ST1000 決勝 レース2
ST1000 2021
Round 4

ドライとなったレース2で作本輝介が優勝

jp 筑波サーキット

今大会はJSB1000の開催はなく、ほか3クラスが2レース制で開催されました。予選のベストタイムがレース1決勝、セカンドタイムがレース2決勝のグリッドとなります。

ドライとなったレース2で作本輝介が優勝

金曜日に行われた練習走行は晴れとなり午後には強い日差しが照りつけましたが、土曜日の予選とレース1決勝は雨、ウエットコンディションとなりました。日曜日開催のレース2決勝は晴れてドライコンディションでの戦いとなりました。

今大会、世界耐久選手権に参戦している高橋裕紀(日本郵便 HondaDream TP)は、新型コロナウィルスの影響で自主隔離期間と重なり不参加。代役ライダーとして伊藤和輝が参戦しました。金曜日に行われた練習走行でトップタイムを記録したのは榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)。ウエットコンディションとなった予選で、レース1決勝グリッドは、岡本裕生(ヤマハ)がポールポジション、2番手に前田恵助(ヤマハ)、3番手に渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)。5番手に榎戸、10番手に作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)となりました。

レース1

午後に行われたレース1決勝も雨でスタートが切られます。ホールショットは岡本ですが、最終コーナーで転倒、2周目に前田も転倒して赤旗が提示され、レースは仕切り直し。20周の戦いが再開されました。渡辺がホールショット、榎戸が続きます。1コーナーで榎戸が首位を奪い、オープニングラップをトップで通過。2番手渡辺、豊島怜(ヤマハ)、星野知也(BMW)、作本、南本宗一郎(ヤマハ)が続きます。トップ榎戸を追う2番手争いは渡辺、豊島、作本に絞られます。榎戸は1分2秒台で周回、6ラップ目に3番手浮上した作本も1分2秒台にタイムアップして2番手渡辺に迫ります。10周目には作本が渡辺を捉え2番手浮上し、榎戸を追います。トップ榎戸との差は6秒。作本は16周目に1分2秒400とファステストを記録しますが、榎戸のペースもよく、その差は大きく変わりません。ですが、17周目に榎戸のラップが1分4秒215となり、その差が4秒218と一気に詰まります。18周目には2秒249となります。19周目には1秒426として最終ラップに突入します。作本は榎戸に0.090秒と迫りますが、榎戸が逃げきり初優勝を飾ります。2位に作本が入り、3位には渡辺が入りました。SUGO戦に続き、Honda勢が表彰台独占となりました。

レース2

レース2決勝は、雨が上がり、朝のウォームアップランは、途中雨がパラつき、レッドフラッグが提示されている時間がありましたが、作本が56秒898のトップタイムを記録しました。グリッドは、岡本、渡辺、前田がフロントローに並び、榎戸は4番手、作本は9番手、伊藤が11番手からのスタートとなります。

渡辺が好スタートを切り、レースがスタート。岡本、榎戸が続きます。1周目、渡辺、岡本、榎戸、前田、作本、豊島と続きます。3ラップ目1コーナーで作本が前田を捉え、続いて榎戸もパスして3番手に浮上します。4周目の1コーナーで岡本が前に出て首位となりますが、5周目には作本が岡本をパスしてトップとなります。トップ争いは作本、岡本と続きます。作本は56秒542とファステストラップを記録して2番手岡本を突き放します。8ラップ目には、その差を1秒5とし逃げ始めます。11周目には津田拓也(スズキ)が岡本を捉え2番手浮上。作本は首位を快走します。2番手争いを津田、岡本、榎戸、南本が繰り広げます。そして、17周目の第2ヘアピンで榎戸が転倒し赤旗が提示されます。レースはそのまま成立となり、16周目の通過順位がリザルトとでレース成立となりました。作本は初優勝を飾りました。2位に津田、3位岡本が表彰台に登りました。渡辺はトラブルで7周目にピットイン、リタイアとなりました。


作本 輝介
作本 輝介 3
Astemo Honda Dream SI Racing
予選でセットを外してしまい、タイムを上げることができませんでした。チームと話し合い、レース1では、大きくセッティングを変更しました。そのセットが思った以上にうまくいき、トップの榎戸君のペースが落ちたことで、前に追いつくことができ2位になることができました。いいセットアップにしてくれたチームのおかげです。レース2は赤旗中断での終了となったのは、残念でしたが、やっと勝つことができてうれしいです。勝つまで時間がかかり過ぎたと思っています。しっかりとサポートしてくれるチームに申し訳ないと、ずっと思っていたので、勝つことができてホッとしました。ここからしっかりと優勝を重ねて結果を残して行きたいと思います

榎戸 育寛
榎戸 育寛 5
SDG Motor Sports RT HARC-PRO.
予選の路面コンディションと決勝では雨量が違いコンディションが変わっていて、その状況でもしっかりと走ることができるようにスタートに賭けていました。前半戦に行けるとこまで行こうと決めて、それがうまくいってトップを走ることができたのですが、終盤はバランスを崩しタイムが落ちてしまいました。サインボードから後続との差が消えたので、迫って来ているのかなとハラハラしましたが、勝つことができてよかったです。レース2はドライコンディションとなり、そこに合わせて車体のセットアップを考えましたが、うまくフィーリングがマッチせずに我慢のレースになってしまい転倒してしまいましたが、4位という結果が残りました。しっかりと力を出すことができなかったことが悔やまれます。ですが、優勝も4位もしっかりとバッグアップしてくれたチームのおかげです

渡辺 一馬
渡辺 一馬 37
Astemo Honda Dream SI Racing
事前テストからタイムが出ず、最終コーナーで転倒してしまい、いい流れが作れずにレースウイークを迎え不安がありました。雨のレースがなければいいのにと思うくらい嫌いなのですが、今回は雨に救われた部分があります。チームがセットを考えてくれ、いい方向に行きました。3位に納得はしていませんが、最低限の結果を残すことができたのではと思います。このセットアップがレース2でも機能してくれることを期待していました。レース2では、トップの2人と離れてしまった反省があったので、しっかりとトップ争いをして勝ちたいと思っていたのですが、トラブルが出てしまいリタイアとなってしまいました。気持ちを切り替えて鈴鹿に挑みたいと思います


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