できるところに戻れると思います 

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
昨年のムジェロは少し難しいレースでしたが、今年はもっとスムーズにいくことを願っています。準備を整えるために、家でトレーニングを最大限続けてきました。前回のフランスでは思ったような結果を残すことができなかったので、今回の目標はもちろんイタリアでカムバックすることです。2週間で2レースとテストがあります。マシンに乗っている時間がたくさんあるのでうれしいです。全力で仕事に取り組みます 

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
ヘレスとル・マンでは7位でフィニッシュしました。そして今回はチームのホームグランプリです。ムジェロは美しいところで、僕にとって最高のサーキットです。チームと一生懸命取り組み、さらに一歩前進できるようにがんばります 

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
ムジェロはMotoGPのカレンダーの中で最も難しいサーキットの一つです。最も速いサーキットの一つでもあるので、勇敢さと正確さがとても必要になります。力強く週末をスタートさせることはとても重要です。なぜならこのサーキットは100%集中しなければならないところだからです。ミスをしたら大きな代償を伴います。そのため毎周いい結果が出せるように努力しなければなりません。とても美しく、大好きなサーキットの一つなので、とてもモチベーションは上がっています。FP1から速くなれるようにがんばります。そして今シーズンのベストレースになるようにがんばります。今週末のムジェロと来週末のモンメロをいい週末にすることは、僕とチームにとってとても重要です 

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