渡辺が今季初優勝を飾る
9月23日(土)~24日(日)に全日本ロードレース選手権第7戦が行われました。ST1000クラスでは、SDG Motor Sports RT HARC-PRO.の國井勇輝がケガのため欠場が続いており、今大会はその代役ライダーとして、鈴鹿8時間耐久ロードレースの覇者である長島哲太が参戦し、注目を集めました。
事前テストから速さに注目が集まっていた長島ですが、予選開始後に転倒を喫します。長島はピットに戻りマシンの修復を待ち、予選終了時間10分前にコースに復帰して2番手のタイムを出しました。
予選では、終始リーダーボードのトップに名を連ねていた荒川晃大(MOTO BUM HONDA)がポールポジションを獲得し、コースレコードとなる1分31秒817を記録しました。Astemo Honda Dream SI Racingの渡辺一馬が3番手、4番手に國峰啄磨(TOHO Racing)がつけ、5番手に榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が入ります。JAPAN POST HondaDream TPの高橋巧が8番手、チームメートの高橋裕紀が10番手。2番手から10番手までが1分32秒台という結果になりました。
18周の決勝レース、オープニングラップを制したのは長島で、それを荒川、國峰、渡辺が追い、少し遅れて榎戸らが続きます。4周目には長島、荒川、國峰、榎戸、渡辺の順となり、6番手には高橋巧が浮上してきます。
トップは長島、荒川、國峰、榎戸、渡辺で争われました。トップ集団は1分32秒台で周回を重ねますが、8周目には長島、荒川が集団から抜け出し、一騎打ちの争いを繰り広げます。その後方で國峰、榎戸が3番手争いとなり、渡辺はその後ろを少し遅れて続きました。
10周目に荒川が長島を捕らえ、前に出ます。このトップ争いから1秒078差で、國峰、榎戸が追いました。12周目のアトウッドカーブで荒川、長島が相次いで転倒し、トップ2台が戦列を離れる波乱となりました。代わって國峰が首位に立ち、榎戸、渡辺、高橋巧、高橋裕紀が追う展開となります。
14周目に榎戸が首位を奪い、國峰がポジションを落としますが、2台のトップ争いは僅差で続き最終ラップに突入。逃げる榎戸に國峰がレッドマンコーナーで仕掛けたときに、2台は接触して転倒。その後は渡辺が首位に立ち、そのままチェッカーで今季初優勝を飾りました。2位に高橋巧、3位に高橋裕紀が入り、Honda勢が表彰台を独占しました。
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ST1000 結果
Pos. | Rider | Num. | チーム | Constr. | Time/Gap |
---|---|---|---|---|---|
1 | 渡辺 一馬 | 1 | Astemo HondaDream SI Racing | Honda | 28'06.929 |
2 | 高橋 巧 | 36 | JAPAN POST HondaDream TP | Honda | +5.111 |
3 | 高橋 裕紀 | 3 | JAPAN POST HondaDream TP | Honda | +10.283 |
4 | 前田 恵助 | 8 | Team GYTR | Yamaha | +12.567 |
5 | 豊島 怜 | 13 | DOG FIGHT RACING | Yamaha | +12.706 |
6 | 村瀬 健琉 | 9 | Team TKR performance | Suzuki | +17.156 |
12 | 松川 泰宏 | 21 | MOTOBUM HONDA | Honda | +1'02.546 |
21 | 榎戸 育寛 | 32 | SDG Motor Sports RT HARC-PRO. | Honda | +1Lap |
荒川 晃大 | 27 | MOTOBUM HONDA | Honda | +7Laps | |
長島 哲太 | 33 | SDG Motor Sports RT HARC-PRO. | Honda | +7Laps | |
國峰 啄磨 | 2 | TOHO Racing | Honda | DSQ |