加藤、2度のポール・トゥ・ウインを獲得
9月14日(土)~15日(日)、フランスのディジョン・プレノワ・サーキットにて開催されたフランスF4選手権第6大会で、加藤大翔(かとう・たいと)が2度のポール・トゥ・ウインを制しました。2024年は、ホンダ・レーシング・スクール(HRS)の卒業生である加藤が、ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)からフランスF4に参戦しています。
フランスF4は1大会3レースというフォーマットで行われています。スターティングポジションは、レース1が予選の最速タイム順、レース2は予選のトップ10選手のリバースグリッド、レース3は予選のセカンドベストタイム順となります。
加藤は前回のマニクールでのレースを終えて総合ランキング3位、ランキングトップとの差は24ポイントです。今回のディジョンではチャンピオン獲得を見据えてポイント差を詰めるべく、決意を持って挑み、予選でレース1、レース3のポールポジションを獲得しました。
「ディジョン・プレノワ・サーキットはとても気に入りました。高速で起伏に富んでいて、コーナーやストレートのスピード感が印象的でとても楽しいです。フリープラクティスは、予選に向けたベストなセットアップを決める上で非常に貴重な時間となり、安心して臨むことができました。タイヤのウォームアップもうまくいき、理想的なタイミングで走ることができたのがポールポジション獲得の決め手になりました」と加藤は話しました。
加藤は、3レースのうち、ポイント的に有利なレース1、レース3を制することを目標に戦略を立てました。レース1では、好スタートを決め、終始トップを快走し、2番手を走るポイントリーダーに3秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けました。
レース2は、リバースグリッドの10番手からスタートし、直後に加藤の前方でアクシデントが発生。オープニングラップで8番手へ浮上しました。
レース3に向けては、加藤は2度目のポール・トゥ・ウインを狙い、新品タイヤを準備していました。
加藤はポジションを保ち、いいスタートを切りましたが、4周目には他車のアクシデントによるセーフティカーが導入される展開となりました。
「セーフティカーが解除される時に向けて集中する必要がありました。グリーンフラッグが振られた後は、ライバルを引き離して再びリードを広げることができました」と加藤は話しました。
リスタート後もレースをリードし、後続と4秒以上の差をつけて、今大会2度目となるポール・トゥ・ウインを遂げました。