ST1000 決勝 レース2
ST1000 2022
Round 6

渡辺一馬がオートポリスで2連勝

jp オートポリス

ST1000にとっては3大会目となる第5戦オートポリス。今大会は2レースが行われ、土曜日に予選とレース1決勝、日曜日にレース2が行われました。

渡辺一馬がオートポリスで2連勝

25分間で行われた予選は、開始早々にレコードを更新した渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)が、さらにベストを更新してポールポジションを獲得しました。國峰啄磨(TOHO Racing)もレコードを更新して3番手となり、フロントローに並びました。高橋裕紀(JAPAN POST HondaDreamTP)は、予選終盤に転倒してしまい4番手となります。

レース1でホールショットを奪ったのは渡辺、それを國峰が追います。オープニングラップは渡辺、國峰、津田拓也(スズキ)、高橋、南本宗一郎(ヤマハ)、岩戸亮介(カワサキ)の順でクリア。トップ争いは、渡辺、國峰、津田となり、それを、高橋、南本、岩戸が追う展開となります。3周目に南本が第2ヘアピンで転倒、その影響もあり、高橋は単独4番手となりトップ争いを追います。

トップ3は、1分51秒台で周回して後続を引き離しますが、そのトップ争いから津田が遅れ、高橋との3番手争いとなります。

10周目には渡辺は安定したペースで首位を走り、2番手國峰に0.640秒差で周回。高橋は11周目の1コーナーで津田を捉え3番手に浮上します。トップ争いは僅差で続き、國峰が1分51秒607とファステストラップを記録して渡辺に迫ります。12周目にはその差を0.345秒としますが、渡辺をかわすことはできません。渡辺は自らのペースを守って國峰を退け、今季初優勝。2位に僅差で國峰、3位には高橋が入り、Honda勢が表彰台を独占しました。6位には國川浩道(TOHO Racing)が入りました。

レース2では渡辺がホールショット、それを高橋、津田が追いますが、スタート直後に転倒者が出たことで赤旗が提示されレース中断。14周から9周に短縮されてレースが行われることとなりました。

再スタートでも渡辺が好スタートを決め、國峰が追いかけます。渡辺、國峰、津田、石塚健(BMW)、南本、岩戸、高橋の順でオープニングラップを終えます。高橋は4周目に4番手浮上し、津田を追います。

トップ渡辺と2番手國峰が1秒差以内のまま神経戦を展開。3番手には津田が単独走行、そこに高橋と岩戸が迫ってきます。7周目には渡辺がファステストラップとなる1分51秒313を記録して國峰を突き放し、その差は1秒272と広がります。3番手津田に高橋が迫り、その差を1秒357としますが、残り1周となります。

渡辺が最終ラップをトップで走り抜け、ダブルウインを飾りました。2位に國峰、高橋は4位でチェッカーを受けました。


渡辺 一馬
渡辺 一馬 1
Astemo Honda Dream SI Racing
レース1決勝は、午前中に行われた予選の感触だとより速いペースで走れると思っていましたが、路面温度の上昇もあり、ペースを上げることができませんでした。國峰選手の接近もあり、決して楽な展開ではありませんでしたが、チャンピオンシップを考えたら貴重な優勝だと思います。ずっと、マシンのポテンシャル、チームの力を示したかったので勝ててよかったです。レース2は國峰選手に迫られたことを考え、ペースアップのため車体、制御を見直して、伊藤監督や作本選手にもアドバイスをもらってアジャストし、結果を残すことができて、すごくうれしいです

國峰 啄磨
國峰 啄磨 29
TOHO Racing
渡辺選手、高橋選手のペースのほうが速く、そこについて行ければ勝負ができると思っていましたが、途中で渡辺選手と離れてしまいました。そこからまた追いつくことができましたが、最終でミスしてしまい、間隔を開けられて2位になりました。勝たなければ、SUGOの優勝をまぐれだと思われてしまうので、レース2では優勝を目指して改善点を探して挑みましたが、それがうまくいきませんでした。ラスト3ラップで転倒しそうになり、差が開いて勝負できずに終わりました。次はもっとしっかりと優勝を狙います

高橋 裕紀
高橋 裕紀 10
日本郵便 Honda Dream TP
予選の最後の最後で転倒してしまい、スペアマシンをレース1で使うことになりました。スタッフのおかげで本番車に近いものにしてもらいました。序盤からトップ争いについていけたらよかったのですが、自分のペースが上がらず、かろうじて3位に入れたという状況でした。レース2の最初のスタートは決まってトップ争いができると思ったのですが、赤旗中断で再開されたスタートでは2コーナー3コーナーで行き場を失ってしまいました。さらに2~3台に抜かれてしまい追い上げのレースになってしまいましたが、後半にきてペースを上げられたので、周回数が短くなってしまったのは残念です。次はしっかりと優勝を狙いたい。まだタイトルの可能性も残っているので全力で挑みます

ST1000 決勝レース2

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 渡辺 一馬 1 Astemo Honda Dream SI Racing Honda 16'44.888
2 國峰 啄磨 29 TOHO Racing Honda +2.974
3 津田拓也 13 AutoRace Ube Racing Team Suzuki +5.789
4 高橋 裕紀 10 日本郵便 Honda Dream TP Honda +6.924
5 岩戸 亮介 21 Kawasaki Plaza Racing Team Kawasaki +6.988
6 南本 宗一郎 3 AKENO SPEEDYAMAHA Yamaha +10.161
9 國川 浩道 31 TOHO Racing Honda +17.011
15 吉田 光弘 27 Honda Ryokuyokai Kumamoto Racing Honda +34.818
16 小島 一浩 46 Honda Ryokuyokai Kumamoto Racing Honda +36.084
17 松川 泰宏 33 MOTO BUM HONDA Honda +39.820
18 荒瀬 貴 39 TEAM IZUMI Honda +42.190

ST1000 ランキング

Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 國峰啄磨 29 TOHO Racing Honda 78
2 渡辺一馬 1 Astemo Honda Dream SI Racing Honda 73
3 高橋裕紀 10 日本郵便 Honda Dream TP Honda 70
4 津田拓也 13 AutoRace Ube Racing Team スズキ 49
5 南本宗一郎 3 AKENO SPEED・YAMAHA ヤマハ 41
6 石塚健 22 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW BMW 33
9 國川浩道 31 TOHO Racing Honda 23
10 埜口遥希 45 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda 20
17 伊藤和輝 12 日本郵便 Honda Dream TP Honda 8
20 吉田光弘 27 Honda Ryokuyokai Kumamoto Racing Honda 3
21 松川泰宏 33 MOTO BUM HONDA Honda 2
22 森健祐 41 HondaブルーヘルメットMSC Honda 2
23 小島一浩 46 Honda Ryokuyokai Kumamoto Racing Honda 1
24 吉廣光 44 CLUBNEXT HondaDreamTAKASAKI Honda 1

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レポート公開日
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