IA1 決勝
IA1 2021
Round 7

ヒート1優勝の山本鯨がポイントリーダーに浮上し最終戦へ!

jp スポーツランドSUGO

全日本モトクロス選手権シリーズの中で唯一国際格式で行われるMFJグランプリが、スポーツランドSUGOで開催されました。例年であればシーズンのフィナーレを飾る大会ですが、今年は5月から11月に延期された中国大会が最終戦となります。

ヒート1優勝の山本鯨がポイントリーダーに浮上し最終戦へ!

今大会では、開発中の電動モトクロッサーのデモランが行われ、HondaのCRエレクトリック、M-TEC(無限)によるE-REXの2台が、ランデブー走行を披露しました。

●IA1 ヒート1

山本鯨(Honda Dream Racing Bells)がホールショットを奪い、小方誠(Honda Dream Racing HAMMER)が2番手でレースをスタート。しかし小方はその後にミスして順位を下げ、山本の後ろに富田俊樹(ヤマハ)と能塚智寛(カワサキ)が迫りました。1周目のトップグループは山本、富田、能塚、小島庸平(Bells Racing)、小方、大塚豪太(T.E.SPORT with GOSHI)の順でした。

2周目に能塚が富田を抜くと、3周目には山本に接近。4周目、山本は能塚の先行を許しました。次周、山本は再逆転を狙い一度は前に出ましたが、ここは能塚が抑え、逆に富田が山本の背後に接近。この段階で、小方は3番手の富田から6秒ほど遅れた状態で、優勝争いは3台に絞られ始めました。

レース中盤、山本は後方の富田をケアしつつ能塚を1秒ほどの差でマーク。10周目、満を持して能塚を抜くと、次周にスパートをかけました。これで数秒のリードを奪った山本は、その後に2番手となった富田に近付かれても、焦ることなくレースを支配。そのまま逃げきって今季5勝目を挙げました。小方はレース後半にやや離されて4位、小島が5位、大塚が6位でした。

●IA1 ヒート2

ホールショットは再び山本。しかし1周目途中で能塚が先行しました。小島は、富田に次ぐ5番手の好位置を確保。これに小方が続きました。2周目、能塚が転倒して山本がトップ。しかし能塚はすぐに再スタートして、山本に迫りました。両者のバトルから1~2秒ほど遅れて、富田と安原志(カワサキ)、小島、小方が集団になり、7番手以下は早くも大きく遅れました。

3周目、山本は再び2番手に後退。これでトップに立った能塚から転倒で出遅れていた7番手の渡辺祐介(ヤマハ)までが、1秒ほどの差でほぼ等間隔に並びました。しかし4~5周目にかけ、山本は能塚にやや離され、4番手以下も遅れ始めます。6周目、山本は少しペースを上げて能塚との距離を詰めましたが、次周にはこれに富田も追いつきました。

そして9周目、山本は3番手に後退しました。一方、トップ3から遅れた4番手争いでは、まず渡辺が抜け出し、安原と小島と小方が僅差の5番手争い。レース終盤になって、この中で小方が順位を上げていきました。山本は、2番手の富田やトップの能塚と数秒差の近い位置にいましたが、再逆転には至らず。3位でゴールしましたが、1点差でランキングトップに立ちました。小方は5位、小島は7位でした。


山本 鯨
山本 鯨 1
Honda Dream Racing Bells
ヒート1は、しっかりレースをコントロールしながら勝てたと思います。シーズン前半戦はいろいろ苦労しましたが、チームが一丸となって取り組んできたことが、成績として表れたと思っています。ヒート2は西日があまりにも眩しくて、レース前半はプッシュせず走りました。この時期の東北地方でこの時間帯にレースをするのは、危険だと感じています。最終戦は、西日本での開催とはいえもっと遅い時期なので、安全をしっかり確保できるレース運営を望みます。今度の最終戦は、自分の家からも比較的近い広島での大会。約1カ月間のインターバルがあるので、その間にできるだけ乗り込み、万全を期してレースに挑みたいと思います。3年連続のシリーズタイトル、絶対に獲得します!

小方 誠
小方 誠 4
Honda Dream Racing HAMMER
ヒート1は、スタートは非常によかったのですが、2~3コーナーでのライン取りが悪くて順位を落としてしまいました。そこから先頭集団についていって、一度は離されたのですが、その後はちょっとずつ追いついていました。ところが、レース後半に周回遅れにラインを阻まれ、これでまた一気に差が拡大してしまいました。ヒート2はスタートでミス。レース前半は、わだちが多くて前を走る小島庸平選手になかなか仕掛けられず、むしろ小島選手やその前を走っていた安原志選手のペースに飲まれている状況でした。途中で、出遅れていた渡辺祐介選手が追い上げてきて自分を抜き、彼の走っているラインを見たことで一気にペースが上がりました。最終戦は得意な広島。もうちょっと上を目指したいです

IA1 ヒート1

Pos. Num. ライダー マシン タイム / 差
1 1 山本鯨 Honda 33'37.57
2 2 富田俊樹 ヤマハ +1.99
3 5 能塚智寛 カワサキ +33.23
4 4 小方誠 Honda +38.23
5 6 小島庸平 Honda +53.76
6 7 大塚豪太 Honda +55.24
7 19 安原志 カワサキ +1'22.17
8 3 渡辺祐介 ヤマハ +1'34.09
9 10 横澤拓夢 Honda +1'39.47
10 28 町田旺郷 ヤマハ +1'41.76
15 14 道脇右京 Honda +1Lap
18 11 池谷優太 Honda +1Lap
19 18 道脇白龍 Honda +1Lap
23 36 小林雅裕 Honda +2Laps

IA1 ヒート2

Pos. Num. ライダー マシン タイム / 差
1 2 富田俊樹 ヤマハ 33'57.68
2 5 能塚智寛 カワサキ +1.71
3 1 山本鯨 Honda +2.28
4 3 渡辺祐介 ヤマハ +30.62
5 4 小方誠 Honda +52.20
6 19 安原志 カワサキ +1'10.43
7 6 小島庸平 Honda +1'43.50
8 7 大塚豪太 Honda +1'44.66
9 14 道脇右京 Honda +1'48.50
10 10 横澤拓夢 Honda +1'48.99
13 11 池谷優太 Honda +2'01.97
17 18 道脇白龍 Honda +1Lap
20 36 小林雅裕 Honda +1Lap

IA1 ポイントランキング

Pos.

Num.

ライダー

マシン

総合ポイント

1

1

山本鯨

Honda

226
2

2

富田俊樹

ヤマハ

225
3

3

渡辺祐介

ヤマハ

208
4

5

能塚智寛

カワサキ

194
5

4

小方誠

Honda

174
6

6

小島庸平

Honda

103
7

8

星野優位

ヤマハ

87
8

7

大塚豪太

Honda

86
9

10

横澤拓夢

Honda

85
10

19

安原志

カワサキ

77

13

14

道脇右京

Honda

59
17 11 池谷優太 Honda 9
19

29

小野千成

Honda

3
20

18

道脇白龍

Honda

2



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