IA1 ヒート2
IA1 2022
Round 3

大城魁之輔がヒート2で最高峰クラス初優勝

jp スポーツランドSUGO

数日前からの断続的な降雨に加え、金曜夜から土曜未明にかけて記録的な大雨に見舞われたため、スポーツランドSUGOの路面状況はマディとなりました。土曜の走行はショートカットコースで実施されましたが、天候が回復した日曜にはドライコンディションが実現し、IA1とIA2ではフルコースが使用されました。なお、各レース時間が5分短縮され、さらにIA1で予定されていた決勝3ヒート制は、通常の2ヒート制に変更されました。

大城魁之輔がヒート2で最高峰クラス初優勝

●IA1 ヒート1

25分+1周の2ヒート制で行われた今大会。そのヒート1では、スタート直後に小島庸平(Bells Racing)が2番手、大塚豪太(T.E.SPORT with GOSHI)が3番手の好位置を確保しました。しかし大塚は8番手まで後退し、小島が2番手、大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)が5番手、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が7番手で1周目をクリアしました。

2~3周目に小島は順位を落とし、4番手に後退。大城はややペースが上がらずにいましたが、4周目に小島を抜くと、その後は町田旺郷(ヤマハ)と渡辺祐介(ヤマハ)の2番手争いに近づきました。町田と渡辺は、8周目に渡辺が先行。次周には、後退した町田を大城がパスしました。

これで3番手に浮上した大城は、1~2秒先行する2番手の渡辺、さらにその1~2秒前を走るトップの富田俊樹(ヤマハ)を猛追。しかし勝負に持ち込む前にレースは12周でチェッカーとなり、大城は3位でゴールとなりました。レース終盤、小島を抜いた大倉と大塚が、激しい6番手争いを展開。10周目に先行した大塚が6位、大倉が7位でゴールしました。

●IA1 ヒート2

ホールショットを奪ったのは大城。ヒート1は他車に追突された影響で、1周目23番手と大きく出遅れて13位に終わった小方誠(TEAM HAMMER)が、富田に次ぐ3番手で1周目をクリアしました。しかし大倉は、他車の転倒に巻き込まれて1周目17番手。レース序盤、大城は富田を1~2秒ほど後方に引き連れたまま、トップを快走しました。

3番手の小方は、トップ2台から徐々に遅れ始めましたが、5周目あたりから大城と富田のペースが落ち、9周目には2番手を走る富田まで約2秒差と迫りました。しかしその背後には、能塚智寛(カワサキ)も接近。10周目、小方は能塚の先行を許してしまいました。

トップを守る大城は、9周目にペースアップ。そこまですぐ背後でマークされていた富田を、1秒ほど離しました。すると11周目、能塚が富田を抜いて2番手に。この間に大城は、約3秒のアドバンテージを得ました。そして13周終了時点でトップチェッカーを受けた大城が、IA1昇格3戦目で全日本最高峰クラス初優勝。小方は4位、大倉は9位でした。


大城 魁之輔
大城 魁之輔 22
Honda Dream Racing Bells
ヒート1はスタートと序盤のペースがあまりよくなく、中盤以降に改善できたものの、最後に勝負を仕掛けられるほどのスピードはありませんでした。ヒート2はホールショットでトップに立ちましたが、それで浮かれることも焦ることもなく、自分のスキルを信じて走ることを心がけました。練習と同じような気持ちで乗れば、変に硬くなりすぎることもなく、最後に勝負できる力を蓄えておけるだろうというスタンス。レース中盤は思うようにペースが上がらず、後ろから富田俊樹選手にプッシュされましたが、『抜かれるときは抜かれるんだし……』と、自分の走りに徹しました。サインボードの“ラスト6分”というのを見て、すべての力を出し尽くそうと考えました。IA1の3戦目で初優勝できて、とてもうれしいですが、ヒート1の結果からもわかるようにまだまだ課題はたくさんあるので、これで満足せずにもっと速くなれるよう練習します

大倉 由揮
大倉 由揮 23
Honda Dream Racing Bells
ヒート1は、前を走るライダーを抜くのに時間がかかっている間にミスが増え、上位勢に離されてしまいました。一度は小島庸平選手を抜いて6番手まで上がったのに、自分のミスで大塚豪太選手に先行されて7位。最終ラップにはエンジンをストールさせてしまい、最後まで納得のいかない走りになってしまいました。ヒート2は、これまでと比べたらいいスタートだったのですが、1周目の最終コーナーで他車の転倒に巻き込まれ、このときにエンジンも停止してしまい、再スタートに時間がかかりました。追い上げの途中にも、またエンストさせてしまい転倒。何もできずに終わってしまいました。スポーツランドSUGOは自信があったのですが、タイムが速くても結果につなげられなければ意味がありません。かなり悔しい大会になってしまいました


Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image

レポート公開日
戻る