JSB1000 決勝2
JSB1000 2021
Round 7

濱原颯道がHonda勢トップとなるランキング2位でシーズンを終える

jp オートポリス

全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦(最終戦)は、大分県オートポリスで開催されました。

濱原颯道がHonda勢トップとなるランキング2位でシーズンを終える

JSB1000は、金曜日の練習走行1回目はセミウエットでの走行となり、名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)が2番手、清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)が3番手につけました。2回目は雨となり、台風14号の到来で、雨と風が強くなり、走行途中で赤旗、その後の走行が中止となりました。

土曜日は台風が去り、少しずつ天気が回復しますが、予選は雨の影響が残り、途中霧雨が降り最後には大粒の雨が落ちるという難しいコンディションとなりました。

ポールポジションは中須賀克行(ヤマハ)、2番手に濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、3番手に名越がつけ、フロントローを獲得。Honda Suzuka Racing Teamの亀井雄大は4番手、岩田 悟(Team ATJ)は6番手。8番手に秋吉耕佑(MURAYAMA.TJC.RT)。TOHO Racingの山口辰也は10番手。清成は15番手から決勝に挑みました。

レース1決勝は、晴天となり強い日差しが照り付ける中で行われました。中須賀がホールショットを奪い、オープニングラップを中須賀、濱原、亀井、加賀山就臣(スズキ)、名越、岩田、秋吉で通過。清成は脅威の追い上げで9番手まで上がります。2周目、名越が加賀山を捉え4番手、清成は5番手に浮上。名越は2ヘアピンでコースアウト、コースに復帰しますがポジションダウンします。さらに4番手浮上の清成が4周目に転倒してしまいます。

6周目まで中須賀、濱原、亀井、加賀山、秋吉、柳川明(カワサキ)、岩田、山口で通過します。中須賀は逃げ始め、濱原、亀井が2番手争いを繰り広げます。加賀山が単独4番手、5番手争いを秋吉、柳川、岩田が繰り広げ、7周目で柳川が5番手となり、それを岩田がプッシュします。

10周目には、濱原に亀井が再び接近。12周目、5番手争いは岩田が前に出て、柳川が追う展開に。そこに秋吉、追い上げてきた名越が迫ります。14周目、柳川が前に出て、岩田、秋吉、名越の争いとなります。岩田は再び柳川を捉え5番手となり、名越が秋吉をパスして前に出て、柳川、岩田、名越、秋吉のオーダーとなります。

15周の戦いを終え、中須賀が優勝、注目の2番手争いは濱原がポジションを守り2位、3位に亀井。4位に加賀山、5位争いは岩田が制し、6位柳川、7位名越、8位秋吉の順でチェッカーを受けました。黒木玲徳(GOSHI Racing)が9位、10位に山口が入りました。

レース2のグリッドは、予選のセカンドタイムで決まり、中須賀、名越、濱原の順でフロントロー。亀井が5番手、秋吉が7番手、岩田は9番手、山口11番手、清成15番手となります。

決勝朝のウォームアップラン開始直後に山口がトラブルで転倒、それに亀井が巻きこまれ、津田一磨(スズキ)を加えた3台がクラッシュ、赤旗が提示されます。

その後再開され、ウォームアップランは中須賀、清成、加賀山、秋吉、名越、濱原、岩田が続きました。

レース2の決勝は中須賀のリードで始まり、名越、加賀山、濱原、亀井、秋吉が続き、その後方に岩田。清成は14番手で通過します。中須賀が逃げ、名越が単独2番手、3番手争いを加賀山、濱原、亀井で繰り広げました。

濱原が3周目に3番手、亀井が4番手に浮上します。加賀山、秋吉、岩田が、それを追う展開となります。

名越の背後に濱原が迫り2番手争いが激化。すぐ後方には亀井がつけます。濱原はその差を0.2~0.3秒として、各コーナーでプッシュします。11周目に濱原が前に出ますが、名越は12周目の1コーナーでかわし2番手に返り咲きます。亀井も、この争いに追いつき、3台の争いとなります。その後方、加賀山が単独5番手。6番手争いを秋吉、柳川、岩田が繰り広げ、ポジションを入れ替えながら周回を重ねました。

18周の戦いを終え、中須賀が優勝。2番手争いを制した名越が2位、3位濱原となり、表彰台に登りました。4位は亀井、激しい6位争いを制したのは秋吉、岩田は8位でチェッカーを受け、清成は、10位までポジションを上げレースを終えました。

ランキング争いは濱原が清成を逆転して2位となり、清成はランキング3位。名越はランキング5位。亀井はランキング6位を獲得しました。秋吉はランキング7位。岩田はランキング8位となりました。


濱原 颯道
濱原 颯道 3
Honda Dream RT 桜井ホンダ
レース1は2位になれましたが、レース2は、レース1よりも厳しい戦いになると思っていました。名越選手との争いは、抜き返されるのは分かっていました。一度、前に出て、逃げられたらと思ったのですが、やはり、ホームストレートで抜かれてしまいました。最後まであきらめずにプッシュしましたが、名越選手の絶対抜かせないという走りに仕掛けられずに3位で終わってしまいました。今回はランキングにこだわり、清成選手との争いがあったので、清成選手のポジションを出してくれるようにチームにお願いし、そこを見ながら上位を目指しました。最終的にランキング2位になることができ、Hondaチーム中でのトップを桜井ホンダが獲得できたことはうれしく思います。昨年は、たまたまランキング3位になったと言われたことがあり、たまたまではないことを示すシーズンにしたいと挑んできました。課題は多く、まだ、トップ争いができていないので、来年も走れるのなら、そこを目指していきたいです

名越 哲平
名越 哲平 25
MuSASHi RT HARC-PRO.Honda
レース1は自分のミスでコースアウトしてしまい、非常に悔しいレースになりました。レース2は、チームをスポンサードしてくれていたMuSASHiさんが、今季が最後ということで、これまでのサポートに感謝の気持ちを背負って走りました。今回、柔らかめのタイヤを選択して挑んだので、序盤、どれくらい逃げきることができるかが鍵だったのですが、後半には濱原選手に追いつかれ厳しい戦いになりました。それでも、絶対に譲らないという気持ちで走りきりました。今年からJSB1000に参戦させて頂き、学ぶことばかりで、レースごとに成長することができた部分もありますが、今のレベルではトップ争いができないので課題は多くあります。来季も同じ環境で走らせて頂けるようなら、その課題に精一杯に取り組みたいです

亀井 雄大
亀井 雄大 11
Honda Suzuka Racing Team
鈴鹿戦で右足の腓骨が折れてプレートを入れ、岡山国際が復帰レースでした。今は、7割の回復という状況です。オートポリスは事前テストに参加することができずに、レースウイークに走り出したのですが、不順な天候で、練習走行の2回目は台風の影響でレースがキャンセルになり、走行機会を失いました。予選も難しいコンディションになり、レース1の決勝がぶっつけのドライコンディションでのレースになり、走りきることができて3位表彰台に上がれましたが、納得できるレースではありませんでした。レース2では、さらに上を目指したかったのですが、朝のウォームアップランの転倒に巻き込まれてマシンが壊れ、けがをした足を、また痛めて担架で運ばれましたが、レースに出ることができました。スペアカーでの参戦になり、4位という結果に満足はできませんし、来年はしっかりとけがを直して、納得できる走りができるようにしたいと思っています



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