IAS 決勝
IAS 2023
Round 6

小川、シーズン3勝目を挙げる。氏川は3位でタイトル争いは接戦に

jp 灰塚ダムトライアルパーク

MFJ全日本トライアル選手権 第6戦 広島・三次灰塚大会 IASクラスは、北海道で2勝目を挙げた小川友幸(TEAM MITANI Honda)が、見事な走りを披露してシーズン3勝目をマークしました。小川のチームメート、氏川政哉は3位表彰台獲得。ランキングポイントではトップの氏川に小川が2点差と迫ることになりました。

小川、シーズン3勝目を挙げる。氏川は3位でタイトル争いは接戦に

小川と氏川のトップ争いはし烈でした。今回は、比較的減点数の少ない中での戦いとなりました。いわゆる神経戦で、大きな減点をされずに試合をまとめる強いメンタルが必要になる戦いです。最初の勝負どころは第3セクション。ヒューム管を斜めから登る前半部分と、そこから急峻なヒルクライムを駆け上がる2つの要素からなる難セクションです。ここを小川が1点で抜け、氏川は5点となり、この日の流れを決める最初の布石となりました。

第6セクションで氏川が大岩から降りる際に激しい前転をしてしまいます。背中と首にダメージを負い、しばし休息を取らざるを得なくなった氏川でしたが、なんとか1ラップ目の時間内に全セクションを走って2ラップ目に。1ラップ目、氏川の減点は2つの5点のみで計10点でした。小川は第3でついた1点を守りきり、減点1点のトップで2ラップ目に入ります。

2ラップ目、氏川は、クラッシュのダメージで厳しい走りを強いられることになりましたが、気持ちはしっかり勝利に向かいました。1ラップ目に5点減点された第3では、1点の減点以外はすべてクリーンで走りぬけ、2ラップを終えた氏川は、2ラップトータルで減点11点となりました。

小川は1ラップ目を減点1点でまとめています。2ラップ目はこれを上回って、オールクリーンを狙いたいところ。しかし氏川がクラッシュした第6で、今度は小川が大岩を攻略しきれず5点。それ以外の9セクションはすべてクリーンでしたが、小川の2ラップトータルは6点でした。

この2人に割って入って、ヤマハの黒山健一が9点で2番手。優勝の可能性は小川、黒山、氏川に柴田暁(TRRS)を加えた4名にありました。SSは第1が昨年同様、タイヤやブロックを組み合わせた人工のもので、SS第2は最終第11セクションを大改造し、さらに壁を登ってフィニッシュというもの。攻略は難しいと思われていましたが、トップクラスはほとんどがクリーンとなり、改めてトップグループの高いパフォーマンスが証明されて大会は終了となりました。

優勝の小川は減点6点。2位に黒山で9点。氏川は2ラップ目の追い上げも届かず、減点11点で3位となりました。

結果、ここまでのシーズン6戦のうち、小川が3勝、氏川が2勝で、氏川の獲得ポイントが126ポイント、小川が124ポイントと、両者の差はわずか2ポイントに。チャンピオン争いは大接戦となって、残す戦いは2戦のみとなりました。次の戦いは10月22日、宮城・SUGO大会となります。


小川 友幸
小川 友幸 1
TEAM MITANI Honda
身体のコンディションもあるので、100点とはいえないですが、今日はだいぶ本来の自分に近い走りができたと思います。1ラップ目を1点でまとめて、2ラップ目はオールクリーンして、SSに入るまでには優勝を決めておきたかったのですが、2ラップ目に5点をとってしまって差を縮められてしまいました。それでも、とにかく1戦でも落としてはいけない戦いを続けているので、今回優勝できてよかったです。残り2戦もいい走りができるよう、がんばります

氏川 政哉
氏川 政哉 3
TEAM MITANI Honda
今日は大きなクラッシュをしてしまいましたが、それよりも第3セクションでの5点が痛かったと思います。今日はオールクリーンを狙うべきセクションだったので、ここで5点をとったのが大きなハンディとなってしまい、それがクラッシュにつながってしまったのかなと思います。3位となってしまって、小川選手にランキングでもだいぶ追い上げられたので、残り2戦、SUGO大会とCity Trial大会は心機一転、優勝を狙ってがんばります

決勝リザルト

Pos. Num. ライダー マシン 総減点 クリーン数
1 1 小川 友幸 Honda 6 20
2 2 黒山 健一 ヤマハ 9 18
3 3 氏川 政哉 Honda 11 19
4 5 柴田 暁 TRRS 13 16
5 4 野崎 史高 ヤマハ 20 15
6 6 小川 毅士 Beta 23 13
7 9 久岡 孝二 Honda 41 11
8 8 武井 誠也 Honda 67 6
11 19 田中 善弘 Honda 74 2

IAS ポイントランキング

Pos. Num. ライダー マシン 総合ポイント
1 3 氏川政哉 Honda 126
2 1 小川友幸 Honda 124
3 2 黒山健一 ヤマハ 91
4 4 野崎史高 ヤマハ 85
5 5 柴田暁 TRRS 77
6 6 小川毅士 Beta 66
7 9 久岡孝二 Honda 53
8 8 武井誠也 Honda 34
10 19 田中善弘 Honda 32


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