ST1000 決勝 レース1
ST1000 2022
Round 4

國峰啄磨がST1000初優勝。2位にスポット参戦の埜口、3位高橋裕紀でHonda勢が表彰台独占

jp スポーツランドSUGO

開幕戦以来、約2ケ月ぶりのレースとなるST1000。アジアロードレース選手権(ARRC)第2戦マレーシアラウンドの2レース目で初優勝を飾った埜口遥希((SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)がスポット参戦しました。金曜日の雨の走行から打って変わり、土曜日は快晴。ウエットからドライへと切り替わっての予選となりました。 ポールポジションは渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)。2番手に國峰啄磨(TOHO Racing)がつけました。高橋裕紀(日本郵便 Honda Dream TP)は4番手、埜口は5番手となります。

國峰啄磨がST1000初優勝。2位にスポット参戦の埜口、3位高橋裕紀でHonda勢が表彰台独占

オープニングラップは渡辺との競り合いを埜口が制してトップ、高橋、渡辺、國峰の順で通過します。トップ集団が1コーナーに差し掛かったころ、後方のマシンが白煙を吐きながら集団の横を通過し、多重クラッシュが発生して赤旗が提示、レースは中断となりました。

レースは18周を16周に変更して再度争われることとなり、クラッシュの影響で4名が欠場しました。再開された決勝のホールショットは渡辺が奪いますが、4コーナーで埜口がトップに浮上します。オープニングラップを埜口が制し、渡辺、高橋、國峰が数珠つなぎのトップ集団を形成します。

3ラップ目、渡辺がSPインで仕掛けて首位に立ち、シケインでは國峰が埜口を捉え、2番手に浮上します。渡辺、國峰、埜口、高橋、南本宗一郎(ヤマハ)、岩戸亮介(カワサキ)がトップグループを形成し、その後方で伊藤和輝(日本郵便 Honda Dream TP)と津田拓也(スズキ)が7番手争いを繰り広げます。

8周目に國峰が1コーナーで前に出てトップへと浮上します。國峰を追い渡辺、埜口、高橋、南本、岩戸が続きます。11周目の馬の背コーナーで埜口が2番手へ浮上。高橋が12ラップ目で渡辺をパスして3番手に上がります。高橋はシケインで南本にパスされますが、コントロールラインで再びかわします。

埜口がファステストラップを記録して國峰に接近。國峰、埜口のトップ争いとなり、それを高橋、渡辺が追います。トップ争いは國峰と埜口、3番手争いを高橋、渡辺と、トップ集団と第2集団の差が開きます。

トップ争いは激しさを増し、馬の背で埜口が前に出ますが、SPインで國峰が抜き返しトップを死守、周回遅れが絡む最終シケインを國峰は無事にクリアし、トップでチェッカーを受けました。僅差の2位に埜口、3位に高橋が入り表彰台を獲得しました。4位に渡辺、スポット参戦の伊藤は8位でチェッカーを受けました。


國峰 啄磨
國峰 啄磨 29
TOHO Racing
勝てたのは清成龍一選手の代役でJSB1000に参戦できたことが大きいと思います。チームオーナーの好意で岡山国際で走り込みができたこともあります。玉田誠さんや清成さん、徳留和樹さんと先輩ライダーから厳しいアドバイスをもらい強くなれたと思います。最後まであきらめずに集中することを教えてもらいました。勝てて恩返しができてうれしい。よかったです

埜口 遥希
埜口 遥希 14
SDG Honda Racing
今年からアジアロードレース選手権に参戦を始め、スポーツランドSUGOでレースがあるので、そのテストの意味も含めてぜひ参戦したいとチームにお願いして、スポット参戦させてもらいました。レースウイークを通して、金曜日の雨の走行でやりたいことができずに、狙っていたところまで詰め切れなかったという反省があります。トップ争いができましたが、勝ちたかったので悔しいです。でも、國峰選手が速かったことを素直に認めなければならないと思います。次はアジアのレースがSUGOであるので、見てもらいたいです。今ランキング2位なので、ランキングトップになれるように挑みます

高橋 裕紀
高橋 裕紀 10
日本郵便 Honda Dream TP
國峰選手がレースウイークを通して調子がよく、そこに続いていこうとしていましたが、渡辺選手とのバトルとなり、渡辺選手をパスした時にはトップ2台との差があり、追いつくことができずに残念です。それでもチャンピオンシップを考えると渡辺選手の前でゴールできたことはよかったと思います。次戦のオートポリスは2レース開催なので、ポイントを獲得できるように集中して挑みます

ST1000 決勝

Pos.

Rider

Num.

チーム

Constr.

Time/Gap

1

國峰 啄磨

29

TOHO Racing

Honda

23'53.056

2

埜口 遥希

45

SDG Motor Sports RT HARC-PRO.

Honda

+0.425

3

高橋 裕紀

10

日本郵便 Honda Dream TP

Honda

+3.132

4

渡辺 一馬

1

Astemo Honda Dream SI Racing

Honda

+3.165

5

南本 宗一郎

3

AKENO SPEED・YAMAHA

Yamaha

+3.602

6

岩戸 亮介

21

Kawasaki Plaza Racing Team

Kawasaki

+6.602

8

伊藤 和輝

12

日本郵便 Honda Dream TP

Honda

+14.420

14

松川 泰宏

33

MOTO BUM HONDA

Honda

+49.788


ST1000 ランキング

Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 高橋裕紀 10 日本郵便 Honda Dream TP Honda 41
2 國峰啄磨 29 TOHO Racing Honda 38
3 南本宗一 3 AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha 31
4 渡辺一馬 1 Astemo Honda Dream SI Racing Honda 23
5 埜口遥希 45 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda 20
6 津田拓也 13 AutoRace Ube Racing Team Suzuki 20
12 伊藤和輝 12 日本郵便 Honda Dream TP Honda 8
15 國川 浩道 31 TOHO Racing Honda 6
18 松川泰宏 33 MOTO BUM HONDA Honda 2
19 森健祐 41 HondaブルーヘルメットMSC Honda 2
21 吉廣光 44 CLUBNEXT HondaDreamTAKASAKI Honda 1

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