ST1000 決勝
ST1000 2023
Round 7

渡辺が今季初優勝を飾る

jp 岡山国際サーキット

9月23日(土)~24日(日)に全日本ロードレース選手権第7戦が行われました。ST1000クラスでは、SDG Motor Sports RT HARC-PRO.の國井勇輝がケガのため欠場が続いており、今大会はその代役ライダーとして、鈴鹿8時間耐久ロードレースの覇者である長島哲太が参戦し、注目を集めました。

渡辺が今季初優勝を飾る

事前テストから速さに注目が集まっていた長島ですが、予選開始後に転倒を喫します。長島はピットに戻りマシンの修復を待ち、予選終了時間10分前にコースに復帰して2番手のタイムを出しました。

予選では、終始リーダーボードのトップに名を連ねていた荒川晃大(MOTO BUM HONDA)がポールポジションを獲得し、コースレコードとなる1分31秒817を記録しました。Astemo Honda Dream SI Racingの渡辺一馬が3番手、4番手に國峰啄磨(TOHO Racing)がつけ、5番手に榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が入ります。JAPAN POST HondaDream TPの高橋巧が8番手、チームメートの高橋裕紀が10番手。2番手から10番手までが1分32秒台という結果になりました。 

18周の決勝レース、オープニングラップを制したのは長島で、それを荒川、國峰、渡辺が追い、少し遅れて榎戸らが続きます。4周目には長島、荒川、國峰、榎戸、渡辺の順となり、6番手には高橋巧が浮上してきます。

トップは長島、荒川、國峰、榎戸、渡辺で争われました。トップ集団は1分32秒台で周回を重ねますが、8周目には長島、荒川が集団から抜け出し、一騎打ちの争いを繰り広げます。その後方で國峰、榎戸が3番手争いとなり、渡辺はその後ろを少し遅れて続きました。

10周目に荒川が長島を捕らえ、前に出ます。このトップ争いから1秒078差で、國峰、榎戸が追いました。12周目のアトウッドカーブで荒川、長島が相次いで転倒し、トップ2台が戦列を離れる波乱となりました。代わって國峰が首位に立ち、榎戸、渡辺、高橋巧、高橋裕紀が追う展開となります。

14周目に榎戸が首位を奪い、國峰がポジションを落としますが、2台のトップ争いは僅差で続き最終ラップに突入。逃げる榎戸に國峰がレッドマンコーナーで仕掛けたときに、2台は接触して転倒。その後は渡辺が首位に立ち、そのままチェッカーで今季初優勝を飾りました。2位に高橋巧、3位に高橋裕紀が入り、Honda勢が表彰台を独占しました。


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渡辺 一馬
渡辺 一馬 1
Astemo Honda Dream SI Racing
今回は勝てるスピードで走れていませんでした。トップ集団の後ろにはいましたが、なかなか仕掛けられずにいました。トップ争いの2人がヒートアップしているので少し離れて様子をみていたところ、転倒し、2人にはとても残念な結果ですが、自分にとってはチャンスでした。あきらめていたタイトルを狙うことができるので、最終戦では気持ちを切らすことなく、チーム一丸となってチャンピオンを狙いたいと思います

高橋 巧
高橋 巧 36
日本郵便 Honda Dream TP
スタートしてすぐにトップ集団と離れてしまったので、厳しいレースになると思っていましたが、ペースアップする余裕もありませんでした。それでも、全力で走り続けていたら、“たなぼた”ですが表彰台に立つことができました。内容には満足していませんが、応援してくれている方々のためにいいリザルトを残せたこと、表彰台に戻ってこられたことはよかったと思います。情けない走りしかできていませんが、しっかりと前を向いて、実力で表彰台に戻ってきたいと思います 

高橋 裕紀
高橋 裕紀 3
日本郵便 Honda Dream TP
前にいた高橋巧選手に離されないようにと思って走っていました。自分が3位でチェッカーを受けたことに気がついておらず、レース後にピットに戻ろうとしたところ、表彰台の方に誘導され、3位だと気がつきました。レース内容に納得はしていませんが、高橋巧選手と一緒に2位、3位で表彰台に立つことができました。J-GP3クラスでは同じチームの若松選手が優勝し、これまでのチームの苦労が実を結んだような結果が出ていると思います。次は、しっかり自分の力を示したいと思います 

ST1000 結果

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 渡辺 一馬 1 Astemo HondaDream SI Racing Honda 28'06.929
2 高橋 巧 36 JAPAN POST HondaDream TP Honda +5.111
3 高橋 裕紀 3 JAPAN POST HondaDream TP Honda +10.283
4 前田 恵助 8 Team GYTR Yamaha +12.567
5 豊島 怜 13 DOG FIGHT RACING Yamaha +12.706
6 村瀬 健琉 9 Team TKR performance Suzuki +17.156
12 松川 泰宏 21 MOTOBUM HONDA Honda +1'02.546
21 榎戸 育寛 32 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +1Lap
荒川 晃大 27 MOTOBUM HONDA Honda +7Laps
長島 哲太 33 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +7Laps
國峰 啄磨 2 TOHO Racing Honda DSQ

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レポート公開日
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