ST600 決勝 レース2
ST600 2022
Round 4

レース1は小山、レース2は荒川が勝利を収める

jp スポーツランドSUGO

開幕戦から約2ケ月が空いて2戦目のST600が開催されました。今大会はST600も2レース開催されました。レース1はトップタイムで順位が決まります。ポールポジションは荒川晃大(MOTO BUM HONDA)が2戦連続で獲得、4番手に羽田太河(TN45 with MotoUP Racing)、5番手に小山知良(日本郵便Honda Dream TP)。 12番手に鈴木光来(MOTO BUM HONDA)、13番手にムクラダ・サラプーチ。15番手に國井勇輝(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)となりました。

レース1は小山、レース2は荒川が勝利を収める

レース1決勝、ホールショットは横山尚太(ヤマハ)ですが、荒川はすぐに横山を捉えトップ浮上します。オープニングラップを荒川、羽田、横山で通過、荒川と羽田が集団を抜け、トップグループを形成します。2台は3番手以降を引き離しながらトップ争いを繰り広げます。その後方で3番手小山が大きな集団を引っ張ります。

7周目の1コーナーで羽田が荒川を捉えて前に出ます。羽田をマークする荒川とのトップ争いが焦点となります。その背後では小山が後続を突き放し迫ります。10周目の1コーナーで荒川が首位を奪いますが、2コーナーまでに羽田が荒川をパス。その間、小山が接近、トップ争いは羽田、荒川、小山の3台の争いとなります。

11周目には小山が荒川を捉え2番手浮上、羽田の背後に迫ります。11周目コントロールタワー前を小山がトップで通過、小山、羽田、荒川とポジションが変わります。12周目、羽田が小山から首位を奪います。13周目には再び小山が首位に返り咲き、三つ巴の戦いが続きました。シケインで羽田が前に出ますが、小山はトップを奪い返します。終盤に来てバックマーカーが、トップ争いに絡み始めます。その周回遅れを巧みにかわす小山、羽田、荒川の接近戦が続きました。

18周目、荒川は1コーナーで羽田に仕掛けますが、ポジションは変わらず。19周目馬の背で羽田が小山に仕掛けますが、クロスラインで小山が抑えます。小山、羽田、荒川の順で最終ラップに突入、接近戦を見せますが、小山が抑え切り、羽田、荒川の順でチェッカーを受けました。 追い上げを見せたサラプーチが5位、鈴木光来が6位に入りました。

レース2決勝は、予選セカンドタイムでグリッドが決まり、ポールポジションは荒川、2番手に小山、3番手羽田がフロントローに並びました。鈴木光来は13番手、サラプーチは14番手、國井は15番手からのスタートとなります。

ST1000のアクシデントの影響で、スタートが13時15分から16時15分に変更されました。冷たい風が吹き、気温が下がる中でのスタートとなりました。荒川がホールショットを奪い、羽田が2番手にポジションを上げてオープニングラップを通過しますが、オイルを吹いたマシンがあり、転倒者が続出したことで赤旗が提示されます。

レース再開の協議が重ねられ、17時35分に再開となり12周でスタートが切られました。荒川がホールショット、2番手羽田、3番手小山でオープニングラップをクリア、2周目荒川はファステストラップを叩き出して逃げ、2番手羽田に1秒6の差をつけて逃げます。羽田は単独2番手、3秒9後ろの3番手で小山が大きな集団を引っ張ります。荒川は1分30秒台、2番手羽田が1分31秒台と差があり、荒川は独走状態、5周目にはその差を4秒895と広げます。3番手争いは小山の前に井出翔太(ヤマハ)が出て、小山、伊藤元治(MOTO BUM HONDA)、阿部恵斗(ヤマハ)、鈴木光来、鈴木大空翔(BATTLE FACTORY)、松岡玲(ヤマハ)が僅差で続きます。3番手争いは井出、小山、伊藤の3台に絞られます。

荒川は12周をトップで駆け抜け、9秒130ものリードをとって独走優勝を飾りました。2位羽田、3位井出。4位に小山、5位に伊藤、6位に鈴木光来、7位に鈴木大空翔が入りました。


小山 知良
小山 知良 2
日本郵便 Honda Dream TP
SUGOの勝負のポイントは10%勾配、ここに強いマシン作り、登りでスピードを乗せるために減量して来ました。その作戦があっての勝利。スタートで出遅れてしまい、トップの2人が逃げてしまったらと思いましたが、トップ争いをしてくれたことで追い付き勝つことができました。レース2は、オイルに乗り、マシンはほぼ全損状態、修復は無理だと思いましたが、メカニックがなんとかすると言って作業にかかり、30分という限られた時間で形にしてくれ、ウォームアップランで確認して、ダメなら参戦をあきらめようと思いました。走れるマシンにしてくれ、後は、自分のライディングでなんとかしようとグリッドに並びました。4位になれたことは、レース1の優勝よりも尊いと感じました。いつもSUGOはツキがなく、鬼門だと言っていましたが、この4位で、こんなたいへんな状況でも走り切れたことで、ツキがあるのだと考えが変わりました。後半戦では、しっかりと巻き返して行きます

荒川 晃大
荒川 晃大 3
MOTO BUM HONDA
レース1は、速さでのアドバンテージはあると思っていたのに、やられてしまい。開幕戦と同じような状況になり、レース2では違うアプローチで挑もうと思っていました。なので、走りたかったです。赤旗中断後のレース再開ができたことに運営の方、チーム関係者の方々に感謝します。小山選手、羽田選手とのバトルになると、自分の弱点が出てしまうので、逃げきりのレースがしたいと思っていました。サイティングラップを走った感触が悪くなかったので、これならプッシュして行けると思い最後まで攻め続けました。昨年のSUGO以来、1年ぶりの優勝なのでうれしいです。この結果に甘えずに次のレースまでに、自分の弱い所を強化して準備して行きたいと思います

羽田 太河
羽田 太河 37
TN45 with MotoUP Racing Team
SUGOの経験がほとんどなく、テストから調子がよくなくて、攻略法がつかめずに、予選でなんとか走れるようになったという状況、荒川選手をなかなか抜けず、小山選手に仕掛けても、クロスで返されという状況での2位は、悔しいけど、この状況ではやるだけやった結果だと受け止め、レース2で対策をと思っていました。レース2はアクシデントがあり、オイル処理をしてくれた清掃の方を始め、レースを再開してくれたことに感謝します。荒川選手は低い路面温度で速いのは開幕戦の時からわかっていたので、逃げて行くだろうとは思っていました。なんとかついて行きたかったのですが、サイティングラップの1コーナーからフロントが切れ込む症状が出てしまい、これは厳しいと思いました。今回は悔しいけれど2位でいいと思い走り切りました。次はしっかりと勝ちを狙います

ST600 決勝 レース2

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 荒川 晃大 3 MOTO BUM HONDA Honda 18'18.812
2 羽田 太河 37 TN45 with MotoUP Racing Team Honda +9.130
3 井手 翔太 12 AKENO SPEED・YAMAHA
Yamaha +10.341
4 小山 知良 2 日本郵便 Honda Dream TP Honda +11.011
5 伊藤 元治 15 MOTO BUM HONDA Honda +11.190
6 鈴木 光来 8 MOTO BUM HONDA Honda +17.032
7 鈴木 大空翔 21 BATTLE FACTORY Honda +17.119
11 國井 勇輝 33 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +18.048
16 西村 硝 38 TN45 with MotoUP Racing Team Honda +25.403
17 千田 俊輝 20 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +25.719
18 山口 辰也 28 Team T2y Honda +26.039
20 山田 尚輝 29 team elf Honda +34.046
25 酒井 隆嗣 46 Honda Suzuka Racing Team Honda +56.597
27 佐藤 直之 49 TeamSTR&オムステンレス工業Ai Honda +57.204
30 櫻井 賢一 40 MOTO BUM HONDA Honda +1'25.102
31 宮脇 寿郎 50 ファイヤーワークス&保険職人R/P Honda +2'54.225
- Muklada SARAPUECH 39 Astemo Honda Dream SI Racing Honda DNS

ST600 予選 レース2

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 荒川 晃大 3 MOTO BUM HONDA Honda 1'30.687
2 小山 知良 2 日本郵便 Honda Dream TP Honda +0.353
3 羽田 太河 37 TN45 with MotoUP Racing Team Honda +0.367
4 伊達 悠太 7 AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha +0.436
5 横山 尚太 10 ガレージL8 RT YAMAHA Yamaha +0.491
6 長尾 健吾 4 TBB TEAMKENKEN YTch L8 Yamaha +0.555
7 伊藤 元治 15 MOTO BUM HONDA Honda +0.792
13 鈴木 光来 8 MOTO BUM HONDA Honda +1.098
14 Muklada SARAPUECH 39 Astemo Honda Dream SI Racing Honda +1.203
15 國井 勇輝 33 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +1.225
19 千田 俊輝 20 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +1.834
20 山口 辰也 28 Team T2y Honda +1.869
21 西村 硝 38 TN45 with MotoUP Racing Team Honda +2.165
22 鈴木 大空翔 21 BATTLE FACTORY Honda +2.241
23 山田 尚輝 29 team elf Honda +2.739
29 佐藤 直之 49 TeamSTR&オムステンレス工業Ai Honda +4.031
31 酒井 隆嗣 46 Honda Suzuka Racing Team Honda +4.285
35 櫻井 賢一 40 MOTO BUM HONDA Honda +5.575
36 宮脇 寿郎 50 ファイヤーワークス&保険職人R/P Honda +6.064

ST600 ランキング

Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 羽田 太河 37 TN45 with MotoUP Racing Team Honda 65
2 小山 知良 2 日本郵便 Honda Dream TP Honda 58
3 荒川 晃大 3 MOTO BUM HONDA Honda 57
4 鈴木 光来 8 MOTO BUM HONDA Honda 28
5 阿部 恵斗 5 Team 51 GARAGE YAMAHA
Yamaha 26
6 井手 翔太 12 ガレージL8 RT YAMAHA Yamaha 25
10 伊藤 元治 15 MOTO BUM HONDA Honda 16
11 鈴木 大空翔 21 BATTLE FACTORY Honda 15
13 Muklada SARAPUECH 39 Astemo Honda Dream SI Racing Honda 13
16 西村 硝 38 TN45 with MotoUP Racing Team Honda 7
17 國井 勇輝 33 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda 5
20 山田 尚輝 29 team elf Honda 2
22 山口 辰也 28 Team T2y Honda 1


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