小椋藍が今季2回目、得意のミサノに挑む
IDEMITSU Honda Team Asiaで総合8位につける小椋藍が、今季2回目の表彰台獲得に挑みます。後半戦に入って小椋は、第11戦オーストリアGPで2位になり初表彰台を獲得しました。その後、イギリスGP9位、アラゴンGP8位、サンマリノGP、アメリカズGPで7位と安定した走りでシングルフィニッシュ。課題はブレーキングですが、ルーキーとしてはすばらしい走りを続けており、2度目のレースとなるミサノでは、今季2度目の表彰台獲得と初優勝が期待されます。
ミサノは、小椋が得意とするサーキットの一つ。Moto3クラスではPPを獲得、表彰台に立ちました。9月のサンマリノGPでは、タイヤのパフォーマンスを十分に発揮できず、フリー走行、予選と苦戦しましたが、今大会はデータと経験を活かし、初日から勢いある走りを見せる意気込みです。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、9月のサンマリノGPでは転倒リタイアに終わりました。前戦アメリカズGPでは14位とポイント獲得は果たしましたが、チャントラにとっては納得のいかないレースが続いています。チャントラは、予選グリッドが決勝レースの展開に大きく影響しているだけに、今大会は前回のデータを活かしながら、フリー走行、予選でしっかりシングルを目指し、決勝では第10戦オーストリアGPの5位以上を目指します。
Moto2クラスは、15戦を終えて、チャンピオンの可能性を残しているのは3人。総合首位で271点のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)、総合2位で262点のラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)、総合3位で206点のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)ですが、事実上、ガードナーとラウル・フェルナンデスのチームメート同士の一騎打ちとなっています。今大会でのチャンピオン決定はありませんが、2人の戦いに大きな注目が集まっています。
以下、総合4位のサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)が140点、総合5位のアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)が131点、総合6位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)が128点、総合7位のアーロン・カネット(Inde Aspar Team)が124点、そして小椋が113点で総合8位につけており、残り3戦で小椋がどこまでポジションを上げられるかに注目されます。