JSB1000 決勝 Race-2
JSB1000 2021
Round 1

濱原颯道がレース2で3位表彰台を獲得

jp ツインリンクもてぎ

昨年は新型コロナウイルスの影響で、8月開幕全4戦という短期決戦となった全日本ロードレース選手権。今季は全7戦が予定されています。開幕戦は栃木県ツインリンクもてぎで行われ全クラス開催となりました。

濱原颯道がレース2で3位表彰台を獲得

最高峰クラスのJSB1000では、Astemo Honda Dream SI RacingからHonda CBR1000RR-Rを駆る清成龍一が参戦しています。清成は「昨年はランキング2位でした。その上は1位しかないので、今年はチャンピオンを目指します」と目標を定めています。

さらに、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、岩田悟(Team ATJ)、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)、秋吉耕佑(Kosuke.TJC.RT)らが継続参戦し上位を目指します。

MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaは、水野涼が若手育成プログラムで英国スーパーバイク選手権に参戦し、ST1000に参戦していた名越哲平がステップアップし戦います。「偉大な先輩が残した結果を引き継げるように」と誓っての挑戦が始まります。

今大会JSB1000は2レースが開催されました。予選のベストタイムがレース1、セカンドタイムがレース2のグリッドを決めます。レース1のポールポジションを獲得したのはスポット参戦の渡辺一樹(ヨシムラスズキ)。清成は2番手に付けます。3番手には中須賀克行(ヤマハ)で、3人がフロントローに並びました。決勝は23周で行われ、清成がホールショットを奪います。スタート直後、2コーナーで名越が岩田と接触するアクシデントがあり、名越は痛恨の転倒リタイアとなりました。

オープニングラップを制したのは、清成。成長著しい亀井が2番手に浮上します。それを、濱原が追います。2周目には亀井を中須賀が捉え2番手となり、首位の清成に迫ります。それを亀井、渡辺、濱原、岩田、秋吉らが追う展開となります。4周目には、清成、中須賀のトップ争いとなり、その後方で、亀井、渡辺が3番手争いを繰り広げます。5周目には渡辺が亀井を捉え、亀井は4番手とポジションダウン。濱原は単独5番手となりますが、ペースアップし亀井の背後に迫り、亀井、濱原の4番手争いへと発展します。11周目、濱原は亀井を捉え4番手に浮上します。5番手に亀井となり、6番手を岩田、加賀山就臣(スズキ)、秋吉で争います。

清成はトップを死守。その背後の中須賀との差は僅差で、中須賀は何度か清成に仕掛けますが、清成が阻止する緊迫した戦いが続きました。勝負が動いたのが17周目の1コーナー。中須賀が清成の前に出ると、今度は清成が中須賀の背後に迫り、パッシングポイントを探しますが、中須賀が逃げ切り優勝。清成は2位でチェッカーを受け、3位渡辺となりました。

4位に濱原、5位に亀井、6位に岩田、7位に秋吉となり、トップ7にHonda CBR1000RR-R が5台入る結果となりました。

レース2は、午後から雨予報が出ており、最終レースに組み込まれたJSB1000の天候は微妙なものとなりました。スタート時は雨がぱらつく場面もありましたが、予定通り23周でスタートが切られました。ここでも、清成が好スタートを決めますが、渡辺が前に出てレースを引っ張ることになります。渡辺、中須賀、清成、加賀山、岩田、亀井、濱原、秋吉、名越の順でオープニングラップを通過。3周目、3番手に付ける清成はファステストとなる1分49秒865を記録し2番手中須賀に迫ります。更に4番手亀井が加賀山を捉え、1分49秒387とファステストラップを塗り替え、2番手の清成に迫ります。

5周目には、渡辺、中須賀、清成、亀井がトップ集団を形成します。トップ集団から2秒5遅れて加賀山、岩田、濱原、秋吉が5番手争いを繰り広げました。7周目に亀井は清成を捉え3番手に浮上します。12周目に濱原は加賀山をパスして5番手に浮上します。ヘアピンでは5番手争いを繰り広げげていた岩田が転倒リタイアとなります。

16周目、トップ争いにいた清成がスロー走行しピットロードに入り、そのままリタイアとなりました。トップ争いは渡辺、中須賀、亀井の3台となり、中須賀が18周目のダウンヒルストレートでトップに出てスパートし、2番手渡辺、3番手亀井が続きました。濱原と加賀山は4番手争いを繰り広げ、秋吉は6番手を走行します。

20周目の2コーナーで亀井がマシンストップしリタイアとなり、濱原と加賀山が3番手争いを繰り広げます。5コーナーで雨が落ち始め、21周目に加賀山が濱原を捉え3番手に浮上しますが、雨が強くなったことで、赤旗が提示されレース中断で、そのままレース成立。20周目の通過順位でリザルトが決定されました。

中須賀が優勝、2位渡辺、3位に濱原が入りました。秋吉は6位、名越は7位でチェッカーを受けました。


清成 龍一
清成 龍一 2
Astemo Honda Dream SI Racing
去年のセッティングから、事前テスト、レースウイークと、よりよいセッティングを探して、何度もトライを重ねています。いい部分が見つかると、他に直したいところが出て、それをクリアしようとさまざまな取り組みをしています。伊藤監督も小原さんも、そして自分のメカニックも、その要望に応えて何度もマシンを見直してくれています。少し進んで、戻ってという状況ですが、レース1では最終的に昨年のセットに戻して、トップ争いができました。勝てなかったことは残念ですが、また、課題を見つけることができたレースでもあり、それを考え、レース2では、また、別の方向性を探って挑みましたが、トラブルが出てしまいました。無理をして走り、周りのライダーに迷惑をかけることは避けたいと思いピットインしました。次戦の鈴鹿では、昨年の最終戦のいいイメージが残っているので、いい結果を残せるようにトライします

濱原 颯道
濱原 颯道 3
Honda Dream RT 桜井ホンダ
最後は加賀山さんにパスされてしまい4位でしたが、赤旗が出たことで、3位になりました。最後は雨が強くタイムも7秒くらい落ちてしまいました。自分の力で、もう一度、加賀山さんをパスしたかったのですが、やはりベテランの上手さに届きませんでした。微妙な路面コンデションや雨といった走行をこなせるようにすることが必要だと思います。もちろん、実力も上げていかなければならないと思っています。それでも、2度目の表彰台の登ることができ、それは、嬉しいです。次は、もっと喜べる結果を残せるように頑張ります

名越 哲平
名越 哲平 25
MuSASHi RT HARC-PRO.Honda
ST1000からの乗り換えでJSB1000に挑戦することは目標でもあり、それも、このチームで走れることが本当に嬉しく、その気持ちを示すためにも結果を残したいと思っていました。ですが、うまく乗りこなすことができていません。事前テストでは一発のタイムを出すことが出できましたが、アベレージでは、まだまだです。レース1でメインカーを壊してしまいましたが、Tカーもメインカーと変わらずに用意してくれたチームに感謝しています。まだ微妙な路面コンデションでのタイヤの使い方、走り方を理解できてなく、積極的な走りができませんでした。次戦の鈴鹿は、8耐参戦を経験していることで、他のサーキットよりは、走りなれているので、そこで自分なりに理解度を深めて前に進んでいきたいと思います

亀井 雄大
亀井 雄大 11
Honda Suzuka Racing Team
レース2はトラブルでリタイアとなり、とても残念ですが、初めてあの位置で走ることができたことを嬉しく思っています。少しは自信が持てました。それでも、もてぎは周回数が長いこともありますが、終盤ではミスも出てしまい、フィジカル面を、もう少し鍛えなければと思いました。走りに関してもトップライダーは、ひとつひとつがきっちりとしたライディングで隙がなく、自分に足りないところも気がつくことができました。結果は残りませんでしたが、今回の経験を次の鈴鹿で活かしたいと思います。チームの地元でもあるので、またトップ争いができるように頑張ります


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