IA1 決勝
IA1 2021
Round 6

山本鯨がHondaのホームコースで圧巻の両ヒート優勝を達成!

jp HSR九州

D.I.D 全日本モトクロス選手権第6戦が、HSR九州で開催されました。第2戦中国大会の延期、第5戦近畿大会の中止を受け、今回は実質4戦目にして4カ月ぶりの全日本モトクロスとなります。土日とも快晴に恵まれたHSR九州は、平年の最高気温(25度/10月/熊本市)を上回る暑さでしたが、日差しと強風によって砂塵の多いコンディションとなり、撒水作業が頻繁に行われました。またコースレイアウト的には、後半のテクニカルセクションが大幅に改修され、勝負どころが追加されていました。

山本鯨がHondaのホームコースで圧巻の両ヒート優勝を達成!

●IA1 ヒート1

土曜日に実施された予選では、小方誠(Honda Dream Racing HAMMER)がトップ、山本鯨(Honda Dream Racing Bells)が2番手でCRF450R勢がワン・ツーを獲得。決勝ヒート1でも、予選の勢いそのままに小方がホールショットを奪って山本が続きます。山本は、オープニングラップ前半で小方を抜いて逆転、トップに立ちました。

レース序盤、トップの山本を1~2秒差で小方がマーク。4周目までに、3番手の能塚智寛(カワサキ)に対して小方は約4秒のリードを奪い、Honda同士のマッチレースになるかと思われました。しかし5周目、小方が少しミスしたことで山本のリードが3秒近くに。この周、後続では富田俊樹(ヤマハ)が3番手に浮上しました。

小方は、7周目に再びペースダウン。逆に山本はこの周にベストラップを叩き出し、ギャップを5秒に拡大しました。10周目、小方は富田と渡辺祐介(ヤマハ)の先行を許して4番手に後退。この段階で、山本は2番手の富田を約10秒引き離していました。そして16周のレースは、山本が逃げきって優勝。小方は能塚にも抜かれて5位でした。

●IA1 ヒート2

ホールショットを奪ったのは山本。これに渡辺、富田、能塚、小方が続くと、富田が転倒により後退。まずは山本、渡辺、能塚、小方のトップ4となりました。オープニングラップでは渡辺に肉迫されていた山本でしたが、2周目には1.5秒ほどのアドバンテージを確保。4番手の小方は、少しずつ能塚に離されてしまいました。

序盤5周が終了した段階で、トップの山本は2番手の渡辺に対して3秒ほどリード。4番手の小方は、3番手の能塚から5秒ほど遅れた状態で、その背後には富田が近づいてきました。レース中盤、山本はじわじわとリードを拡大。一方で小方は、6周目に富田の先行を許して5番手に後退しました。

レース終盤、山本は8秒ほどのアドバンテージを築き、後続とのギャップをキープしながら周回。最後まで首位の座を脅かされることなく、独走によりトップチェッカーを受けました。小方は、レース後半に単独走行となって5位。今大会の結果、ポイントランキングでは山本がトップの渡辺に2点差まで迫りました。


山本 鯨
山本 鯨 1
Honda Dream Racing Bells
6月のレース後、当初予定されていた第5戦までは約3カ月のインターバルが決定していましたが、ポイントランキングでは追う立場にあったので、やるしかないという気持ちで取り組んできました。第5戦は近畿大会で、過去にこの大会がシーズンのターニングポイントになってきた経験があったので、そこに向けてピークを高めていました。結果的にこの大会は中止となってしまいましたが、約1カ月後のシーズン再開レースでも、多くのサポートにより力を発揮できました。このインターバルで、Hondaさんにマシンテストを実施してもらい、その成果も発揮できたと感じていますし、社員の方々が多数応援に駆けつけてくれたHondaホームコースでの大会で両ヒート制覇できたことをうれしく思っています

小方 誠
小方 誠 4
Honda Dream Racing HAMMER
この長いインターバルで、これまで課題の一つとなっていたスタートを徹底的に磨き、予選と決勝2ヒートでホールショットを2回獲得できたので、その点だけは満足しています。予選はかなり好調で今季初のトップだったのですが、ヒート1は中盤からペースが上がらず、焦りからバタバタして後退することになりました。ヒート2も同様で、結局最後までリズムに乗ることができずに終わってしまいました。予選とは路面状況が少し違ったことも影響したかもしれません。とはいえ、スタートに関しては大きな収穫がありました。次戦は2週間後の開催ですが、それまでの間に今回悪かった点を改善して、今度こそ表彰台、そして優勝を目指します。皆さん、ぜひ現地で応援をよろしくお願いいたします

IA1 ヒート1

Pos. Num. ライダー マシン タイム / 差
1 1 山本鯨 Honda 33'55.76
2 2 富田俊樹 ヤマハ +4.45
3 3 渡辺祐介 ヤマハ +6.66
4 5 能塚智寛 カワサキ +23.55
5 4 小方誠 Honda +27.73
6 19 安原志 カワサキ +52.02
7 16 池本凌汰 KTM +57.07
8 6 小島庸平 Honda +59.92
9 10 横澤拓夢 Honda +1'22.52
10 7 大塚豪太 Honda +1'26.05
13 14 道脇右京 Honda +1'59.97
14 11 池谷優太 Honda +1Lap
15 18 道脇白龍 Honda +1Lap

IA1 ヒート2

Pos. Num. ライダー マシン タイム / 差
1 1 山本鯨 Honda 34'17.21
2 5 能塚智寛 カワサキ +5.29
3 2 富田俊樹 ヤマハ +8.02
4 3 渡辺祐介 ヤマハ +16.55
5 4 小方誠 Honda +52.83
6 19 安原志 カワサキ +1'16.81
7 6 小島庸平 Honda +1'27.98
8 14 道脇右京 Honda +1'30.67
9 10 横澤拓夢 Honda +1'33.95
10 16 池本凌汰 KTM +1'35.11
12 7 大塚豪太 Honda +1'48.08
15 11 池谷優太 Honda +1Lap
17 18 道脇白龍 Honda +1Lap

IA1 ポイントランキング

Pos.

Num.

ライダー

マシン

総合ポイント

1

3

渡辺祐介

ヤマハ

181

2

1

山本鯨

Honda

179

3

2

富田俊樹

ヤマハ

174

4

5

能塚智寛

カワサキ

152

5

4

小方誠

Honda

144

6

8

星野優位

ヤマハ

87

7

6

小島庸平

Honda

77

8

10

横澤拓夢

Honda

66

9

7

大塚豪太

Honda

62

10

19

安原志

カワサキ

52

13

14

道脇右京

Honda

45

18 11 池谷優太 Honda 3
19

29

小野千成

Honda

3

20

18

道脇白龍

Honda

2


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