大城魁之輔が最高峰クラスのデビューレースで表彰台登壇!
全日本モトクロス選手権の2022シリーズが開幕しました。昨年IA1、IA2、レディスクラスを制覇したHondaは、今シーズンも守りに入ることなく積極的なレース参戦を続けます。IA2からIA1にステップアップした大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)を中心に、多くのCRFユーザーに対しサポートを行います。
開幕戦の会場は、国内有数のワイドオープンコースとして知られるHSR九州。昨年のレイアウトをベースにライン取りの多様性をさらに追求したデザインは、好バトルを生み出す恰好の舞台装置となりました。土日両日とも好天に恵まれ夏日となったこともあり、HSR九州では頻繁に撒水作業が行われました。
●IA1 ヒート1
大城魁之輔が好スタートを決め、富田俊樹(ヤマハ)と能塚智寛(カワサキ)に次ぐ3番手で1コーナーをクリア。渡辺祐介(ヤマハ)の先行を許したものの、1周目を4番手でクリアしました。さらに、小方誠(TEAM HAMMER ホンダ学園)が5番手、大倉は6番手からのレースとなりました。
4周目、トップの能塚の転倒後退により大城、小方、大倉の順位が繰り上がり、大倉は小方を抜きました。この周、大城は2番手の渡辺まで約1秒差に再接近。大倉はトップ3から6秒ほど遅れ、その背後には小方ら3台が接近した状態でした。大倉はそれでも順位を守っていましたが、7周目にトラブルが発生。最終的にはリタイアしました。
この周、小方は内田篤基(カワサキ)に抜かれて5番手に。大城は、なおも前の2台を必死に追いました。レース後半、大城は渡辺まで2~3秒差の状態を保つも、それ以上は近づけず、レースは15周でチェッカーとなり、大城は3位で表彰台に登壇しました。小方は5位、1周目12番手から追い上げた大塚豪太(T.E.SPORT with GOSHI)が6位でした。
●IA1 ヒート2
小方が4番手で1コーナーを駆け抜けるも、混戦の中で順位を落とし、1周目を6番手でクリア。やや出遅れた大城が小方に次ぐ7番手、大倉が8番手でコントロールラインを通過しました。2周目、小方は町田旺郷(ヤマハ)を抜いて5番手に浮上。さらに、大城と町田を抜いた大倉が6番手に順位を上げました。
3周目、4番手だった星野優位(ヤマハ)が転倒により後退。大倉も町田を抜くと、4番手の小方、5番手の大倉、6番手の大城がそれぞれ2秒ほどの間隔で続きました。6周目、3番手の内田もクラッシュして、Honda勢は難なく一つポジションアップ。この段階ですでに、トップ2台は完全に抜け出した状態でした。
8周目、大城は渡辺に抜かれて6番手に後退。一方で大倉は、前の周から小方に肉薄するも、パッシングのチャンスを得られずにいました。それでもしぶとく小方のマークを続けた大倉でしたが、ラスト4周となった12周目にエンストを喫してしまい5番手に。これで楽な展開になった小方が逃げきって3位、大倉が5位、大城が6位でフィニッシュしました。