ST600 決勝
ST600 2022
Round 1

羽田太河が全日本初優勝

jp モビリティリゾートもてぎ

昨年のチャンピオンを獲得した埜口遥希がアジアロードレース選手権に参戦しゼッケン1不在の戦いとなります。最多勝の小山知良(日本郵便Honda Dream TP)、トップ争いの常連となった荒川晃大(MOTOBUM HONDA)、チームメートの鈴木光来が継続参戦します。SDG Motor Sports RT HARC-PRO.から千田俊輝、Moto3を戦っていた國井勇輝が参戦します。新生チームのTN45 with MotoUP Racing TeamはMoto2ライダーとして活躍、現在はHondaのMotoGP開発ライダーの長島哲太が立ち上げたチームです。そこから羽田太河と西村硝がエントリーします。

羽田太河が全日本初優勝

開幕戦予選は40台で争われレコードラッシュとなりました。ポールポジションは荒川、2番手羽田、3番手鈴木、4番手國井で、上位5台がレコード更新しました。荒川は唯一1分52秒643を記録、52秒台はひとりだけで、その速さに注目が集まりました。

決勝は、スタートと同時に飛び出した荒川がホールショットを奪います。それを追う羽田が荒川を捉えますが、荒川が羽田をかわしてオープニングラップを制します。羽田、松岡玲(ヤマハ)、小山、國井、阿部恵斗(ヤマハ)が続きます。

4周目、2コーナーで羽田が前に出て、荒川、松岡、小山、國井、長尾健吾(ヤマハ)、阿部恵斗(ヤマハ)の7台のトップ争いとなります。荒川が5コーナーで前に出ますが、羽田がすぐに抜き返し、羽田がトップ、3番手争いを松岡、國井がポジションを入れ替えました。5周目には、羽田、荒川、國井、松岡、小山、阿部恵斗、長尾と僅差で続きます。

6周目に荒川が前に出ますが、7周目には、羽田、國井、小山、荒川、阿部恵斗、松岡、長尾と大きくポジションが入れ替わります。10周目には荒川が小山をかわして3番手に浮上し、激しいトップ争いが続きました。12周目には荒川が國井を捉え2番手浮上、首位の羽田を追います。13周目、羽田、荒川、國井、小山、松岡、阿部、長尾の順でコントロールライン通過します。15周目、2番手走行の國井が1コーナーでスリップダウン。転倒して戦列を離れます。トップ争いは羽田、小山、荒川、松岡、阿部、長尾の6台となり最終ラップに突入します。羽田が最後の攻防に競り勝ち全日本初優勝を飾りました。2位に小山、3位荒川でチェッカーフラッグを受け、Honda勢が表彰台を独占しました。


羽田 太河
羽田 太河 37
TN45 with MotoUP Racing Team
今年から新チームで全日本を走ることになり、その準備が、やはりたいへんで、それをチーフメカニックと時間をかけてやって挑みました。なので、勝つことができてうれしいです。荒川君が速かったので、一騎打ちになったら逃げられると思い、後ろの集団を巻き込んで混戦にしようと思いました。そういった意味では作戦通り、前に出て抑えて混戦へと持ち込み勝ちました。勝って、勝って勝ちまくって世界に出掛けたいです

小山 知良
小山 知良 2
日本郵便 Honda Dream TP
予選順位が8番手で、皆に「調子が悪いの?」と聞かれましたが、自己ベストも更新できて絶好調でした。皆タイムが上がったのは荒川選手が引っ張ったからで、自力で出せるライダーはそういないと思っていたし、自分がその列に加わるのは嫌だったから、予選順位は、いつも通りに気にしていませんでした。実際、グリッドは、あまり関係ないので…。決勝は混戦で、最後は羽田選手に仕掛けようと考えましたが、冷静に、開幕戦では結果を残そうと思いました。羽田選手とはチームメートだったこともあり、久しぶりに一緒に走れて楽しかったです。國井選手も、ムサシスカラシップで講師をしていた時の生徒だったので、羽田選手、國井選手と、次戦からもいいレースができたらいいと思っています

荒川 晃大
荒川 晃大 3
MOTO BUM HONDA
逃げきるレースがしたいと考えていましたが、自分のペースが刻めませんでした。もてぎは、いつも、結果がよくないので、今年は表彰台に上がれたことが進歩だとは思いますが…。やはり勝てなくて悔しいです。今回のレースで失敗したことを、成功につなげることができるようにします。フィジカルも負けないように鍛えていきます。できることを考えて、がんばります


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