ST1000 決勝
ST1000 2022
Round 8

Honda勢が表彰台独占。渡辺一馬が優勝しシリーズ2連覇を達成

jp 鈴鹿サーキット

タイトル決定戦となったST1000は、渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)と國峰啄磨(TOHO Reacing)が同ポイントの98ポイントでランキングトップ。ランキング3位の高橋裕紀(日本郵便Honda Dream TP)が12ポイント差で追う展開。タイトルの可能性は、この3人に絞られています。

Honda勢が表彰台独占。渡辺一馬が優勝しシリーズ2連覇を達成

今大会にはアジアロードレース選手権から埜口遥希(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)、伊藤勇樹(ヤマハ)が参戦し、タイトル争いに、どう影響されるのか注目されたのですが、2人が走行初日に接触転倒で決勝レースに参戦することはありませんでした。

予選でポールポジションタイムを記録したのは國峰。12周の決勝レース、國峰がホールショットを取りますが、ヘアピンで南本宗一郎(ヤマハ)がトップを奪います。オープニングラップは南本が制し、國峰、高橋、豊島玲(ヤマハ)、渡辺、津田拓也(スズキ)、岩戸亮介(カワサキ)と続きます。トップ争いは南本、國峰、高橋、渡辺、豊島、岩戸、津田、石塚健(BMW)が接近戦を見せます。

3周目、130Rで國峰が南本をプッシュしますが、順位変わらず。その後方で追い上げた渡辺が3番手に浮上します。トップ争いは6台に絞られ、4周目には4台となります。南本、國峰、渡辺、高橋がコンマ差の接近戦を展開、5周目には、渡辺が最終シケインで國峰を捉え2番手浮上。その後方に高橋がつけ緊迫した戦いとなります。

6周目のシケインで國峰が渡辺を捉えて2番手に。この2番手争いはトップの南本に迫り、7周目には渡辺がトップ浮上、國峰、南本、高橋とポジションを入れ替えます。高橋は8周目に南本をパスして3番手浮上します。

國峰はスプーンで渡辺に迫りますが順位は変わりません。ですが、9周目の1コーナーで前に出ます。すかさず、渡辺が抜き返しますが、國峰はS字で首位に。國峰、渡辺、高橋、南本のトップ集団は僅差で続きます。

130Rで渡辺がトップを奪い、シケインで高橋が2番手浮上、渡辺、高橋、國峰、南本とオーダーが変わります。11周目、渡辺は2分8秒台にタイムを入れ2番手以下を引き離そうとしますが、高橋、國峰は食らいつきます。トップ争いは3台に絞られました。12周目高橋がコースアウト、國峰が2番手に上がりますが、渡辺が逃げきり優勝。2位國峰、3位高橋でチェッカーフラッグが振られました。渡辺が昨年に引き続きチャンピオンを決めました。ランキング2位は國峰、3位に高橋という結果となり、Honda勢がトップ3を占めました。


渡辺 一馬
渡辺 一馬 1
Astemo Honda Dream SI Racing
チャンピオンを獲得できたことは素直にうれしいですし、言葉にならないくらいの喜びです。同時にほっとしています。タイトルを取れるパッケージを作ってくれたチームに感謝しています。これはチームで勝ち取ったチャンピオンです。すばらしいチームにいられることが誇りです。レースは、4台のバトルになり、とてもペースが速く、その集団から抜け出せずに、チャンピオン争いをする國峰選手、高橋選手とのバトルはプレッシャーがありました。その2人に勝って、チャンピオンになれたことを誇りたいと思います

國峰 啄磨
國峰 啄磨 29
TOHO Racing
悔しいだけです。それでも、最終戦で、渡辺選手、高橋選手とトップ争いを最後までできたということは、成長できたということだと思います。この2人に勝つことができなければ先がないと思っているので、来年も戦うことが出来れば、しっかりと実力で勝てるライダーになりたいです

高橋 裕紀
高橋 裕紀 10
日本郵便 Honda Dream TP
自分はチャンピオン獲得のチャンスは低かったので、しっかり勝つレースがしたいと思って挑みました。自分のミスでコースアウトしてしまい勝負のチャンスを失ってしまいました。それでも最終戦でレースらしいレースができたことはうれしく思っています

ST1000 決勝

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 渡辺 一馬 1 Astemo Honda Dream SI Racing Honda 25'52.525
2 國峰 啄磨 29 TOHO Racing Honda 25'52.899
3 高橋 裕紀 10 JAPAN POST HondaDream TP Honda 25'53.816
4 南本 宗一郎 3 AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha 25'54.315
5 岩戸 亮介 21 Kawasaki Plaza Racing Team Kawasaki 26'02.665
6 津田 拓也 13 AutoRace Ube Racing Team Suzuki 26'09.388
13 小島 一浩 46 Hondaryokuyokaikumamotoracing Honda 26'42.406
14 國川 浩道 31 TOHO Racing Honda 26'48.036
15 松川 泰宏 33 MOTO BUM HONDA Honda 27'14.467
16 吉廣 光 44 CLUBNEXT HondaDreamTAKASAKI Honda 27'14.594

ST1000 ランキング

Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 渡辺一馬 1 Astemo Honda Dream SI Racing Honda 126
2 國峰啄磨 29 TOHO Racing Honda 121
3 高橋裕紀 10 日本郵便 Honda Dream TP Honda 105
4 津田拓也 13 AutoRace Ube Racing Team スズキ 71
5 南本宗一郎 3 AKENO SPEED・YAMAHA ヤマハ 70
6 岩戸 亮介 21 Kawasaki Plaza Racing Team Kawasaki 57
10 國川浩道 31 TOHO Racing Honda 38
12 埜口遥希 45 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda 20
19 伊藤和輝 12 日本郵便 Honda Dream TP Honda 8
20 小島一浩 46 Honda Ryokuyokai Kumamoto Racing Honda 7
21 松川泰宏 33 MOTO BUM HONDA Honda 6
22 吉田光弘 27 Honda Ryokuyokai Kumamoto Racing Honda 3
24 森健祐 41 HondaブルーヘルメットMSC Honda 2
26 吉廣光 44 CLUBNEXT HondaDreamTAKASAKI Honda 1


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