羽田太河が全日本初優勝
昨年のチャンピオンを獲得した埜口遥希がアジアロードレース選手権に参戦しゼッケン1不在の戦いとなります。最多勝の小山知良(日本郵便Honda Dream TP)、トップ争いの常連となった荒川晃大(MOTOBUM HONDA)、チームメートの鈴木光来が継続参戦します。SDG Motor Sports RT HARC-PRO.から千田俊輝、Moto3を戦っていた國井勇輝が参戦します。新生チームのTN45 with MotoUP Racing TeamはMoto2ライダーとして活躍、現在はHondaのMotoGP開発ライダーの長島哲太が立ち上げたチームです。そこから羽田太河と西村硝がエントリーします。
開幕戦予選は40台で争われレコードラッシュとなりました。ポールポジションは荒川、2番手羽田、3番手鈴木、4番手國井で、上位5台がレコード更新しました。荒川は唯一1分52秒643を記録、52秒台はひとりだけで、その速さに注目が集まりました。
決勝は、スタートと同時に飛び出した荒川がホールショットを奪います。それを追う羽田が荒川を捉えますが、荒川が羽田をかわしてオープニングラップを制します。羽田、松岡玲(ヤマハ)、小山、國井、阿部恵斗(ヤマハ)が続きます。
4周目、2コーナーで羽田が前に出て、荒川、松岡、小山、國井、長尾健吾(ヤマハ)、阿部恵斗(ヤマハ)の7台のトップ争いとなります。荒川が5コーナーで前に出ますが、羽田がすぐに抜き返し、羽田がトップ、3番手争いを松岡、國井がポジションを入れ替えました。5周目には、羽田、荒川、國井、松岡、小山、阿部恵斗、長尾と僅差で続きます。
6周目に荒川が前に出ますが、7周目には、羽田、國井、小山、荒川、阿部恵斗、松岡、長尾と大きくポジションが入れ替わります。10周目には荒川が小山をかわして3番手に浮上し、激しいトップ争いが続きました。12周目には荒川が國井を捉え2番手浮上、首位の羽田を追います。13周目、羽田、荒川、國井、小山、松岡、阿部、長尾の順でコントロールライン通過します。15周目、2番手走行の國井が1コーナーでスリップダウン。転倒して戦列を離れます。トップ争いは羽田、小山、荒川、松岡、阿部、長尾の6台となり最終ラップに突入します。羽田が最後の攻防に競り勝ち全日本初優勝を飾りました。2位に小山、3位荒川でチェッカーフラッグを受け、Honda勢が表彰台を独占しました。