大倉由揮が両ヒート5位、小方誠がヒート2で4位
3年ぶりに開催が実現した近畿大会は、名阪スポーツランドのコースレイアウト変更や、3週間後にモトクロス・オブ・ネイションズに赴く日本代表壮行会が催されるなど、話題性に満ちた大会となりました。チームジャパンには、当初セレクトされていた大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)が負傷したため、チームメートの大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が抜てきされました。コースコンディションは、金曜夜の降雨の影響もありましたが、ウエットサンドからドライサンドへと変化しました。
●IA1 ヒート1
1コーナーにまず飛び込んだのは小方誠(TEAM HAMMER)。しかし立ち上がりでスポット参戦の下田丈(カワサキ)らに先行され、1周目は大倉が3番手、小方が4番手となりました。2周目、小方は富田俊樹(ヤマハ)に抜かれて5番手に後退。大倉は、約2秒先行する2番手の内田篤基(カワサキ)を追いました。
3周目、大倉が内田に接近。小方は能塚智寛(カワサキ)にパスされました。4周目、トップの下田に大きく離されながら、内田と大倉が僅差の2番手争いを継続。5周目に大倉が先行しましたが、内田や後方から迫ってきた富田俊樹(ヤマハ)を離せず周回を重ねました。また小方は、能塚をすぐ背後でマークしました。
しかし9~10周目に小方がややペースを落とし、10周目に渡辺祐介(ヤマハ)が先行。次周、能塚が転倒して7番手に後退しました。同じ周、大倉は富田に抜かれて3番手。その後、大倉の背後には内田が迫りました。ラスト2周、大倉と内田が激しい表彰台圏内争い。最終ラップとなった20周目に大倉が転倒し、大倉が5位、小方が6位となりました。
●IA1 ヒート2
小方がスタート直後に2番手の好位置を確保。さらに、小島庸平(Bells Racing)が3番手で続きました。大倉は出遅れ、ばん回するも1周目7番手からのレース。2周目、大倉は大塚豪太(T.E.SPORT with GOSHI)をパスし、前を走っていた内田が転倒したことから、5番手まで順位を上げました。3周目、小島は能塚に抜かれて4番手になりました。
4周目以降も小島はペースが上がらず、少しずつポジションダウン。5周目には、小島に代わり大倉が5番手に順位を上げました。小方は出遅れていた下田の急接近を許し、6周目に3番手後退。同じ周、能塚に対する大倉のビハインドは約6秒となっていました。次周、小方と能塚が接戦の3番手争い。8周目に小方は4番手に順位を下げました。
9周目あたりから、上位5台はそれぞれ単独走行状態。わだちが何本も刻まれている荒れた路面をなんとか攻略しつつ、そのままの順位で周回を重ねていきました。そしてレースは、ヒート1より1周少ない19周でチェッカー。小方が4位、ヒート1に続いて大倉が5位に入賞しました。大塚は8位、小島は11位でフィニッシュしています。