IA1 ヒート1・2・3
IA1 2021
Round 4

山本鯨がヒート1で3位、小方誠がヒート2で2位表彰台をゲット

jp スポーツランドSUGO

D.I.D 全日本モトクロス選手権第4戦(第2戦は延期)が、スポーツランドSUGOで開催されました。大会直前の金曜には全国的に風雨が強まり当地でも影響があったものの、週末は絶好のレース日和となりました。

山本鯨がヒート1で3位、小方誠がヒート2で2位表彰台をゲット

路面の水分をコントロールしつつコンディションを保護するため、土曜は晴天下でもショートコースでレースが行われ、日曜にはフルコース走行が実現しました。

今大会では、M-TEC(無限)が開発中の電動モトクロッサー、E-REXのデモランが行われ、詰めかけたファンの興味が増田一将氏のライディングに注がれていました。また今回は、IA1のみ決勝(15分+1周)3ヒート制が実施され、スプリントならではの競り合いが繰り広げられました。

●IA1 ヒート1

ホールショットは道脇右京(TEAM KOHSAKA with CARVEK)。15分+1周の短いレースとあって上位勢はスタート直後から積極的で、まずは山本鯨(Honda Dream Racing Bells)がトップに立ち、これを渡辺祐介(ヤマハ)が抜き、渡辺、山本、富田俊樹(ヤマハ)の順で1周目をクリアしました。2周目、道脇を抜いて小方誠(Honda Dream Racing HAMMER)が4番手に浮上。道脇はその後、順位を落としました。

レース前半、渡辺と山本と富田はそれぞれ2秒程度の間隔を空けて走行。小方は、4周目までに山本から10秒ほど離されました。レースが後半に入った5周目、山本のペースが突如3秒近く落ち、これで3番手に後退。逆に小方はレース後半になってややペースが上がり、終盤には山本に近づきました。しかし最後は山本が守りきり、9周のレースで山本が3位、小方が4位となりました。

●IA1 ヒート2

オープニングラップを終えた段階で小方は3番手、山本は5番手のポジションを確保。小方は前を走る能塚智寛(カワサキ)、山本は富田にそれぞれ迫りました。3周目に入ったところで、富田がミスした隙に山本が4番手浮上。そのままさらに追い上げを加速し、山本は小方に迫りました。ところが4周目、山本は転倒を喫して前と5秒ほど離れた5番手まで後退しました。

山本に代わり、小方の背後には富田が接近。レース後半、小方は富田の猛攻を受けましたが、パッシングの機会を与えず順位を守り続けました。レース終盤、この2台と5番手を走る山本の距離が詰まりましたが、最終ラップとなった9周目に山本は再びミスで後退。2番手を走っていた能塚が最終ラップに転倒したため、最後まで富田を抑えた小方が2位、山本は4位となりました。

●IA1 ヒート3

ホールショットの富田を、小方が追って1コーナーを通過。しかし小方は混戦の中で順位を下げ、4番手で1周目をクリアしました。山本は、本来得意とするスタートに失敗。8番手からの追い上げを強いられましたが、2周目に7番手、3周目に5番手まで順位を上げました。レース前半、小方はトップ3台のペースについて行けず、4~5秒ほど離されてしまいました。

5番手に浮上した山本は小方に迫ると、5周目に逆転。この段階で、トップグループと山本の差は7秒ほどありましたが、次周には3番手の渡辺まで5秒ほどに詰めました。しかしレースは9周でチェッカーとなり、山本は4位のままフィニッシュ。山本に離された小方は5位でした。今大会の結果、山本はトップから23点差のランキング3番手でシーズン後半を迎えます。


小方 誠
小方 誠 4
Honda Dream Racing HAMMER
3ヒートともスタートでまずまずの位置を確保できたのですが、ライバルたちもスピードがあり、優勝というところには届きませんでした。最上位となったヒート2は、後ろから富田俊樹選手に追われ続けてなかなか厳しい展開でしたが、最後まで順位を守りきれたことには満足しています。ヒート3は、スタート直後のポジションはもっともよかったのですが、それまでの2ヒートよりも路面が荒れ気味で、そこに対応しきれなかったこともあり、自分のペースが上がらず順位を落としたことが悔やまれます。本来、自分のスタイルは追い上げ型。15分+1周というのは、それはそれで観戦としてはおもしろい部分もあるでしょうし、自分としても対策を練ってきたのですが、正直なところ30分のほうが……という思いもあります

山本 鯨
山本 鯨 1
Honda Dream Racing Bells
全日本のトップカテゴリーということで、IA1の上位勢は実力が拮抗した状態。その中で、もちろん自分たちも個々の持つ力を結集して全力でレースに臨んだのですが、いろいろと状況的に厳しい部分が顕著に表れた大会になってしまいました。ヒート1は、レース中盤に腕上がりの症状が発生。こうなる理由はいろいろあったのですが、逆に言うと原因が分かっていることから次戦に向けて改善できる点なので、心配していません。ヒート2は2度の転倒。ヒート3のスタートもそうですが、今回はうまく乗ることが難しい状態でした。とはいえ、マシンも自分自身も絶対に現状よりよくなると信じています。このままのスケジュールだと、次戦の舞台は現在のホームコースとしている名阪スポーツランド。ここから巻き返しを図ります

IA1 ヒート1

Pos. Num. ライダー マシン タイム / 差
1 3 渡辺祐介 ヤマハ 18'46.44
2 2 富田俊樹 ヤマハ +5.40
3 1 山本鯨 Honda +11.86
4 4 小方誠 Honda +12.29
5 5 能塚智寛 カワサキ +14.08
6 8 星野優位 ヤマハ +31.76
7 7 大塚豪太 Honda +35.08
8 6 小島庸平 Honda +36.01
9 10 横澤拓夢 Honda +51.11
10 31 平山力 カワサキ +54.67
11 14 道脇右京 Honda +57.20
19 18 道脇白龍 Honda +1'56.64
21 36 小林雅裕 Honda +1Lap

IA1 ヒート2

Pos. Num. ライダー マシン タイム / 差
1 3 渡辺祐介 ヤマハ 19'10.77
2 4 小方誠 Honda +4.42
3 2 富田俊樹 ヤマハ +5.62
4 1 山本鯨 Honda +12.00
5 5 能塚智寛 カワサキ +16.79
6 8 星野優位 ヤマハ +44.99
7 6 小島庸平 Honda +52.06
8 14 道脇右京 Honda +53.52
9 7 大塚豪太 Honda +54.03
10 15 大石一斗 ガスガス +56.91
14 10 横澤拓夢 Honda +1'29.30
18 18 道脇白龍 Honda +1'46.82
23 36 小林雅裕 Honda +1Lap

IA1 ヒート3

Pos. Num. ライダー マシン タイム / 差
1 5 能塚智寛 カワサキ 19'11.41
2 2 富田俊樹 ヤマハ +1.90
3 3 渡辺祐介 ヤマハ +5.86
4 1 山本鯨 Honda +18.71
5 4 小方誠 Honda +24.62
6 8 星野優位 ヤマハ +37.99
7 28 町田旺郷 ヤマハ +41.34
8 6 小島庸平 Honda +43.55
9 19 安原志 カワサキ +48.60
10 10 横澤拓夢 Honda +53.13
12 14 道脇右京 Honda +1'05.39
15 7 大塚豪太 Honda +1'35.44
17 18 道脇白龍 Honda +1'51.31
21 36 小林雅裕 Honda +1Lap

IA1 ポイントランキング

Pos.

Num.

ライダー

マシン

総合ポイント

1

3

渡辺祐介

ヤマハ

152

2

2

富田俊樹

ヤマハ

138

3

1

山本鯨

Honda

129

4

4

小方誠

Honda

122

5

5

能塚智寛

カワサキ

119

6

8

星野優位

ヤマハ

87

7

6

小島庸平

Honda

60

8

10

横澤拓夢

Honda

52

9

7

大塚豪太

Honda

52

10

28

町田旺郷

ヤマハ

43

11

14

道脇右京

Honda

34

18

29

小野千成

Honda

3

19

18

道脇白龍

Honda

1


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レポート公開日
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