IA1 ヒート2
IA1 2022
Round 7

大城魁之輔がヒート2で3位に入賞。最高峰クラス初年度でランキング4位に

jp スポーツランドSUGO

伝統のMFJ-GPモトクロス大会が第60回の節目を迎え、全日本選手権シリーズ最終戦として開催されました。スポーツランドSUGOでは常にコースレイアウトや観客のアメニティが見直されてきましたが、今回はコース脇の不要な防護ネットが撤去され、すっきりとした印象のリニューアルとなりました。 また例年よりも遅い11月開催とあって、日照時間との兼ね合いから各レースタイムを5分ずつ短縮。IA1、IA2が25分+1周、IBオープンは15分+1周という変則的なスケジュールで実施されました。

大城魁之輔がヒート2で3位に入賞。最高峰クラス初年度でランキング4位に

●IA1 ヒート1

大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)が渡辺祐介(ヤマハ)に次ぐ2番手、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が3番手で、スタート直後のコーナーをクリア。しかし大倉は6番手まで順位を下げ、これを小方誠(TEAM HAMMER)が追いました。2周目、小方は大倉をパス。3周目、大城は4番手に後退しました。

同じ周、小方は内田篤基(カワサキ)を抜いて5番手に浮上。次周から、3番手の富田俊樹(ヤマハ)を1~2秒差で追う大城に、後続を引き離しながら小方も続きました。そしてレース終盤、小方を僅差で引き連れたまま、大城が富田に接近。15周目の最終ラップには、3台の3番手争いとなりました。

しかし大城と小方は、最後まで富田を逆転するチャンスを得られず。大城が4位、小方が5位でゴールしました。6番手争いでは、レース中盤からペースを上げた大塚豪太(T.E.SPORT with GOSHI)が内田を抜いて引き離し、6位でチェッカーを受けました。大倉は最終ラップで内田に並ぶも先行できず、8位に終わりました。

●IA1 ヒート2

道脇右京(TEAM KOHSAKA with CARVEK)や星野優位(ヤマハ)を抜いて、大倉がオープニングラップでトップに浮上。しかし大倉は、2周目に能塚智寛(カワサキ)、3周目に富田の先行を許して3番手に順位を下げました。大城は1周目7番手とやや出遅れましたが、4周目には道脇に次ぐ5番手までポジションを上げました。

3番手に後退してから数周にわたり、大倉は前を走る能塚を2~3秒差でマーク。道脇も4秒前後のギャップをほぼ保ったまま大倉を追いました。しかし道脇の背後には追い上げてきた大城が接近し、7周目に逆転。これで4番手に浮上した大城は、ややペースを上げつつすぐに大倉の真後ろまで近づきました。

そして9~10周目にかけ、大倉と大城が僅差の3番手争いを展開。10周目に大城が先行しました。大倉も粘り、大城の1~2秒後ろでマークを継続。ところがラスト2周となった13周目、バックマーカーの処理でタイムロスした大倉は、大城から4秒ほど離れてしまい勝負あり。大城が3位、大倉が4位でゴールし、道脇は今季自己ベストの6位でした。


大城 魁之輔
大城 魁之輔 22
Honda Dream Racing Bells
ヒート1は、せっかくスタートで2番手につけたのに富田選手と能塚選手に先行されてしまいました。それでも富田選手を少しの差でマークできていたのですが、後ろから小方選手にプッシュされている状況でもあったので、どこか守りの気持ちになり、身体の動きも硬くなってしまいました。ヒート2のほうが、スタートこそ出遅れてしまったものの、走り自体はリラックスできていた印象です。序盤で前の2台に離されてしまったのは反省点ですが、シーズン最後のレースを表彰台に上がって締められたのは悪くなかったのかなと思います。今年からIA1に上がり、シーズンオフからチーム一丸となって臨み、自分自身も成長できたシーズンだったと思います。とはいえ、まだまだ改善すべき点ばかり。もっとハードに取り組み、来年は本格的にチャンピオン争いのメンバーになれるよう努力します。

大倉 由揮
大倉 由揮 23
Honda Dream Racing Bells
ヒート1は、スタート直後に3番手の好位置を確保できたのですが、コーナーで富田選手に弾かれて失速した際に6番手まで後退。そこから、今シーズンずっと苦しんできた腕上がりの症状に悩まされ、まるでペースを上げることができませんでした。ヒート2は、ヒート1よりもさらに好スタートとなり、抜かれてからも前のライダーに離されず走れていました。終盤にチームメートの大城魁之輔選手に先行されてからも、彼のラインを研究しながらもう一度前に出るチャンスをうかがっていたのですが、やはり現状の実力差が最後に表れてしまいました。ラスト2周で、周回遅れをうまくパスできず、これで大城選手に離されたことで気持ちが折れました。自分が想像していた以上に苦しいシーズンでしたが、最後のレースでちょっと光が見えた感覚もあります。シーズンオフで、強くなりたいです。



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