大城魁之輔がヒート2で3位に入賞。最高峰クラス初年度でランキング4位に
伝統のMFJ-GPモトクロス大会が第60回の節目を迎え、全日本選手権シリーズ最終戦として開催されました。スポーツランドSUGOでは常にコースレイアウトや観客のアメニティが見直されてきましたが、今回はコース脇の不要な防護ネットが撤去され、すっきりとした印象のリニューアルとなりました。 また例年よりも遅い11月開催とあって、日照時間との兼ね合いから各レースタイムを5分ずつ短縮。IA1、IA2が25分+1周、IBオープンは15分+1周という変則的なスケジュールで実施されました。
●IA1 ヒート1
大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)が渡辺祐介(ヤマハ)に次ぐ2番手、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が3番手で、スタート直後のコーナーをクリア。しかし大倉は6番手まで順位を下げ、これを小方誠(TEAM HAMMER)が追いました。2周目、小方は大倉をパス。3周目、大城は4番手に後退しました。
同じ周、小方は内田篤基(カワサキ)を抜いて5番手に浮上。次周から、3番手の富田俊樹(ヤマハ)を1~2秒差で追う大城に、後続を引き離しながら小方も続きました。そしてレース終盤、小方を僅差で引き連れたまま、大城が富田に接近。15周目の最終ラップには、3台の3番手争いとなりました。
しかし大城と小方は、最後まで富田を逆転するチャンスを得られず。大城が4位、小方が5位でゴールしました。6番手争いでは、レース中盤からペースを上げた大塚豪太(T.E.SPORT with GOSHI)が内田を抜いて引き離し、6位でチェッカーを受けました。大倉は最終ラップで内田に並ぶも先行できず、8位に終わりました。
●IA1 ヒート2
道脇右京(TEAM KOHSAKA with CARVEK)や星野優位(ヤマハ)を抜いて、大倉がオープニングラップでトップに浮上。しかし大倉は、2周目に能塚智寛(カワサキ)、3周目に富田の先行を許して3番手に順位を下げました。大城は1周目7番手とやや出遅れましたが、4周目には道脇に次ぐ5番手までポジションを上げました。
3番手に後退してから数周にわたり、大倉は前を走る能塚を2~3秒差でマーク。道脇も4秒前後のギャップをほぼ保ったまま大倉を追いました。しかし道脇の背後には追い上げてきた大城が接近し、7周目に逆転。これで4番手に浮上した大城は、ややペースを上げつつすぐに大倉の真後ろまで近づきました。
そして9~10周目にかけ、大倉と大城が僅差の3番手争いを展開。10周目に大城が先行しました。大倉も粘り、大城の1~2秒後ろでマークを継続。ところがラスト2周となった13周目、バックマーカーの処理でタイムロスした大倉は、大城から4秒ほど離れてしまい勝負あり。大城が3位、大倉が4位でゴールし、道脇は今季自己ベストの6位でした。