●IA2 ヒート1
スタート直後、柳瀬大河(Bells Racing)と池田凌(カワサキ)が先頭争いを繰り広げ、まずは柳瀬が先行。しかし両者ともビクトル・アロンソ(ヤマハ)に抜かれ、1周目を柳瀬が2番手でクリアしました。タイムアタック予選トップの横澤拓夢(TKM motor sports いわて)は1周目に転倒し、11番手からのレース。それでも横澤は、4周目に6番手まで順位を回復しました。
レースが中盤に入ると、2番手を守る柳瀬の背後に勝谷武史(カワサキ)が肉薄。さらに、8周目に4番手までポジションを上げた横澤が、この2台に近づきました。そして、3台が1~2秒差で連なる三つ巴の2番手争いに。ラスト2周となった14周目、横澤が勝谷を抜くと、勢いを保って柳瀬に迫りました。しかし最後は柳瀬が突き放し、柳瀬が2位、横澤が3位でゴールしました。
●IA2 ヒート2
ホールショットの鴨田翔(カワサキ)をパスして、1周目に横澤がトップに浮上。この周だけで約3秒、2周目には約5秒、3周目には7秒ほどのアドバンテージを築きました。柳瀬はやや出遅れ、1周目7番手からのレース。それでも、3周目には5番手まで順位を上げました。4周目、2番手にはアロンソが浮上しましたが、この段階で横澤のリードは約10秒ありました。
一方、柳瀬は4周目に先行された浅井亮太(ヤマハ)に少しずつ離される苦しい展開。8周目には西條悠人(カワサキ)に抜かれましたが、次周に西條が転倒し、5番手に返り咲きました。レース終盤、少しずつアロンソに詰め寄られながらも横澤はトップを快走。レースは10周でチェッカーとなり、横澤が2018年の第8戦近畿大会以来となる2度目の勝利を挙げました。柳瀬は5位に入賞しています。
横澤 拓夢
5
TKM motor sports いわて ようやく優勝することができました。久しぶりに味わうこの気持ち、本当に最高です。実はヒート2のスタートで隣にアロンソ選手がいて、自分のほうが前に出られたから少し寄せたので、それなりに出遅れているはずだと予想していました。1周目でトップに立てたので、15分+1周の短いレースなんだからとにかく全開……とだけ考えていました。5年ぶりの優勝ですが、あのときとはレース内容が全然違っていて、イメージどおりの展開に持ち込めたと思います。ヒート1は、やや出遅れながらも1周目に3~4番手まで浮上したところで転倒。それでも最後は2番手の柳瀬選手に迫りましたが、そこまでの追い上げで体力をかなり使っていて、最後は厳しかったです。まだまだチャンピオンはあきらめていないので、次戦は両ヒート勝って、アロンソ選手にプレッシャーをかけていきたいです
ようやく優勝することができました。久しぶりに味わうこの気持ち、本当に最高です。実はヒート2のスタートで隣にアロンソ選手がいて、自分のほうが前に出られたから少し寄せたので、それなりに出遅れているはずだと予想していました。1周目でトップに立てたので、15分+1周の短いレースなんだからとにかく全開……とだけ考えていました。5年ぶりの優勝ですが、あのときとはレース内容が全然違っていて、イメージどおりの展開に持ち込めたと思います。ヒート1は、やや出遅れながらも1周目に3~4番手まで浮上したところで転倒。それでも最後は2番手の柳瀬選手に迫りましたが、そこまでの追い上げで体力をかなり使っていて、最後は厳しかったです。まだまだチャンピオンはあきらめていないので、次戦は両ヒート勝って、アロンソ選手にプレッシャーをかけていきたいです
柳瀬 大河
3
Bells Racing ヒート1はスタートが決まり、トップに立つことができたのですが、アロンソ選手にあっさり抜かれてしまいました。レース中盤には勝谷選手、終盤は横澤選手と、背後から常に追われている状態で、気持ち的にも体力的にもかなりきつかったのですが、そこで以前のようにミスして自滅することがなかったというのは、一つ成長できたと感じられる部分でした。ヒート2は、そこまで出遅れたわけではないし、途中まではいいリズムで追い上げられていたのですが、前のライダーにちょっと引っかかってからリズムを崩し、ペースを取り戻せませんでした。両ヒートをまとめられなかったのは悔しいですが、調子もリザルトも上向きでサマーブレイクを迎えられるので、シーズン後半に向けてさらに努力を重ねていきます
ヒート1はスタートが決まり、トップに立つことができたのですが、アロンソ選手にあっさり抜かれてしまいました。レース中盤には勝谷選手、終盤は横澤選手と、背後から常に追われている状態で、気持ち的にも体力的にもかなりきつかったのですが、そこで以前のようにミスして自滅することがなかったというのは、一つ成長できたと感じられる部分でした。ヒート2は、そこまで出遅れたわけではないし、途中まではいいリズムで追い上げられていたのですが、前のライダーにちょっと引っかかってからリズムを崩し、ペースを取り戻せませんでした。両ヒートをまとめられなかったのは悔しいですが、調子もリザルトも上向きでサマーブレイクを迎えられるので、シーズン後半に向けてさらに努力を重ねていきます