IAS 決勝
IAS 2023
Round 7

小川3連勝でランキングトップに。氏川は4位となる

jp スポーツランドSUGO

全日本トライアル選手権 第7戦 宮城・SUGO大会IASクラスは、第5戦 北海道・和寒大会、第6戦 広島・三次灰塚大会で2連勝をしている小川友幸(TEAM MITANI Honda)と、開幕4戦を1位と2位でまとめて序盤をリードした氏川政哉(TEAM MITANI Honda)によるチームメート同士のチャンピオン争いが佳境を迎えました。

小川3連勝でランキングトップに。氏川は4位となる

最終戦を前にした今大会は、オールクリーン勝負が予想されるセクション設定の中、減点1点をめぐる攻防が繰り広げられました。わずか減点2点で勝利を手にしたのは小川友幸でした。ここまでランキング争いをリードしていた氏川は減点10点で4位入賞となりました。

減点が許されない戦いの中、多くのライダーを悩ませ、長考させることになったのが第2セクション。トップグループの中で、ここを最初にトライしたのは氏川でした。氏川は見事にクリーンで走り抜け、後続ライダーに手本をみせるとともに、クリーン必須のプレッシャーをかけることにも成功しました。

しかし直後の第3セクションで、わずかに届かず岩から滑り落ちた氏川は、痛恨の減点5点。その後の戦いに大きなハンディをかかえることになりました。

小川友幸は深い森の中に設営された第6セクションで減点1点となるも、それ以外のすべてのセクションをクリーンでまとめ、10セクション2ラップをゴールしました。

2番手は黒山健一(ヤマハ)で減点5点。さらに減点8点の小川毅士(ベータ)が3番手で続き、氏川が減点9点で表彰台争いに食らいつきます。氏川としては残るスペシャルセクション(SS)で順位を上げて、小川友幸とのタイトル争いを優位にもっていきたいところです。

人工物で組まれたSSは、第1がコンクリート製の建築資材、第2がタイヤをメインとした構成でした。第1は9位となる武井誠也(HRCクラブ関東SWまるやまwith Fine motor school)がクリーンで抜けたことで、トップグループはクリーン合戦となる予想が固まりました。しかし、2番手の黒山がここで大失敗、5点となって一気に4番手まで脱落することになりました。氏川、小川毅士はクリーンで、それぞれ順位が一つずつ上がり、氏川は3番手でSS第2を迎えることになりました。最後にSS第1をトライした小川友幸は美しくクリーンで駆け抜け、この時点で、2番手に7点差をつけた小川友幸の優勝は事実上決定しました。

SS第2の鬼門は、直径2mはあろうかというビッグタイヤを横から上がるポイントで、10人出走のうち、まず3人が失敗。その難度の高さを証明することになりました。しかし、トップライダーにとってはこれもクリーンセクションとなり、勝負の焦点は表彰台争いに移ります。

この時点で3番手、減点9点の氏川がトライしますが、鬼門のタイヤでわずかにライディングを乱し、足つき1回でトータルの減点を10点としました。続く小川毅士はクリーンで2位表彰台を決定させました。残る3位表彰台の争いは、すでにトライを終えている氏川と、これからトライする黒山。この時点で両者はともに減点10点。黒山が1点でもつけば氏川が再び3位に浮上、黒山がクリーンなら、同点ですが、クリーン数の差で黒山の3位が決まります。

このセクションを黒山はクリーンで走り抜け3位。氏川の4位が決定しました。最終走者となった小川友幸は、鬼門のタイヤで1点を失うことになりましたが、これで勝利が揺らぐことはなく、今大会は終了したのでした。

最終戦 City Trial Japan大会に向けて、総合ランキングは小川友幸が149ポイントでトップ。氏川はこれを10ポイント差で追う展開となりました。総合ランキング3位以下には大差がついており、チャンピオン争いはHondaユーザーの2人による戦いとなります。


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小川 友幸
小川 友幸 1
TEAM MITANI Honda
減点数の少ない神経戦になるだろうことは、下見の段階で明らかでした。とにかく減点をしないように、細心の注意を払ってセクションを回りました。オールクリーンとはいきませんでしたが、1ラップ目とSSでの減点1点、トータル2点の、最小減点で勝利をつかむことができました。シーズン序盤は厳しい戦いが続きましたが、終盤戦に入って身体も動いてきました。ようやくチャンピオン争いの単独トップに立つことができたので、タイトルを目指して最終戦に臨みたいと思います

氏川 政哉
氏川 政哉 3
TEAM MITANI Honda
第2セクションでの減点5点。あれが今日のすべてでした。セクション設定が簡単で、その失敗を取り戻すことができずに4位という結果になってしまいました。すべて自分の失敗で、このような結果になりました。チャンピオン争いは厳しいものになりましたが、最終戦ではとにかく勝利を目指して走ります

IAS 決勝リザルト

Pos. Num. ライダー マシン 総減点 クリーン数
1 1 小川 友幸 Honda 2 20
2 6 小川 毅士 Beta 8 19
3 2 黒山 健一 ヤマハ 10 20
4 3 氏川 政哉 Honda 10 17
5 5 柴田 暁 TRRS 16 16
6 9 久岡 孝二 Honda 17 16
9 8 武井 誠也 Honda 43 10
10 19 田中 善弘 Honda 51 10

IAS ポイントランキング

Pos. Num. ライダー マシン 総合ポイント
1 1 小川友幸 Honda 149
2 3 氏川政哉 Honda 139
3 2 黒山健一 ヤマハ 107
4 4 野崎史高 ヤマハ 94
5 5 柴田暁 TRRS 88
6 6 小川毅士 Beta 86
7 9 久岡孝二 Honda 63
8 8 武井誠也 Honda 41
9 19 田中善弘 Honda 38

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