IA1 ヒート2
IA1 2022
Round 4

大倉由揮が両ヒート5位、小方誠がヒート2で4位

jp 名阪スポーツランド

3年ぶりに開催が実現した近畿大会は、名阪スポーツランドのコースレイアウト変更や、3週間後にモトクロス・オブ・ネイションズに赴く日本代表壮行会が催されるなど、話題性に満ちた大会となりました。チームジャパンには、当初セレクトされていた大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)が負傷したため、チームメートの大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が抜てきされました。コースコンディションは、金曜夜の降雨の影響もありましたが、ウエットサンドからドライサンドへと変化しました。

大倉由揮が両ヒート5位、小方誠がヒート2で4位

●IA1 ヒート1

1コーナーにまず飛び込んだのは小方誠(TEAM HAMMER)。しかし立ち上がりでスポット参戦の下田丈(カワサキ)らに先行され、1周目は大倉が3番手、小方が4番手となりました。2周目、小方は富田俊樹(ヤマハ)に抜かれて5番手に後退。大倉は、約2秒先行する2番手の内田篤基(カワサキ)を追いました。

3周目、大倉が内田に接近。小方は能塚智寛(カワサキ)にパスされました。4周目、トップの下田に大きく離されながら、内田と大倉が僅差の2番手争いを継続。5周目に大倉が先行しましたが、内田や後方から迫ってきた富田俊樹(ヤマハ)を離せず周回を重ねました。また小方は、能塚をすぐ背後でマークしました。

しかし9~10周目に小方がややペースを落とし、10周目に渡辺祐介(ヤマハ)が先行。次周、能塚が転倒して7番手に後退しました。同じ周、大倉は富田に抜かれて3番手。その後、大倉の背後には内田が迫りました。ラスト2周、大倉と内田が激しい表彰台圏内争い。最終ラップとなった20周目に大倉が転倒し、大倉が5位、小方が6位となりました。

●IA1 ヒート2

小方がスタート直後に2番手の好位置を確保。さらに、小島庸平(Bells Racing)が3番手で続きました。大倉は出遅れ、ばん回するも1周目7番手からのレース。2周目、大倉は大塚豪太(T.E.SPORT with GOSHI)をパスし、前を走っていた内田が転倒したことから、5番手まで順位を上げました。3周目、小島は能塚に抜かれて4番手になりました。

4周目以降も小島はペースが上がらず、少しずつポジションダウン。5周目には、小島に代わり大倉が5番手に順位を上げました。小方は出遅れていた下田の急接近を許し、6周目に3番手後退。同じ周、能塚に対する大倉のビハインドは約6秒となっていました。次周、小方と能塚が接戦の3番手争い。8周目に小方は4番手に順位を下げました。

9周目あたりから、上位5台はそれぞれ単独走行状態。わだちが何本も刻まれている荒れた路面をなんとか攻略しつつ、そのままの順位で周回を重ねていきました。そしてレースは、ヒート1より1周少ない19周でチェッカー。小方が4位、ヒート1に続いて大倉が5位に入賞しました。大塚は8位、小島は11位でフィニッシュしています。


大倉 由揮
大倉 由揮 23
Honda Dream Racing Bells
ヒート1は、レース序盤に内田篤基選手との2番手争いとなり、5周目に先行できたものの、引き離せずにいました。富田俊樹選手に抜かれ、レース後半は再び内田選手とのバトル。ラスト2周で一度は抜かれたけどすぐに抜き返し、最終ラップにスパートをかけて引き離しました。そこで、もっと離して力の差を証明しようとしたところ、少しのミスで転倒。判断ミスで悔しい思いをすることになりました。ヒート2は、スタートで完全に出遅れてしまい、それでもなんとか追い上げたのですが、入賞圏内に到達した段階ですでに前との差があり、5位が精一杯でした。今大会で、スピードでは全日本勢のトップに負けていないという自信も得たし、逆にそれが最初から最後まで安定して発揮できないという課題も明確になりました。練習やトレーニングでカバーできることだと思うので、そういう意味ではこの結果を前向きに捉えています


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