氏川政哉が2位表彰台獲得。小川友幸は4位に
開幕戦、第2戦と1勝1敗ずつで勝利を分けあっているTEAM MITANI Hondaの2人のライダー、小川友幸と氏川政哉。第3戦目となる今大会では、悔しいミスが出てチームの連勝記録を伸ばすことができませんでした。しかし氏川は2ラップ目にばん回して2位表彰台を獲得。小川は最後に逆転を許して4位となっています。
2週間前に開催された世界選手権トライアルGPとほぼ同じ会場・エリアで開催された全日本選手権第3戦、セクションはトライアルGPのT2クラスよりは難易度が高められた設定となりましたが、総じて減点数が低めの、いわゆる神経戦となるのではないかというのが下見を終えたトップライダーたちの感想でした。
序盤から走るセクションすべてをクリーンして、絶好調に見えたのが小川でした。第7セクションまでをすべてクリーンして、第2戦に続いて連勝なるかという流れに水を差したのが1ラップ目後半。第8セクションで1点、そして最終第10セクションで5点となって、1ラップ目は減点6。2位で2ラップ目の追い上げが期待されました。
ところが2ラップ目、1ラップ目にクリーンしてきたセクションのいくつかで足が出ます。そればかりか第6セクションで5点となり、追撃もここまで。10セクション2ラップを16点、暫定3位でSSを待ちます。
氏川は、序盤に細かい足つき減点があり、さらに第6セクションはセクションテープを切って5点となって、1ラップ目は3位。トップの野﨑史高(ヤマハ)とは5点差、小川とは4点差でした。
2ラップ目、氏川がペースをつかみ、好調を取り戻します。このラップ、氏川は小計4点のベストラップをマーク。順位を一つ上げて、2位でSS進出を果たしました。
SSは、岩盤の第8セクションを手直ししたSS第1と、岩盤ゾーンの最も南側を使った.SS第2。難易度はかなり高めです。
このSS第1で小川が悔しい5点を喫してしまいます。これで4位につけていた小川毅士(Beta)と順位が入れ替わって、小川は4位に順位を落とします。
一方氏川はここを1点で通過。しかし氏川がとらえたい野﨑はここをクリーンして、この時点で氏川の2位がほぼ決定しました。SS第2、小川、氏川はともにそそり立った大岩で失敗しましたが、氏川の2位、小川の4位は変わらず。第3戦もてぎ大会では、3度目のワンツーフィニッシュとはなりませんでした。
しかしランキングポイントでは、トップ氏川が65ポイント。小川が氏川の7ポイント差の58ポイントでこれに続き、TEAM MITANI Hondaのランキングワンツーは堅持しています。
次なる戦いは6月25日、和歌山県湯浅トライアルパークでの第4戦となります。10連覇チャンピオン小川の巻き返しなるか、氏川はランキング逃げきりができるか、2人の活躍にご期待ください。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/
決勝リザルト
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総減点 | クリーン数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 野崎 史高 | ヤマハ | 14 | 16 |
2 | 3 | 氏川 政哉 | Honda | 19 | 13 |
3 | 6 | 小川 毅士 | Beta | 20 | 13 |
4 | 1 | 小川 友幸 | Honda | 26 | 12 |
5 | 2 | 黒山 健一 | ヤマハ | 29 | 14 |
6 | 9 | 久岡 孝二 | Honda | 40 | 8 |
8 | 8 | 武井 誠也 | Honda | 62 | 4 |
11 | 19 | 田中 善弘 | Honda | 67 | 2 |
IAS ポイントランキング
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 3 | 氏川政哉 | Honda | 65 |
2 | 1 | 小川友幸 | Honda | 58 |
3 | 4 | 野崎史高 | ヤマハ | 52 |
4 | 5 | 柴田暁 | TRRS | 38 |
5 | 6 | 小川毅士 | Beta | 36 |
6 | 2 | 黒山健一 | ヤマハ | 35 |
7 | 9 | 久岡孝二 | Honda | 27 |
9 | 8 | 武井誠也 | Honda | 17 |
12 | 19 | 田中善弘 | Honda | 14 |